
2026.09.08
【簡単】れんこんのはさみ焼き人気レシピ2品。豚ひき肉の甘辛タレ、エビの塩味。お弁当にも!
れんこんで肉だねをはさみ、香ばしく焼いた「れんこんのはさみ焼き」。サクサクとした食感のれんこんと、ふっくらとしたひき肉だねの相性がよく、れんこん料理のなかでも定番の料理です。
簡単そうに思えても、いざ作ってみると、れんこんが肉だねから剥がれてしまったり、中まで火が通らなかったり…と悩みも多いですよね。そこで今回は、料理研究家・橋本加名子さんに作り方を教えていただきました。
「れんこんのはさみ焼きは見栄えがよく、冷めてもおいしいので、お弁当のおかずとしてもよく作ります。今回は、肉だねに豚ひき肉を使い、照り焼き風の甘辛しょうゆダレを煮からめた基本のレシピと、プリプリとした食感のエビを使って、塩味でいただく2品のレシピをご紹介します。基本的な作り方は同じですが、味わいはまったく違うので、ぜひ両方試してみてください」
エビも人気食材なのでうれしいです! まずはレシピをご紹介する前に、「れんこんのはさみ焼き」を作るときの素朴な疑問について解説してもらいました。

目次
お悩み解決!「れんこんのはさみ焼き」の作り方Q&A

Q:れんこんが割れない切り方は?

A:皮つきのまま、ゆっくり切る
はさみ焼きに使うれんこんは、厚さ5~8㎜程度の輪切りにします。れんこんは縦に繊維が走っていてかたく、たくさん穴が空いているので、このくらいの厚みの輪切りにすると、途中でパカッと割れてしまうことがあります。
割れないように切るには、皮つきのまま切ること。そして、刃先から包丁を入れ、ゆっくり切るのがポイントです。そのあとに1切れずつ皮をむきます。
「出回っているレシピでは、電子レンジで軽く加熱してから切るという方法も見かけますが、食感が変わったり、冷ますのに時間がかかったりするので、本レシピではおすすめしません」
Q:れんこんにはさむ肉だねの食材は、何がおすすめ?
A:基本は「豚ひき肉」。魚介系なら「エビ」もおすすめ
れんこんにはさむ肉だねには、豚ひき肉か鶏ひき肉がおすすめです。
豚ひき肉は定番の甘辛しょうゆダレと、とても相性がいいです。鶏ひき肉は味噌を加えて混ぜ、そのままいただくのもおいしいですよ。
魚介系なら「エビ」のミンチがおすすめです。プリプリとした食感になり、違ったおいしさが楽しめます。塩とレモンでシンプルにいただくか、ナンプラーやチリソースでエスニック風に仕上げる食べ方が気に入っています。
Q:れんこんから肉だねが剥がれない対策法は?

A:れんこんに片栗粉をまぶし、肉だねを穴にしっかり詰める
焼いたときにれんこんから肉だねが剥がれないコツは、2つあります。
1つ目は、れんこんのたねが接する側に、片栗粉をまぶすこと(写真左)。片栗粉が「のり」の役割をしてくれます。2つ目は、れんこんの穴にまで、しっかりと肉だねを詰めることです(写真右)。しっかり密着させることで、剥がれにくくなります。
Q:中まで火が通る、焼き方のコツは?

A:はじめからフタをして、弱めの中火でじっくり蒸し焼きにする
れんこんのはさみ焼きは厚みがあるので、焼いても中まで火が通りにくく、とくにお弁当に入れる場合は心配になりますよね。この問題を解決するには、「はじめからフタをして、弱めの中火でじっくりと蒸し焼きにする」ことが大事です。
れんこんの厚みが5㎜程度のうすめの場合は、片面約3分、返して約3分。8㎜程度の厚めの場合は片面約5分、返して約5分が加熱時間の目安になります。
いつも最初に皮をむいていたので、切る途中でれんこんが割れてしまうことがありました。皮つきで切れば、もう無駄にすることもなくなります!
作り方の疑問が解決したところで、お待ちかねのレシピをご紹介します。まずは基本となる、豚ひき肉を使った甘辛しょうゆ味の「れんこんのはさみ焼き」からご紹介しましょう。
【レシピ①】豚ひき肉とれんこんのはさみ焼き。定番の甘辛しょうゆダレ

