2016.05.06
バーベキューで使える! 絶品缶詰レシピ3選
缶詰がもっとも輝く場所、それはアウトドアであります。試しに缶詰を持ち出して、岩や流木の上に置いてみてほしい。とたんに缶詰たちが「うふふっ」と笑い出すはずである。ウソではない、本当の話である。
火をおこすのにもひと苦労するような状況で、フタを開ければすぐに食べられるのは本当にありがたい。それに、生鮮食品と違ってクーラーボックスに入れておかなくてもいい。今回はキャンプやバーベキューで活躍する缶詰3種と、それを使った缶たんアウトドアクッキングを紹介したい。
【わしたポーク×おかゆ】豚肉と鶏肉から出る出汁が絶品
ポークランチョンミートというと外国缶のイメージが強いが、「わしたポーク」は沖縄県産豚を使用した純国産品。鶏肉をミックスしているのが特徴で、クセがなく食べやすい。スライスして焼くだけでも美味しいが、大根やカブと一緒に炊いておかゆにすると朝食に最適であります。
作り方
鍋に研いだお米と水、ダイスカットした「わしたポーク」、食べやすく切ったカブを加え、フタをして中火で炊く。一度煮立ったらかき回し、弱火にして約40分で炊き上がる。炊き上がったおかゆに塩ゆでしたカブの葉を好みでトッピングして出来上がり。
【べにさけ茶漬缶×ホットサンド】ジューシーな鮭がパンにぴったり
「あけぼの特選べにさけ茶漬」は、うまみの強いべにさけを使い、菜種油などを加えてジューシーに仕上げた缶詰。お茶漬けやおにぎりの具に使えるよう塩味をやや強めに仕上げてあるので、サンドイッチに使う場合は少量で充分。この写真を撮るときは、よくばって大さじ3くらい入れたら、しょっぱくなってしまった。普通のさけ缶を使う場合は、マヨネーズなどを加えたほうがコクが出ていいと思う。
作り方
食パンを2枚ひと組にし、挟んだとき外側になる面にバターを塗る。中にべにさけとゆでたグリーンアスパラガスをのせ、ホットサンドメーカーで挟む。両面に焼き目がつくまで焼く。
【トマトサーディン×グラタン】野菜とトマトのうまみが詰まったワインつまみ
オイルサーディンは通常、オイルに浸っているもの。それに対し、トマトソースに浸っているのがトマトサーディン。ポルトガルやスペインではメジャーだけど、日本ではわりと珍しい缶詰だ。そんなトマトサーディンが手に入ったらグラタンを作ってみよう。白ワインにも赤ワインにも合うし、バゲットを用意すればボリュームのある食事にもなる。
通常のオイルサーディンを使う場合は、オイルを抜き、ホールトマトを合わせればOK。野菜とサーディンのうまみが溶け込んだ汁を、バゲットに吸わせるとたまらなく美味。ひょっとして、1人でひと缶分をぺろりと食べてしまうかも。
作り方
鍋にオリーブオイルとニンニクを入れて火にかけ、香りが立ったら角切りのなす、薄切りにした玉ねぎを加え、全体をよく混ぜる。そこにトマトサーディンを缶汁ごと入れ、溶けるチーズを散らしてフタをし、弱火でじっくり火を通す。
黒川勇人(くろかわはやと)
タレント・缶詰博士・ものづくりナビゲーター。平成16年より世界の缶詰を紹介する「缶詰blog」を執筆。公益社団法人・日本缶詰びん詰レトルト食品協会公認の「缶詰博士」としてTVやラジオ、新聞など各種メディアに出演。著書には、「日本全国『ローカル缶詰』驚きの逸品36」「缶詰博士が選ぶ『レジェンド缶詰』究極の36」(共に講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=シェフズセレクション、プラ ド エピスリーにてお取扱いがございます。
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