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2026.08.19

【専門店シェフ直伝】人気マッシュルームの簡単レシピ5品。スープ、生サラダ、揚げ物…

スープのでき上がりイメージ

コロンと丸い形が愛らしい「マッシュルーム」。シチューやパスタ、アヒージョに少量使うことはあっても、ほかの食べ方が浮かばず、つい無駄にしてしまう…なんてことも。もっと気軽に使えるおいしい食べ方があったらうれしいですよね。

そこで今回は、マッシュルーム料理専門店、東京・原宿にある<MUSHROOM TOKYO(マッシュルーム トーキョー)>のシェフ桜井順一さんに、マッシュルームを主役にしたレシピを教えてもらいました。お店では前菜やメインディッシュからデザートまで、すべてのメニューに生マッシュルームを使うという徹底ぶり。どんなレシピと出合えるのか楽しみです!

「マッシュルームはきのこ類のなかでも風味にクセがなく、うまみ成分が豊富で、生食ができる数少ないきのこのひとつです。『西洋料理の食材』というイメージが強いかもしれませんが、和風、中華風、エスニック風など、どんなジャンルの料理にも合います。僕はその使い勝手のよさ、奥深さにすっかり魅了されています。みなさんも、もっと使わないともったいないですよ!」

確かにそれは魅力的です。そんなマッシュルームを熟知した桜井さんが、数あるレパートリーのなかから教えてくれるレシピとは?

「冷凍保存でマッシュルームのおいしさを引き出した人気の『ポタージュ(スープ)』、生ならではの食感と風味を味わう『カルパッチョ(サラダ)』、作り置きできてアレンジがきく『オイル漬け』、丸ごと揚げたジューシーな『フリッター』、麺つゆにマッシュルーム出汁を加えた『ぶっかけうどん』、の5品です。マッシュルームのおいしさを存分に味わっていただけます」

聞くだけで食欲をそそられます! まずはレシピの紹介の前に、マッシュルームがどんな食材かを解説してもらいましょう。

マッシュルームのレシピ例

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【マッシュルームとは?】旬、栽培方法、種類、下処理、保存などを解説

マッシュルームのイメージ

●【旬・栽培方法】栄養豊富な培地(ばいち)で種菌を育てる

フランス原産のマッシュルームは、世界でもっとも食べられているきのこのひとつ。野生はごく稀で、一般的に流通しているものは栽培種になります。マッシュルームの種菌を、成長に必要な栄養成分をたっぷり含ませた培地(ばいち)という「布団」のような役割をする場所で育て、一年を通じて収穫されます。ゆえに、旬はありません。

●【種類】「ホワイト」と「ブラウン」がある。「ジャンボ」はとくに大きく育ったもの

ホワイト、ブラウン、ジャンボのマッシュルーム3種のイメージ

左から、ホワイトマッシュルーム、ブラウンマッシュルーム、ジャンボマッシュルーム(ホワイト)

色の違い/マッシュルームの種類には「ホワイトマッシュルーム」と「ブラウンマッシュルーム」があり、菌の違いによって色が異なります。ブラウンの方がホワイトよりも栽培が難しいため、流通量はホワイトよりも少ないです。

大きさの違い/とても大きなサイズの「ジャンボマッシュルーム(ホワイト/ブラウン)」もあります。これは種類の名前ではなく、大きく育った状態のもの。普通サイズのマッシュルーム100個のなかから、1個程度しか収穫できないため、とても希少なきのこです。

味わいの違い/「ホワイトマッシュルーム」は上品であっさり。「ブラウンマッシュルーム」は味や香りが濃厚ともいわれますが、成長(熟成)の度合いによっても変わってくるので、「白く仕上げたい料理にはホワイト」程度の使い分けでOKです。

ただし「ジャンボマッシュルーム」の味わいは濃厚です。とても肉厚なので、グリルなどの加熱調理をすると歯ごたえとジューシーさが際立ちます。

●【食べ方】カサが閉じているのは「生食」向き。カサが開いて中のヒダが黒いのは「加熱調理」向き

裏側の比較イメージ

マッシュルームは「生食」が可能なきのこです。これは、食中毒やアレルギーを含む毒素を含んでいないため。ただし、収穫から時間が経っていないものに限られます。

見分けるポイントは裏側。写真右のように軸が短く、カサが締まって白色をしていれば生食してもOKです。収穫直後のマッシュルームは水分を約93%とたっぷり含んでいるので、みずみずしい食感や上品な味わいが楽しめます。

