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2026.06.08

【簡単】ゴロゴロひき肉が美味! 沖縄「タコライス」本格レシピ。辛さ調節できて子どもにも人気

タコライスのイメージ

「タコライス」は数ある沖縄のご当地フードのなかでも人気が高く、いまや全国のカフェや家庭でも愛されています。タコスの具材をごはんにのせた少しジャンキーな味わいながら、ワンプレートでお肉も野菜もごはんも一度に食べることができ、さらにボリューム満点なのが魅力ですよね。

そこで今回は「沖縄に行ったら、必ずタコライスを食べる」と話す、料理研究家の植松良枝さんが辿り着いた、オリジナルレシピを教えてもらいました。

「沖縄の現地で食べたタコライスを私好みにアレンジしました。簡単に作れますが、ごはんと合うタコミートのひき肉の味付けや、生野菜を使ったサルサ(=ソースの意味)作りなどに、美味しく仕上げるポイントがあります。

スパイシー過ぎないので私の小学生の息子も好きな味わいですが、タバスコで辛くしたり、トッピングにゴーヤを加えたりすれば、大人好みの食べ方にアレンジして楽しむこともできますよ」

簡単でアレンジしやすいのはうれしいですね! まずは、そもそもタコライスとはどんな国の料理なのか、チェックしていきましょう。

植松良枝さんのレシピ一覧>>

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そもそもタコライスとは、どこの国が発祥(由来)?

ソースをかけるイメージ

「タコ(taco)+ライス(rice)」がその名の由来であるタコライス。メキシコの国民食であるタコス(Taco)のトルティーヤ(とうもろこしや小麦粉で作る生地)の代わりに、日本の主食であるごはん(rice)を使い、タコスの具材(濃厚なチェダーチーズ、スパイシーな味付けのひき肉、生のレタスやトマトなど)をのせ、サルサ(ソース)をかけて食べる料理です。それならば発祥はメキシコと思いきや、じつは沖縄なのだとか。

沖縄でタコライスが生まれたのは1984年のこと。戦後、アメリカの統治下に置かれて米兵が駐留した沖縄が、1972年の日本返還後、高度成長期を経て観光地としてにぎわいはじめた頃のこと。金武町(きんちょう)にある<パーラー千里>創業者・儀保松三氏が、米兵のために「安い値段でお腹がいっぱいになる新メニューで勝負したい」と開発したのがはじまりといわれています(諸説あり)。

その後、さまざまなタコライスのチェーン店などが沖縄全土に広がり、今日まで沖縄のソウルフードとして親しまれ、発展してきました。

ちなみに、タコライスが影響を受けた「タコス」とは、メキシコ発祥のタコスが隣の国のアメリカ・テキサス州に渡ってアレンジされ、発展していった「テックス=メックス(テキサス風メキシコ料理)」のタコスです。

メキシコ発祥のタコスは、素材を活かした繊細な味付けで、ヘルシーかつボリュームは控えめ。具材にチーズやひき肉、生レタスは使わないのが一般的です。一方、テックス=メックスのタコスは、ファストフード的なジャンクな味わいで、ボリュームも満点という違いがあるので、タコライスは米兵の口に合い、大人気となったのです。

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タコスとはどんな料理?>>

参考文献・サイト:『あのメニューが生まれた店』(平凡社)、エルニーノ「メキシコ料理とTEX-MEXの違い」(https://elnino.theshop.jp/blog/2025/01/18/163006)、fun okinawa ~ほーむぷらざ~「発祥は金武町のパーラー|沖縄ぐるめ ルーツはどこ!?」(https://fun.okinawatimes.co.jp/columns/gourmet/detail/8538)

メキシコのタコスがアメリカでアレンジされ、さらに日本でタコライスになったとは驚きですね! お次はそんなタコライスの、植松さん流レシピのポイント3つを解説します。

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植松流「タコライス」3つのポイント。ひき肉、ごはん、サルサ(ソース)にこだわりあり!

【ポイント①】タコミートのひき肉は焼きつけるように炒めて、うま味と食べ応えをアップ! しょうゆを加えて、ごはんと相性抜群に

肉を炒めるイメージ

タコライスの魅力である「少しジャンキーな味わい」を表現するのに、タコミートには牛肉と豚肉の合ひき肉を使用。フライパンにひき肉を広げ、片面を焼きつけるように炒めることで塊を残し、ところどころ噛みごたえのある食感を引き出します。さらに、焼きつけることで香ばしさやうま味もアップします。

また、味付けに「しょうゆ」を加えると、ごはんとの相性抜群に!