長ねぎと、しょうが入りの風味豊かな肉だねをれんこんではさみ、焼いてから甘辛いしょうゆダレを煮からめ、照りよく仕上げます。
サクサクのれんこんと、ふっくらとした肉だねとのバランスがよく、ごはんはもちろん、お酒にも合い、大人から子どもまで楽しめる味わいです。

<材料>(2人分)
- れんこん(直径約6.5㎝×長さ4~7cm)…160g
- 【肉だね】
・豚ひき肉…200g
・長ねぎの白い部分(みじん切り)…10cm分
・しょうがの絞り汁…小さじ1
・塩…少々 - 片栗粉…適量
- 【タレ】
・しょうゆ…大さじ2
・酒…大さじ1
・みりん…大さじ1
・砂糖…小さじ2 - サラダ油…大さじ1
- 大葉(青じそ)…好みで4枚
<作り方>
1. れんこんは8等分の輪切りにし、皮をむいて酢水にさらす

ボウルに酢水(分量外。水500mlに対し、酢小さじ1程度)を用意する。れんこんは泥がついていれば洗い、皮つきのまま5~8㎜厚さの輪切りにし、8枚とる。
「均等な厚さに切るためには、端から切るのではなく、まず真ん中で2等分し、それぞれを2等分、さらにそれぞれを2等分にすると簡単です。刃先の方から包丁を入れ、ゆっくり切ると割れにくいです」

皮をむき、むいたそばから用意した酢水にさらす。
「見栄えが気にならなければ、皮はつけたままでも構いません。包丁でむくのが難しければ、ピーラーを使ってください。酢水につけるのは、空気に触れて変色するのを防止するためです」
2. 【肉だね】を作る。ボウルに材料をすべて入れ、粘りが出るまで練り混ぜる

ボウルに【肉だね】の材料をすべて入れ、全体がつながって粘りが出るまで、手で練り混ぜる。
3. れんこんに片栗粉をまぶす

れんこんをザルに上げ、水気をきる。さらにキッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取り、形が似た2切れで1組にする(計4組)。バットに片栗粉を広げ、れんこんの片面を押しつけてまぶす。ついた片栗粉を軽くはたき、片栗粉をまぶした面を上にして、別のバットに並べる。
「肉だねが接する面に片栗粉をまぶします。れんこんの穴の中までまぶす必要はありません。あらかじめれんこんを1組にしておくと、形が揃ってきれいです」
4. れんこんで【肉だね】をはさみ、密着させて形を整える

2.の【肉だね】の1/4量を丸め、3.のれんこんの片栗粉をまぶした面にのせる。れんこんの穴に【肉だね】が詰まるよう、上から押さえて密着させる。

「写真のように、れんこんの穴に【肉だね】が詰まればOKです」

もう1切れのれんこんを、片栗粉がついた面を下にしてのせる。穴に【肉だね】が詰まるよう上から押さえ、れんこんの形に合わせて包みこむように側面を整える。

残りも同様にする。
5. サラダ油を熱したフライパンに並べ、フタをして蒸し焼きにする

フライパンにサラダ油を弱めの中火で熱し、4.を並べ入れ、フタをして焼く。
「れんこんがうすめ(厚さ5㎜程度)の場合は3分ほど、厚め(厚さ8㎜程度)の場合は5分ほどかけ、焼き色がつくまでじっくりと火を通します」

フタを外して上下を返し、再度フタをして、同じ時間をかけて焼き、中まで火を通す。

フタを外し、フライパンに残った余分な脂などをキッチンペーパーで拭き取る。
「火の通りが心配であれば、竹串を挿してチェックしてください。透明な肉汁が出てくれば火が通っているサイン。濁った肉汁が出てきたらもう少し加熱してください」
6. 【タレ】を加え、煮からめたら完成。好みで大葉(青じそ)を敷いて盛り付ける