一方で写真左のようにカサの中が黒色のマッシュルームは「劣化している?」と思うかもしれませんが、これは劣化ではなく「熟成」した証拠。マッシュルームは収穫後も成長を続け、だんだん軸がのびてカサが開き、ヒダの色が黒っぽく変化していきます。水分が飛んで軽くなり、うまみや風味が凝縮されているので、加熱調理で濃厚な味わいや、ギュッとした食感を楽しむのがおすすめです。

ただし、表面にぬめりを感じたり、酸っぱい匂いがしたりする場合は、傷んでいるので食べられません。

●【うまみ】豊富なうまみ成分は、冷凍保存と加熱でアップする

マッシュルームは、2つのうまみ成分を含んでいます。1つは昆布やトマトにも含まれる「グルタミン酸」。そしてもう1つは干し椎茸や海苔にも含まれる「グアニル酸」で、生の椎茸の3倍近くの含有量です。

この2種類のうまみ成分が掛け合わさると、相乗効果により、うまみを飛躍的に感じることができます。また、加熱調理かいったん冷凍保存することにより、酵素の働きによってグアニル酸がさらに増します。マッシュルームは食材でありながら、「出汁」の役目も担ってくれるので、西洋料理ではソース作りなどに重宝されてきたというわけです。

●【下処理】基本は洗わずそのまま調理。ピートモスが気になる場合、キッチンペーパーで拭きとる

石突きつきのマッシュルームのイメージ

マッシュルームは基本的に下処理が不要ですが、黒い土のようなものが付着した石づき(軸のかたい根元)が残っていたら、軸がまっすぐになる部分(写真赤線部分)で切り落としてください。残った軸の部分はやわらかいので食べられます。

土をペーパーで拭うイメージ

土のようなものは、マッシュルームを育てるための培地の上にかぶせる「ピートモス」です。ほぼ無菌なので口に入れても大丈夫ですが、気になるようなら、写真のようにキッチンペーパーで拭きとってください(赤丸内がピートモス)。

水洗いは味わいや風味が落ち、水分を吸って水っぽくなってしまうのでNGです。

●【保存】冷蔵はキッチンペーパーで包みチルド室へ。冷凍は保存袋に入れて冷凍庫へ

ペーパーで包んだイメージ

マッシュルームを保存する際は、冷蔵か冷凍の2通りになります。

冷蔵保存/新聞紙や厚手のキッチンペーパーで包み(写真)、そのまま冷蔵庫のチルド室で保存。マッシュルームは水分を多く含んでいるので、密閉袋に入れたりラップで包んだりすると、蒸れて劣化してしまいます。

また、低温を好むので、冷蔵室は野菜室よりも温度が低いチルド室が適温になります。表面にぬめりを感じたり、酸っぱい匂いがしたりする場合は、傷んでいるので食べられません。

冷凍保存(加熱調理向き)/マッシュルーム(とくにカサが開いたもの)は、すぐに使わない場合、冷凍するのがおすすめです。保存用密閉袋に入れて冷凍庫で保存します(作る料理によっては、切るか、手でくだくとよい)。

ただし、冷凍保存したマッシュルームは生食には向きません。冷凍するとうま味成分は増しますが、細胞壁が壊れます。解凍するとうまみ成分がドリップとともに流れ出しますし、加熱すると食感がしんなりするからです。

調理の際は必ず冷凍のまま加熱します。おいしい出汁が出るので、汁物やソースなどの料理に活かすといいでしょう。

参考サイト:芳源マッシュルームのマッシュルーム「マッシュルームの豆知識」(https://www.ymush.co.jp/about/)

マッシュルームの基本についてわかったところで、それではいよいよおいしいマッシュルームのレシピ5品をご紹介しましょう。

【レシピ①】「マッシュルームのポタージュ(スープ)」うまみと風味を凝縮!