「より肉々しい感じがお好みなら、合ひき肉の代わりに、牛切り落とし肉を包丁で粗く叩いて使うのもおすすめです」

【ポイント②】ごはんは簡単に作れる、黄色いターメリックライスに。よりカラフルになって、食欲をそそる!

左はターメリック、右はターメリックライスのイメージ

写真左のターメリックは、カレーの色づけや風味づけには欠かせないスパイス。ほのかな苦みと香りがあるが、今回の使用量だと色だけがつく

ごはんは白米でもよいですが、黄色く色づけたターメリックライスにアレンジすると、よりカラフルになって食欲をそそる見た目が楽しめます。

ターメリックライスは、ごはんを炊くときにターメリックを加えるだけで作れるので簡単です。カレーなど、タコライス以外の米料理にもおすすめなので覚えておくと便利。ターメリックがない場合は、カレー粉で代用できます。

【ポイント③】酸味と辛みを効かせたソース「サルサメヒカーナ」をかければ、もっと美味しくなる!

サルサソースのイメージ

サルサの一種「サルサメヒカーナ」とは「メキシコのソース」という意味で、メキシコ国旗と同じ赤・白・緑の色合いをしたメキシコ料理を象徴するソースのこと。トマト、玉ねぎ、青唐辛子、パクチー、塩、ライムの絞り汁などを混ぜ合わせて作る、酸味と辛味が特徴のフレッシュなソースです。

沖縄のタコス店ではタコスとタコライスの「ハーフ&ハーフセット」が選べて、サルサ(ソース)をセルフでかけていただくスタイルが一般的。お店によって材料や味付けは異なりますが、植松流はトマトと玉ねぎ、ピーマン、手に入りやすいレモン、タバスコで作ります。

「ソースをかけると、より味に深みが出て美味しくなります。こども向けならピーマンやタバスコは入れずに作り、タコライスに好みで加える食べ方がおすすめ。冷蔵庫で3~4日持ちするので、私は夏場にたっぷり作って次のような食べ方でも楽しんでいます」

●サルサ(ソース)のおすすめの食べ方

・ひよこ豆の水煮、ツナ缶とマリネに
・切ったアボカドとマリネに
・素麺の「つゆ」に加える
・焼いたソーセージやベーコンに添える
・チキングリルやサバのソテーに添える

タコミートにしょうゆを加えたり、色つきのごはんにしたり、意外ですが真似したいポイントが満載。サルサも万能ですね! それではいよいよレシピをご紹介します。

植松流「タコライス」レシピ。ひき肉の炒め方に注目!

米とタコミートの材料

トッピングとサルサソースの材料

※写真はイメージです

<材料>(2人分)

  • 【ターメリックライス】
    ・米…1合
    ・ターメリックパウダー…小さじ1/4 ※小さじ1/3程度のカレー粉で代用可
  • 【タコミート】
    ・合ひき肉…160g ※牛切り落とし肉を包丁で粗く叩いて代用してもよい
    ・にんにく(みじん切り)…小1片分
    ・塩…少々
    ・砂糖…小さじ1/2
    ・チリパウダー…小さじ2/3(※)
    ・しょうゆ…小さじ2
    ・油(米油などクセのないもの)…小さじ2
  • 【ソース(サルサメヒカーナ)】(作りやすい分量)
    ・玉ねぎ…中1/4個
    ・トマト…中1個
    ・ピーマン…1/2個
    ・レモンの絞り汁…大さじ2
    ・塩…小さじ1/3
    ・タバスコ…好みで適量
  • 【付け合わせ】
    ・レタス…2枚
    ・アボカド…1/2個
    ・シュレッドチーズ…30~40g

※チリパウダーとは
チリ(唐辛子)にクミン、オレガノ、にんにく、クローブなど複数のスパイスをブレンドした、風味豊かなミックススパイス(配合はメーカーによって異なる)。タコスやチリコンカンの味付けによく使われます。

「サルサ(ソース)に刻んだ青唐辛子やハラペーニョ(メキシコでよく食べられる青唐辛子)の酢漬け、パクチーの茎などを加えるとより本格的に。トッピングはパイナップル、ごく薄切りしてさっと茹でたゴーヤ、ミックスナッツなどでも美味しいです」

