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2026.07.22

【人気】甘みが濃い! 簡単とうもろこしご飯のレシピ2品。炒めて混ぜるだけ

カレー塩もろこしご飯の出来上がりイメージ

旬の生とうもろこしが出回る6~9月に作りたくなるのが「とうもろこしご飯」。レシピを調べると、「とうもろこしの粒と芯を入れて炊き込む」作り方が定番人気です。ところが何度か試してみたものの、期待していたほどの甘みが引き出せない…という声も多いよう。

そこで今回は、畑仕事をライフワークとし、野菜本来の持ち味を活かしたレシピで人気の料理研究家・植松良枝さんに、研究を重ねてたどり着いたという自慢のレシピを教えてもらいました。

「私もとうもろこしご飯は大好きで、さまざまなレシピを試してきました。今回おすすめしたいのは、炊いたご飯に炒めたとうもろこしを混ぜるだけの作り方です。ベースとなるご飯はただの白米ではなく、とうもろこしの風味や甘みを感じられるようにひと手間加えて炊き上げます」

とうもろこしはご飯と一緒に炊き込まないのに、とうもろこしの風味をつけるとは驚きです。

「今回、2品のとうもろこしご飯をご紹介します。ひとつは『焼きとうもろこし』をイメージした、焦がしバター醤油がアクセントのご飯。もうひとつはスパイシーな『カレー塩』をかけて、とうもろこしの甘みとのコントラストを楽しむご飯です」

どちらもおいしそうですね! まずは気になるレシピのポイントから押さえていきましょう。

とうもろこしご飯2種のイメージ

植松良枝さんのレシピ一覧はこちら>>

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「とうもろこしご飯」2つのポイント。「ひげ・芯・粒」を使い分けて、おいしさを引き出す!

とうもろこしのイメージ

【ポイント①】米には胚芽とひげを入れて炊く。ご飯にとうもろこしの風味と甘みがつく!

「とうもろこしの芯を入れてお米を炊くと、芯から甘みが出てご飯も甘くなる」と紹介しているレシピをよく見かけますが…。

「とうもろこしの芯を入れてお米を炊く方法はあまりおすすめしません。芯が水を吸ってしまい、さらに芯の下のお米は米粒がつぶれてしまうため、炊き上がりにムラができてしまうからです」

そこで、植松さんが研究を重ねてたどり着いたご飯の炊き方は、お米を炊くときにとうもろこしの「胚芽」と「ひげ」を加え、とうもろこしの甘みやうま味を余すことなくお米に吸わせる方法です。

芯についた粒をこそげ入れるイメージ

「胚芽」とは、とうもろこしの粒を包丁で削ぎ落としたあと、芯に残った果肉の根元の部分のこと。実は、胚芽には粒よりも甘みが詰まっているので、ご飯を甘く炊くことができるのです。

ひげのイメージ

もうひとつの「ひげ」とは、とうもろこしの粒のひとつひとつに栄養を送っている器官のこと。実はひげにはとうもろこしの風味が含まれていて、食物繊維や、ビタミン類、むくみ改善に効果的なカリウムなどの栄養素も豊富なので、新鮮な部分を刻んで「具」として炊き込めば、風味も栄養も両方得ることができます。

「皮とともに捨ててしまいがちですが、海外ではひげを煮出してスープやデザートを作ったり、『ひげ茶』に加工して薬膳効果を取り入れたり、食材のひとつです。新鮮な部分はやわらかいので、炊き込んでも口には残りません。ただし入れ過ぎると青臭さが気になるので、米2合につき1本分くらいがおすすめです」

【ポイント②】とうもろこしの粒は、炒めてからご飯と合わせる。炊き込みでは味わえない香ばしさや、プチプチ感が楽しめる!

炒めたとうもろこしのイメージ

とうもろしは、炒めるからこそ味わえるおいしさがあります。「焼きとうもろこしご飯」のときは、しっかり焼き目をつけるように炒めて、香ばしさを引き出します。「カレー塩がけご飯」のときは、マヨネーズでサッと炒めてほどよく水分を飛ばし、プチプチと弾けるような食感と甘みが楽しめるように仕上げます。

ご飯を盛るイメージ

また、炒めたとうもろこしは、炊き上がった「ご飯に混ぜ込まない」のことも、おいしさのポイント。

「ご飯にのせたり、ご飯ととうもろこしが層になるように盛りつけたりするほうが、味が均一にならずメリハリがついて、とうもろこしの甘みをよりくっきりと感じられます」

ひげを炊き込むという発想はありませんでした! まさにとうもろこしを「余すことなく味わえるご飯」ですね。それではお待ちかねのレシピをご紹介します。

【レシピ①】焼きとうもろこしご飯。焦がしバター醤油の香りがたまらない!