スープのでき上がりイメージ

マッシュルームをたっぷりと使用した、口当たりなめらかなポタージュ(スープ)。バターや生クリーム、牛乳などの動物性乳製品は使わず、野菜だけでとった出汁と豆乳を合わせることで、マッシュルーム本来の味わいをダイレクトに感じられます。

マッシュルームは一度冷凍したものを使用するのが、おいしさのポイント。冷凍により細胞壁が壊れることで、うまみや香りを含んだエキスがスープに溶け出て、濃厚な味わいに仕上がります。

<材料>(4~6人分) ※半量にしても作れます

  • マッシュルーム…5パック(正味500g)
  • 玉ねぎ(繊維に沿ってうす切り)…180g
  • にんにく(縦半分に切って芽を取り除く)…2~3片
  • 野菜の出汁(市販のコンソメやベジブロスを湯で溶いたもの、昆布出汁で代用可)…300ml(※)
  • 調整豆乳…500ml
  • 塩(天然塩)…10~11g
  • オリーブ油…大さじ4
  • 【仕上げ】
    ・マッシュルーム(ごくうす切り)…好みで適量
    ・エキストラバージンオリーブオイル…好みで適量

※野菜の出汁の作り方
くず野菜を水からゆっくり煮てとった出汁(ベジブロス)。作り方は、くず野菜(大根の皮1/2本分、にんじんの皮1本分、ブロッコリーの芯1房分、レタスの芯1玉分、玉ねぎの皮1~2個分など)を鍋に入れ、水2Lを注ぎ火にかけ、沸いたら弱火にし、1時間ほど煮たらこす。

「野菜出汁は和・洋・中を問わずさまざまな料理のベースになり、冷凍保存もできます。くず野菜は冷凍しておき、ある程度たまったら出汁をとるのがおすすめ。捨てがちな玉ねぎの皮の茶色い部分も、よい出汁がとれるのでぜひ活用してください」

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<作り方>

1. マッシュルームはうす切りにしてから冷凍する

軸を切り落とすイメージ

うす切りするイメージ

マッシュルームはカサと軸を切り離し、カサを厚さ2~3㎜のうす切りにする。

「軸を切り離すとカサの座りがよくなり、うす切りにしやすくなります。軸も食べられるので捨てず、カサと一緒に冷凍しましょう」

密閉袋に入れたイメージ

保存用密閉袋に切ったマッシュルームを入れ、冷凍庫で冷凍する。

「マッシュルームは冷凍することで、うまみがアップします。冷凍したら3~4週間保存が可能なので、お買い得のときにまとめて購入し、加熱調理用に冷凍しておくのがおすすめです」

2. 鍋でにんにくを炒めて香りが出たら、玉ねぎ、マッシュルームを加えて炒める

にんにくがキツネ色になったイメージ

鍋にオリーブ油、にんにくを入れて中火にかける。鍋を手前に傾け、にんにくを加熱する。写真のように、にんにくがきつね色になるまで加熱する。

「にんにくは焦げやすいので、油が冷たい状態から加熱して、じっくりと香りを引き出します。にんにく全体が油に浸かるよう、鍋を手前に傾けてください」

玉ねぎ炒め上がりイメージ

玉ねぎを加え、しんなりとするまで炒める。

マッシュルームを炒めたイメージ

凍ったままのマッシュルームを加え、マッシュルームがしんなりとして、写真のように水分が出てくるまで炒める。

「冷凍したマッシュルームは、解凍するとドリップとともにうまみが流れ出てしまうので、必ず凍ったまま炒めてください。細胞壁が一気に壊れ、うまみや香りを含んだエキスがあふれ出します」

3. 野菜の出汁を加えて煮る

マッシュルームを煮たイメージ

野菜の出汁を加える。煮立ってきたら弱火にし、フタをして10~15分蒸し煮にする。

「写真のような状態になるまでじっくりと蒸し煮にして、さらにうまみを引き出します」

4. ミキサーでなめらかになるまで攪拌し、鍋にもどす

ミキサー内のイメージ

粗熱がとれてからミキサーに移し、なめらかになるまで攪拌し、鍋に戻し入れる。

5. 豆乳を加えてのばし、塩で味をととのえる

豆乳を加えてよく混ぜ、中火にかける。ひと煮立ちしたら塩を加え、混ぜ合わせる。器に盛り、好みでマッシュルームを浮かべ、オリーブオイルをまわしかける。

「野菜の出汁の代用として、有塩のコンソメやベジブロスを加えた場合は、味をみながら塩を加減してください。

暑い季節は、冷製仕立てにしてもよいですね。お店ではマッシュルームの5割程度を、かぼちゃ、そら豆、とうもろこし、トマトなどの旬野菜に変え、その季節ならではの味を楽しむこともあります。豆乳の半量を『ほうじ茶』にするのも、意外なほど相性がよくてお気に入りです」

【レシピ②】「マッシュルームのカルパッチョ(サラダ)」生の食感と上品な香り!