<作り方>

1. 【ターメリックライス】を炊く

米を炊く前のイメージ

米を研ぎ、ザルに上げて水気をしっかりきり、炊飯器の内釜に入れる。炊飯器の1合の目盛りまで水を注ぎ、ターメリックを加えて手でザッと混ぜ、炊飯器にセットして普通の白米と同じように炊く。

2. 【タコミート】を作る

肉を広げて焼きつけるイメージ

フライパンに油を強めの中火で熱し、にんにく、ひき肉を全体に広げるように入れ、塩をふる。そのまま動かさずに片面を焼きつける。

肉を炒めるイメージ

肉に焼き色がついてきたら、ざっくりとほぐしながら炒める。

脂を吸い取るイメージ

肉の色が全体的に変わったらフライパンを奥に傾け、余分な脂をキッチンペーパーで吸い取って除く。

「ある程度の脂が残っている方が美味しいでので、大さじ1杯ほど残るように吸い取りましょう」

調味料を加えるイメージ

砂糖、チリパウダー、しょうゆを加える。

炒め終わりのイメージ

調味料がなじむまで炒め合わせ、火から下ろす。

「タコミートは冷蔵庫で3、4日、冷凍庫で3~4週間保存が可能です。サルサソースとともに多めに作っておくと重宝します」

3. 【ソース(サルサメヒカーナ)】を作る

具材を混ぜるイメージ

トマトは5㎜角に切る。玉ねぎとピーマンは粗みじん切りにする。

トマト、玉ねぎ、ピーマンをボウルに入れ、レモンの絞り汁、塩、タバスコを加えてよく混ぜ合わせる。

「すぐに食べられますが、20分ほどおくと味がなじんでより美味しくなります。夏場は冷蔵庫に入れましょう」

4. 【付け合わせ】のアボカド、レタスを切る

アボカドは種を除いて皮をむき、1.5㎝角に切る。レタスは1㎝幅の短冊切りにする。

5. 彩りよく盛り付ける

タコライスを盛り付け、ソースをかけるイメージ

器に温かい【ターメリックライス】をよそい、【付け合わせ】のレタス、アボカドを全体に散らし、【タコミート】を中央にのせる。さらにシュレッドチーズをちらし、【ソース】を好みの量かけ、混ぜながらいただく。

「サルサはたっぷりかけてどうぞ。より辛くしたければ、タバスコをふってください。ライムを添えるのもおすすめです」

【実食】タコライス。タコミートの存在感、野菜のみずみずしさ、サルサ(ソース)の酸味が絶妙!

出来上がりスプーン上げイメージ

なんとカラフルなタコライス! 見た目からして食欲をそそります。スプーンで豪快に頬ばると、ほどよくスパイシーなタコミート、シャキシャキとみずみずしいレタス、爽やかな酸味のサルサ(ソース)、それらを受け止めるごはんが一体となって、バランスのとれた美味しさに。

タコミートはところどころゴロッとした食感で、肉々しい味わいですが、むしろみずみずしい野菜の引き立て役に回るようです。熱で溶けかかったチーズやアボカドのマイルドさも後を引きます。

「今回ご紹介したタコミートとサルサ(ソース)にヨーグルトとアボカドを合わせ、ナチョスにして食べるのも私は好きなんです」と植松さん。タコライスだけでなく、いろいろな楽しみかたができる今回のレシピ。みなさんもぜひお試しください!

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レシピ/植松良枝さん

植松さん近影

旬の野菜を使った料理を得意とする料理研究家。料理教室「日々の飯事(ひびのままごと)」を主宰。野菜づくりがライフワークで、季節に寄り添った食と暮らしに関するアイデアを発信している。

さらに国内外を旅し、多くの食文化に触れた経験から生み出される、世界各国のエッセンスを取り入れた料理も人気。『バスクバルレシピブック』(誠文堂新光社)、『春夏秋冬 ふだんのもてなし』(KADOKAWA)、『ヨヨナムのベトナム料理』(文化出版局)、『縦長弁当』(家の光協会)など著書多数。

植松さんのレシピ一覧はこちら>>

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写真:難波雄史
文:香取里枝

制作 STUDIO ALTA

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