【タレ】の材料を混ぜ合わせて加える。

フライパンをゆすり、ときどき上下を返しながら、好みの具合になるまで煮からめる。
「お弁当に入れる場合は、【タレ】をよく煮詰めてください」

器に盛って完成。
「お好みで大葉(青じそ)を敷き、いっしょにいただくと爽やかさが加わります」
【レシピ②】エビとれんこんのはさみ焼き。さっぱり塩味でプリプリ食感を楽しむ

もう一品ご紹介するのは、エビをたたいたミンチをれんこんにはさむレシピです。つなぎとして豚ひき肉を少し加えるのがポイント。まずはシンプルに塩でいただき、好みでレモンや、香菜などの香味野菜と一緒にいただきます。
れんこんの白色にエビの赤色が映え、食卓を華やかに彩ってくれるので、パーティーのおもてなし料理にもおすすめです。

<材料>(2人分)
- れんこん(直径約6.5㎝×長さ4~7cm)…160g
- 【エビだね】
・エビ(殻つき・無頭)…180g
・豚ひき肉…40g
・酒…小さじ1
・塩…小さじ1/3
・白こしょう…少々 - 片栗粉…適量
- サラダ油…大さじ1
- 塩…適量
- レモン(くし形切り)…好みで適量
- 香菜…好みで適量
<作り方>
1. れんこんは下処理する
「れんこんのはさみ焼き」の作り方1.と同様にれんこんを8等分にし、酢水にさらす。
2. 【エビだね】を作る。エビを包丁で粗くたたき、残りの材料と練り混ぜる

【エビだね】の材料のエビは殻をむき、背ワタを取り、包丁で粗めにたたく。ボウルに入れ、残りの【エビだね】の材料を加え、粘り気が出るまで手でよく練り混ぜる。
「エビはゴロッとした食感があった方がおいしいので、写真のように、全体がつながる程度に粗めにたたくのがコツです。包丁ではなく、フードプロセッサーを使ってもかまいません。エビだけだとつながらないので、つなぎとして豚ひき肉も少し加えています」
3. 「豚ひき肉とれんこんのはさみ焼き」の作り方3.~5.と同様に、れんこんに片栗粉をまぶして【エビだね】をはさみ、フライパンで焼いて完成

「豚ひき肉とれんこんのはさみ焼き」の作り方3.~5.と同様に、れんこんに片栗粉をまぶし、【エビだね】をはさみ、フライパンで焼く。最後にフタを外し、水気を飛ばしたら完成。器に盛り、塩を添え、好みでレモンや香菜を添える。
「塩や市販のチリソースのほかに、簡単に手作りできる『エスニック風のタレ』(ナンプラー、砂糖、レモンの絞り汁、赤唐辛子の輪切りを混ぜる)や、『プラム(梅)ソース』(梅肉、砂糖、塩、水、片栗粉を混ぜて煮立てる)をつけていただくのもおすすめです」
【まとめ】「れんこんのはさみ焼き」は、れんこんが主役級のおいしさになるメインおかず!
甘辛味と塩味の「れんこんのはさみ焼き」、いかがでしたか? 実食してみると、クセのないれんこんだからこそ、豚ひき肉、エビ、どちらの食材とも相性がよく、飽きのこない安心のおいしさ。きんぴら、天ぷら、フライでは「脇役」になりがちですが、はさみ焼きは「れんこんが主役」と思える、おいしさが際立つメイン料理でした。れんこんのおいしい時期に、ぜひお試しください。
レシピ/橋本加名子さん
料理研究家、栄養士、フードコーディネーター、国際薬膳調理師、防災士。タイ料理、ヴィーガンタイ料理、和食、発酵の料理教室「おいしいスプーン」主宰。
企業で働きながら子育てをした経験を活かし、「体にやさしくて、作りやすい家庭料理」を提案し続けている。飲食店のプロデュースやフードコーディネートにも携わるほか、雑誌、書籍、ウェブサイト等で活躍。
『ホットクックお助けレシピ』シリーズ(河出書房新社)、『アイラップで簡単レシピ』(Gakken)、『二十四節気の薬膳献立』(ブティック社)、『今日からできる・二十四節気の薬膳献立』(ブティック社)など著書多数。
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