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2022.10.03

ほくほく甘い生落花生のゆで方をプロが解説。塩ゆでして食べられるのは秋だけ!

おおまさりのイメージ

カリッとした食感と香ばしい香りでおつまみとしても人気の落花生。長く保存もでき、年中食べられるイメージですが、これは生の落花生を乾燥させて炒った加工品です。実は、掘り立てそのままの「生落花生」が店頭に並ぶのは秋だけだってご存知ですか?

具体的にはその「生落花生」が手に入るのは、収穫時期である9月〜11月頃。よくお店で見かける乾燥した落花生とは異なり水分量が多く、塩ゆですると、ほくほくとした食感と甘みが楽しめます!

ぜひ一度試してほしい生落花生ですが、「どうやってゆでたらいい?」「普通の落花生とどう違うの?」といった疑問も多いはず。そこで今回は「そもそも落花生とは…?」といった素朴な疑問から、伊勢丹新宿店の青果野菜担当バイヤーに教えてもらいました。

基本を押さえて、この時期ならではの新鮮なおいしさを味わってみてください!

三越伊勢丹の全国おとりよせグルメはこちら>>

落花生=ピーナッツ? 意外と知らない落花生の基本の「き」Q&A

おおまさりのイメージ

Q 落花生とピーナッツの違いは?

A:「落花生」は皮付きのイメージ、「ピーナッツ」はピーナッツバターなど加工品のイメージがあるかもしれません。名前は異なりますがどちらも同じものを指します。ちなみに令和元年時点で、国内の落花生流通量は9割が外国産。国内産はわずか1割で、その内8割が千葉県産です(※)。

※参考:千葉県庁ホームページ

Q 落花生はナッツではない!?

A:実は落花生(ピーナッツ)はナッツではありません! ナッツとはアーモンドなど、かたい殻に包まれた果実や種子のことを指しますが、脂質含有が高いピーナッツはマメ科の植物に分類されます。落花生は、地中で種子を成長させることも特徴の一つです。

Q 落花生と生落花生の違いは?

A:普段おつまみとしてそのまま食べられる落花生とは、収穫した落花生を自然乾燥させて炒ったもの。皮をむいてそのまま食べることができ、冷蔵保存で2~3か月ほど日持ちします。

一方、生落花生は収穫してそのままの状態のもの。酸化しやすいので、ご購入後すぐに塩ゆでしてお召し上がりください。ゆでておけば、冷凍保存で1ヶ月~半年ほど日持ちします。

普段よく食べる落花生ですが、ナッツではないという情報から生落花生のことまで初めて知ることばかりでした…!

この時期限定の生落花生ですが、特にバイヤーおすすめの品種があるといいます。それが、千葉県産の落花生「おおまさり」。長年の品質改良で生まれた、ゆで落花生にぴったりの「おおまさり」の魅力と食べ方を紹介します。

通常品種の落花生と比べて約2倍の大きさ! 千葉県が誇る落花生「おおまさり」とは?

一般的な落花生とおおまさりの比較

左:一般的な落花生、右:おおまさり

写真を見ると一目瞭然! まず驚くのはおおまさりの大きさ(写真右)。通年見かける落花生として食べられている品種(写真左)に比べ、約2倍のサイズ感。種子(食べられる部分)の食感はやわらかく、味わいは甘みが強いのが特徴です。

おおまさりとは、千葉で14年の歳月をかけて品質改良をして誕生した落花生で、平成21年から一般栽培されるように。殻がデリケートなので、肥料成分などにより黒いシミのような変色がある場合もありますが、殻の中の種子(食べられる部分)の味わいに問題はありません。

「今秋、伊勢丹新宿店のフレッシュマーケットでは、2022年9月6日(火)~10月中旬の期間限定で登場する予定です。おすすめの食べ方は、シンプルに塩ゆでがいちばんおいしい! ゆで方も簡単なので、ぜひ試してみてください」

「おおまさり」の商品情報はこちら>>

ほくほく食感がたまらない! 生落花生「おおまさり」のおいしいゆで方(圧力鍋の場合も解説)

続いて、おおまさりのゆで方を教えてもらいました。普通の鍋を使ってゆでる場合、ゆで時間は約40分かかります。圧力鍋を使ってゆでる場合は、圧力がかかってから約10分(=ただし圧力が抜けるまでは、そのまま放置する時間が必要)と加熱時間を短縮でき、ゆであがりの食感はよりほくほく仕上がります。

<材料>

  • おおまさり…1袋(400g)
  • 塩…大さじ2(30g)程度(水の量に対し2〜3%。好みで調整)
  • 水…1ℓ

<作り方>

1. 生落花生は軽く水洗いしたら、鍋に入れて水からゆでる

落花生をゆでるイメージ

軽く水洗いした生落花生、水、塩を鍋に入れて中火にかける。沸騰したら弱火にし、沸騰の状態を維持しつつ40分程度ゆでる。

「圧力鍋を使う場合は、圧力がかかってから弱火にして10分程度を目安にしてください。そのあとは圧力がおさまるまで、ふたを開けずにそのまましばらく放置して待ちましょう」

2. 好みのかたさにゆであがったら完成!

ゆであがった落花生のイメージ

ゆで終わったら引き上げる。やわらか目が好きな方は、味見をしつつプラス10〜20分ゆでるとよい。

「ひとつ味見をして味がうすいと思ったら、しばらくゆで汁にそのまま漬けておいてください。塩気が増します」

塩気と落花生本来の甘みがぴったりマッチ! お酒もすすむおいしさ

ゆでたおおまさり

ぱかっと皮を開くと白くて大きな種子(食べられる部分)がお目見え! おおまさりはゆでるまえも、ゆでたあとも種はきれいな白色です。さっそくつまんで口にいれると、栗や芋のようなほくほくとしたやわらかい食感に驚き! しっかり染み込んだ塩気が落花生本来の甘みを引き立て、シンプルなおいしさがストレートに味わえます。

大人も子どもも大好きな味ですが、大人はビール片手におつまみにするのもおすすめ! ほどよい塩気がお酒にぴったりで、止まらなくなること間違いありません。

伊勢丹新宿店で買える! 秋だけのお楽しみ生落花生「おおまさり」

<千葉県八街市>おおまさり

<千葉県八街市>おおまさり(400g) 1,080円〜(税込) ※販売期間:2022年9月6日(火)〜10月中旬

生落花生のおいしさを実感したいなら、青果野菜担当のバイヤーが熱くおすすめしてくれた千葉県産の「おおまさり」を。大満足のサイズ感とほかの品種にはない味わいは、一度食べたら虜になってしまうはず。秋の時期しか食べられないので、ぜひお早めにゲットしてみてください。

※取扱い:伊勢丹新宿店 本館地下1階 フレッシュマーケット

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撮影:難波雄史
文:ケイ・ライターズクラブ

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店 本館地下1階 フレッシュマーケットにてお取扱いがございます。

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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