カルパッチョでき上がりイメージ

生のマッシュルームをうす切りにして、マスタード入りの甘酸っぱいドレッシングと、たっぷりのパルミジャーノチーズでいただきます。生ならではのサクッとした食感や上品な香りは、一度食べれば虜になるおいしさ。お酒もすすみます。

マッシュルームは、カサが閉じたみずみずしいものを使ってください。今回はスプラウトを散らしましたが、イタリアンパセリ、オレガノ、ドライバジルなどのハーブも合います。

<材料>(2人分)

  • マッシュルーム(カサが閉じたもの)…大4~5個(1パック、正味100g)
  • パルミジャーノチーズ(すりおろす)…適量
  • 【ドレッシング】(作りやすい分量)
    ・バルサミコ酢…大さじ2
    ・アガベシロップ(またははちみつ)…大さじ1
    ・粒マスタード…大さじ1
    ・トマトケチャップ…大さじ1
    ・エキストラバージンオリーブオイル…大さじ1/2
  • 塩…適量
  • 粗挽き黒こしょう…適量
  • スプラウト…好みで適量

<作り方>

1. マッシュルームは軸を切り落とし、うす切りにする

マッシュルームは軸を切り落とし、カサを厚さ2㎜程度のうす切りにする。器に放射状に並べる。

「軸はついたままでも食べられますが、切り離すとカサの座りがよくなり、うす切りがしやすくなります。切り落とした軸は、汁物の具などにお使いください。スープ用に冷凍保存してもいいでしょう」

2. 【ドレッシング】をまわしかけ、塩、こしょうをふる

ボウルに【ドレッシング】の材料を入れ、よく混ぜ合わせる。1.のマッシュルームに適量まわしかけ、塩、こしょうをふる。好みでスプラウトを散らしてもよい。仕上げにパルミジャーノチーズをふりかける。

「塩こしょうのかわりに、デュカ(中東発祥とされる、複数のスパイスとナッツを混ぜて作るシーズニングソルト)も合います。エスニック風がお好きならどうぞ」

自家製デュカの作り方はこちら>>

【レシピ③】「マッシュルームのオイル漬け」オイルも美味! アレンジも楽しめる

ピクルスでき上がりイメージ

マッシュルームを少しの酢と塩を加えた水に入れてゆで、ひと晩しっかり汁気をきってから香味オイルに漬け込みます。マッシュルームはホワイトとブラウン、両方混ぜると見栄えがよくなります。

適切に保存した場合、常温で1週間ほど保存がきくので、そのまま食べるのはもちろん、刻んでブルスケッタやカルパッチョ(サラダ)の具にしたり、オイルごと冷製パスタにしたりと、いろいろなアレンジを楽しめます。

<材料>(作りやすい分量、容量550mlの保存瓶を使用)

  • マッシュルーム…4パック(20~24個、正味約400g)
  • 【A】
    ・水…750ml
    ・白ワインビネガー…250ml
    ・塩…20g
  • 【B】
    ・にんにく(うす切り)…2片
    ・唐辛子…1本 ※好みで増やしてもよい
    ・オレガノ(ドライ)…適量
    ・ローズマリー(ドライ)…適量
  • エキストラバージンオリーブオイル…400g程度 ※容器の大きさによる
  • 塩…約4g(オイルの重量の約1%)