焼きもろこしご飯の出来上がりイメージ

とうもろこしを焼き目がつくまでじっくりと炒め、仕上げにバターと醤油ゆを加え「焦がしバター醤油」仕立てに。みんなが大好きな「焼きとうもろこし」と「バターコーン」が一度に味わえるご飯です。ご飯と層になるように盛るのも、おいしさの秘訣!

焼きもろこしご飯の材料

<材料>(米2合分) ※3合で作る場合の分量はこちら

  • とうもろこし…大1本(正味200g強)
  • 米…2合 
  • 塩…ひとつまみ
  • バター…20g
  • 醤油…大さじ1と1/2
  • 油(米油などクセのないもの)…小さじ1と1/2

※米3合で作る場合の分量

とうもろこし大1と1/2本(正味300g)、塩ひとつまみ、バター(食塩不使用)30g、醤油大さじ2強、油(米油などクセのないもの)小さじ2 ※水は炊飯器の内釜の3合の目盛りまで注ぐ

<作り方>

1. とうもろこしは皮をむいてひげを外し、芯から粒を削ぎ落とす

先端を切るイメージ

とうもろこしは、ひげの茶色い部分をキッチンばさみで切り落とす。

「とうもろこしの皮の外に出ているひげが、茶色になっているものほど甘みがある証拠です。選ぶときの参考にしてください」

皮をむくイメージ

先端をひげごと掴み、皮をむく。

ひげをむしるイメージ

ひげを外す。

ひげを刻むイメージ

ひげは5㎜程度に刻む。

粒を削ぎ落すイメージ

とうもろこしは長さを半分に切り、断面を下にして置き、粒を包丁で削ぎ落とす。芯は捨てずにとっておく。

「半分に切って断面を下にすると安定するので、安全に粒を削ぎ落とすことができます」

2. 米に水ととうもろこしのひげを入れ、芯に残った胚芽を加えて炊く

粒をこそげ入れるイメージ

米は研いで、ザルにあげて水気をきる。炊飯器の内釜に入れ、炊飯器の2合の目盛りまで水を注ぎ、使用する炊飯器の推奨する時間浸水させる。1.のひげを加え、とうもろこしの芯に残っている果肉(胚芽)を包丁でこそげるようにして加える。

炊く前の炊飯釜のイメージ

塩を加え、炊飯器にセットし、通常の白米と同じように炊く。

「塩を加えることで、とうもろこしの甘みがより引き立ちます」

3. とうもろこしの粒を炒め、バターと醤油をからめる

フタをするイメージ

フライパンに油を強めの中火で熱し、1.のとうもろこしの粒を広げ入れ、フタをする。

「とうもろこしに焼き色がつくまで、動かさずに加熱します。火力が強いのでとうもろこしがパンパンと勢いよくはねます。危ないので必ずフタをしてください」

とうもろこしを混ぜるイメージ

焼き色がついたら混ぜ合わせ、再度フタをしてさらに焼き色をつける。

「片面にしっかりと香ばしい焼き色がつくまで、混ぜないようにしましょう」

しょうゆを加えるイメージ

全体的に焼き色がついたら火を止め、とうもろこしがはねる音が落ち着いたら、フタをあけてすぐにバターを加え、醤油を回しかける。

「フライパンが熱いうちに醤油を加え、焦がしバター醤油味に仕上げます」

とうもろこしに味を絡めるイメージ

全体を混ぜ合わせる。

4. 炊いたご飯を混ぜる

炊き上がりのイメージ

ご飯を混ぜるイメージ

2.のご飯が炊き上がったら(上写真)、底からさっくりと混ぜる(下写真)。

5. 4.のご飯と3.のとうもろこしが層になるように盛りつける

ごはんを盛るイメージ

とうもろこしをご飯にのせるイメージ

器に4.のご飯と3.のとうもろこしが2層になるように盛る。

「お茶碗によそう場合も、交互になるように盛ってください。お好みで、仕上げにさらにバターをのせてもいいでしょう」

【レシピ②】とうもろこしご飯 カレー塩がけ。マヨネーズで炒めてコクをプラス!