<作り方>

1. マッシュルームを【A】でゆでる

マッシュルームを茹ではじめたイメージ

マッシュルームは縦半分に切り、鍋に入れる。【A】の材料を加えて強火にかける。

マッシュルームを茹で終えたイメージ

沸いたら中火にし、5分ほど煮る。

「マッシュルームをゆでると水分が抜け、味が入りやすくなります。オイル漬けは常温で保存するので、塩を効かせて保存性を高めています」

2. ザルに上げて汁気をきり、冷蔵庫にひと晩おく

ザルに上げ、しっかりと汁気をきる。トレイなどにのせて冷まし、そのままの状態で冷蔵庫にひと晩おいて、しっかりと汁気をきる。

「冷蔵庫で乾燥させながら汁気をしっかりきることで、さらに保存性が高まります」

3. 清潔な保存瓶に2.と【B】を入れ、オイルを注ぎ、塩を加える

清潔な保存瓶に2.のマッシュルームを入れ、【B】を加える。オリーブオイルを瓶の口のすぐ下まで注ぎ、塩を加え、フタをして軽くふる。

「瓶にオイルを注ぐときにオイルの重量を量っておき、その1%の塩を加えると味が決まります。すぐに食べられますが、半日以上おくと味がなじみます」

※保存方法について
保存する際は、オイルが冷えて白くかたまると味が劣化するので、なるべく涼しくて日の当たらない常温に置き、1週間以内に食べきってください。開封後は、冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。なお、においや色の変化があった場合は食べないでください。

【レシピ④】「マッシュルームの米粉フリット」ジューシーさをザクザク衣で封印

フリットのでき上がりイメージ

丸ごとのマッシュルームに衣をまとわせ、カラッと揚げて「フリット」に仕上げます。水分が多いマッシュルームは小麦粉の衣だとすぐにしんなりしてしまいますが、米粉を使うとクリスピーな食感の衣に仕上がります。

噛んだ瞬間、マッシュルームのエキスが口いっぱいにあふれ、感激すること間違いなし。塩だけでもおいしいですが、今回はマヨネーズがベースのピリ辛だれをご紹介します。

<材料>(2人分)

  • マッシュルーム…1パック(大6個)
  • 【揚げ衣】
    ・米粉…80g
    ・水…約130ml ※少しずつ加えて量を加減する
    ・塩…少々
  • 【たれ】(混ぜ合わせる)
    ・マヨネーズ…大さじ2
    ・シラチャーソース…大さじ1/2 ※唐辛子、にんにく、酢、砂糖などを合わせたタイ発祥とされるホットソース。ゆず胡椒、かんずり、スイートチリソースなどで代用してもよい
  • 揚げ油…適量

<作り方>

1. 【揚げ衣】を作る

衣をたらすイメージ

ボウルに米粉を入れ、分量の水を少しずつ加え、スプーンで混ぜ合わせる。もったりした状態になればよい。

「使用する米粉によって吸水率に違いがあるので、水の分量は状態で判断します。スプーンでたらすと写真のようにタラーッとたれて、跡が残らないくらいの濃度になればOKです」

2. マッシュルームに【揚げ衣】をまとわせる

衣をくぐらせるイメージ

1.にマッシュルームを加えてスプーンで混ぜ、【揚げ衣】をマッシュルーム全体にしっかりとまとわせる。

3. 180℃の揚げ油で揚げる

鍋に揚げ油を180℃に熱し、2.のマッシュルームを入れ、衣がカリッとするまで3分ほど揚げる。

「マッシュルームは浮力が強く、かえしても同じ方向に戻りやすいです。ある程度衣がかたまったら、全体が油に浸かるよう、箸で転がしながら揚げてください」

4. 器に盛り、【たれ】を添える

油をよくきり、器に盛ったら【たれ】を添え、つけながらいただく。

【レシピ⑤】「マッシュルームのぶっかけうどん」きのこの出汁を麺つゆに!

うどんでき上がりイメージ

マッシュルームでとった芳醇な出汁で麺つゆを仕立て、生のマッシュルームのスライスを合わせて食べる、マッシュルームづくしの冷たいうどんです。

はじめて食べるのにほっとするような、不思議と舌になじむ深い味わいで、「マッシュルーム=洋食」というイメージが見事にくつがえります。

<材料>(2人分)

  • マッシュルーム(カサが閉じたもの、ごくうす切り)…2個
  • オクラ…2本
  • めかぶ(細切り)…50g
  • しょうゆ…適量
  • しょうが(針しょうが)…5g
  • うどん(乾麺)…100g
  • 【麺つゆ】
    ・しょうゆ…80g
    ・みりん…80g
    マッシュルーム出汁…400g