カレー塩もろこしご飯の出来上がりイメージ

マヨネーズで炒めてコクが増したとうもろこしをご飯にのせ、カレー粉と塩を混ぜた「カレー塩」をかけながらいただきます。スパイシーなカレー塩がとうもろこしの甘みを引き立て、かかっていない部分との味と香りのメリハリもおいしさのポイントに!

カレー塩ご飯の材料

<材料>(米2合分)  ※3合で作る場合の分量はこちら

  • とうもろこし…大1本(正味200g強)
  • 米…2合 
  • 塩…ひとつまみ
  • マヨネーズ…大さじ2
  • 【カレー塩】(混ぜ合わせる)
    ・カレー粉…小さじ2 ※あれば<S&B>がおすすめ
    ・塩…小さじ1

※米3合で作る場合の分量

とうもろこし大1と1/2本(正味300g)、塩ひとつまみ、マヨネーズ大さじ3、【カレー塩】カレー粉小さじ3、塩小さじ1と1/2 ※水は炊飯器の内釜の3合の目盛りまで注ぐ

<作り方>

1. 焼きとうもろこしご飯の<作り方>1.2.と同様に、米を炊く

焼きとうもろこしご飯の<作り方>1.2.と同様にして、米を炊く。

2. とうもろこしの粒をマヨネーズで炒める

マヨネーズ、とうもろこしをフライパンに入れるイメージ

フライパンを中火で熱し、マヨネーズを入れ、とうもろこしの粒を加えて炒める(フタは不要)。

「焼きとうもろこしを炒めるときより火加減が弱いので、フタはしなくてもOK。マヨネーズは炒めると酸味が飛んで、とうもろこしにコクが加わって濃厚な味わいに。カレー粉との相性もばっちりです」

とうもろこしを炒めたイメージ

とうもろこしの色が鮮やかになったら火を止める。

3. 器に1.のご飯をよそい、2.のとうもろこしをのせ、【カレー塩】をかけていただく

カレー塩もろこしご飯の出来上がりイメージ

ご飯が炊き上がったら底からさっくりと混ぜ、茶碗によそう。2.のとうもろこしをのせ、【カレー塩】を適量かけながらいただく。

「カレー粉は炒めると焦げやすく、とうもろこしと混ぜて仕上げると味がぼやけがちです。カレー塩をかけていただくと、野菜の天ぷらにカレー塩をつけるように野菜の甘みがグッと引き立って、素材そのもののおいしさが楽しめます。スパイシーな辛みが苦手なお子さんには、加減ができておすすめです」

【まとめ】とうもろこしご飯。炒めるからこそ味わえる、香ばしさと濃い甘みに大満足!

焼きもろこしご飯の出来上がりイメージ

ふたつの「とうもろこしご飯」いかがでしたか? 粒を炒めてからご飯と混ぜるだけの作り方は、生から炊き込む作り方よりも、とうもろこしの香ばしさ、甘み、シャキシャキとした食感をしっかり楽しめました。

ご飯だけで食べてみても、とうもろこしの風味や、やさしい甘みがじんわりと感じられ、それだけでもおいしいくらい。 簡単で材料も少なく、メリットだらけのレシピに大満足です。とうもろこしが旬の季節に、みなさんもぜひお試しください!

レシピ/植松良枝さん

植松さん近影

旬の野菜を使った料理を得意とする料理研究家。料理教室「日々の飯事(ひびのままごと)」を主宰。野菜づくりがライフワークで、季節に寄り添った食と暮らしに関するアイデアを発信している。

さらに国内外を旅し、多くの食文化に触れた経験から生み出される、世界各国のエッセンスを取り入れた料理も人気。『春夏秋冬 ふだんのもてなし』(KADOKAWA)、『細長弁当』(家の光協会)、『春雨だから罪悪感なく食べられるレシピ50』(主婦と生活社)、『とにかく野菜! 旬を食べたいレシピ帖』(NHK出版)など著書多数。

植松良枝さんのレシピ一覧はこちら>>

写真:難波雄史
文:香取里枝

制作 STUDIO ALTA

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