<作り方>

1. マッシュルーム出汁を作る

2. 【麺つゆ】を煮立て、氷水で冷ます

鍋に【麺つゆ】の材料を入れて火にかけ、ひと煮立ちしたら火からおろす。氷水にあて、よく冷ましておく。

3. オクラはゆでてから小口切りにし、めかぶ、しょうゆと合わせる

オクラはサッと塩ゆでし、水にとってからザルに上げて小口切りにする。ボウルに入れ、めかぶ、しょうゆを加え、混ぜ合わせる。

4. うどんをゆでて、冷水でしめる

鍋に湯をたっぷりと沸かし、うどんを袋に表示されたゆで時間の通りにゆでる。ザルに上げ、ぬめりを落としながら冷水でしめて水気をしっかり切る。

5. 器にうどんを盛り、【麺つゆ】をかけ、具材をのせる

器にうどんを盛り、2.の麺つゆをかけ、マッシュルーム、3.を順にのせ、しょうがを添える。

●万能「マッシュルーム出汁」の作り方。材料はマッシュルームと水だけ!

マッシュルームと水だけでとったと思えないほど、芳醇で味わい深い出汁。コンソメのような琥珀色で、和食はもちろん、洋食、中華とどんな料理にも合うのが魅力です。ポタージュ(スープ)同様、マッシュルームは冷凍したものを使い、弱火でじっくりとうまみを抽出します。

出汁のでき上がりイメージ

<材料>(でき上がり量約400g)

  • マッシュルーム…1パック(100g)
  • 水…500g

1. マッシュルームは手でくだいてから冷凍保存する

マッシュルームは、1個が4~5かけになるように手でくだき、保存用密閉袋に入れて冷凍する。

「くだいておくと、より出汁が出やすくなります」

2.  1.の凍ったマッシュルームを鍋に入れ、水を注いで弱火にかける

マッシュルームを茹ではじめたイメージ

鍋に1.のマッシュルームを凍ったまま入れ、分量の水を注ぎ、ごく弱火にかける。

3. 70℃を保ちながら30分ほど煮たら、沸騰させてアクをすくう

マッシュルームを茹ではじめたイメージ

70℃程度を保ちながら、トータルで30分ほど煮る。

「70℃は気泡が少し上がってくる状態です。ゆっくりと温度を上げていき、70℃を保つことでうまみ成分がたっぷりと抽出されます」

アクをすくうイメージ

最後に火を強め、30秒ほど沸騰させてアクをすくう。

4. キッチンペーパーでこす

ザルに厚手のキッチンペーパーを敷き、ボウルに重ね、3.をこす。ペーパーで包み、軽く押さえる程度に絞る。マッシュルーム出汁の完成。

「ギュッと絞ってしまうとエグ味が入るので、軽く押さえる程度にします。出汁をとったあとのマッシュルームは、しょうゆ、酒、みりんで煮て、『佃煮』にするとおいしいです」

【まとめ】クセがなく、うまみの宝庫「マッシュルーム」は、常備野菜の仲間入り決定!

マッシュルームのイメージ

マッシュルームを主役にした5品、いかがでしたか? <MUSHROOM TOKYO>ではヴィーガン(動物性食品を使わない料理)メニューが中心なのですが、なぜ満足度の高い料理になるのか、今回の5品をいただいて実感しました。

肉や魚介類に引けをとらないうまみや食感、さらに、クセがないので、さまざまな調理法や味つけに見事フィットするのです。マッシュルームを洋食にしか使ってこなかったのが、どれだけもったいないことか!

冷凍すれば日持ちするだけでなく、よりおいしくなるのも魅力的です。これからは、マッシュルームを常備野菜に仲間入りすることが確定しました。みなさんも、マッシュルームの可能性をぜひ実感してみてください。

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取材協力/<MUSHROOM TOKYO>桜井順一さん

シェフの近影

秋田県出身。東京、京都、上海などで飲食店の立ち上げに携わり、2021年に東京・原宿のマッシュルーム料理専門店<MUSHROOM TOKYO>のシェフに就任。運営する株式会社ワキュウダイニングの常務取締役を務める。関連会社のマッシュルーム専門商社や農場でマッシュルームの加工品開発、栽培事業にも携わる。

撮影:菅井淳子、香取里枝(石づきがついたマッシュルーム)
文:オフィスK2M(香取里枝)

制作 STUDIO ALTA

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