
2026.08.07
【簡単】ピーマンの肉詰め人気レシピ。洋風・和風2品。剥がれない焼き方も解説!
ピーマンを使った家庭料理の定番といえば、肉だねをピーマンに詰めて焼く「ピーマンの肉詰め」。普段のおかずとしてはもちろん、冷めてもおいしいのでお弁当のおかずとしても人気ですよね。ただし、味つけはマンネリになりがち…。もっとおいしく作れるレシピが知りたい、と思うようになりました。
そこで野菜料理といえば、畑仕事をライフワークとし、野菜本来の持ち味を活かしたレシピが人気の料理研究家・植松良枝さんの出番です。
「ピーマンは通年手に入りますが、夏の旬のものは肉厚でジューシーなので、肉詰めにするととくにおいしくなります。
今回ご紹介するのは私がよく作っているレシピで、ハンバーグのイメージで作る洋風と、鶏つくねのイメージで作る和風の2品。基本的な作り方は同じですが、ひき肉の種類やソース(タレ)の味つけを変えることで、まったく違った味わいになるんです」
同じ作り方で、2つの味を楽しめるのは嬉しいです! まずはレシピをご紹介するまえに、「ピーマンの肉詰め」を作るときの素朴な疑問について解説してもらいました。

目次
お悩み解決!「ピーマンの肉詰め」の作り方Q&A

Q:ピーマンの切り方は「縦半分」と「横半分」どちらがよい?
A:「縦半分」に切ると火の通りがよいのでおすすめ

肉だねを詰めるために、ピーマンを半分に切ってカップ状にするときは「縦半分」(写真)に切るのがおすすめです。「横半分」に切ると深さが出て、肉だねの厚みが大きくなるので、火の通りが悪くなります。
とくにお弁当に入れる場合、衛生面ではしっかり中まで加熱することが大切。口に入れるときの食べやすさを考えても、やはり「縦半分」に切るのがよいでしょう。
Q:ひき肉は「豚・牛・合びき・鶏」のどれがおすすめ?
A:洋風の味つけには合びき肉、和風の味つけには鶏ひき肉
どの種類のひき肉でもおいしく作れますが、私は洋風の味つけで食べたいときは、ハンバーグをイメージして「合びき肉(牛ひき肉と豚ひき肉)」を使い、ケチャップ系のソースでいただきます。多くの方がイメージする、基本的なピーマンの肉詰めですね。
一方、和風の味つけで食べたいときは、鶏つくねをイメージして「鶏ひき肉」を使い、照り焼き風の、甘辛しょうゆだれでいただきます。
洋風はごはんがすすみ、和風はお酒にも合い、どちらもお弁当に最適です。
Q:ピーマンから肉だねが剥がれない対策法は?
A:ピーマンの内側にフォークでひっかき傷をつける

焼いてもピーマンから肉だねが剥がれないコツとして、一般的なレシピでよく紹介されているのは「ピーマンの内側に粉(片栗粉や小麦粉)をはたいておく」という方法ですが、実際にやってみると「剥がれてしまった…」と悩んでいる人が多いようです。
私がいろいろ試して行き着いたのは、「ピーマンの内側をフォークでひっかいて、傷をつけておく」方法。このようにしてから肉だねを詰めると、焼いているうちに肉だねが傷をしっかりキャッチして、ピーマンから剥がれにくくなります。粉は不要なので、とっても簡単です。
Q:肉だねをふっくらおいしく仕上げる、焼き方のコツは?
A:途中でフタをして、ピーマンの水分を引き出しながら蒸し焼きにする

ピーマンは水分を多く含んでいる野菜です。この水分を引き出しながら、じっくりと蒸し焼きにすることで、ふっくらジューシーに仕上がります。
まずは、肉だねの面を下にして、中火で香ばしい焼き色がつくまで焼きます。ピーマンを返してフタをしたら弱火にし、反対側にも焼き色がつくまで蒸し焼きにすればOKです。
ピーマンの内側に粉をはたかなくても、ひっかき傷を付けるだけで剥がれにくくなるとは、手間が省けて時短になりますね! ひき肉の使い分けも納得です。それではお待ちかねのレシピをご紹介しましょう。
「どちらの肉だねも冷蔵庫で翌日まで保存可能なので、当日は夕飯のおかずに、翌日はお弁当のおかずに、というような活用ができるよう多めの分量でご紹介します。見た目よりも軽い味わいなので、たっぷり味わってください」
【レシピ①】基本のピーマンの肉詰め 洋風ソース。ごはんをつなぎに加えた、ハンバーグのようなおいしさ

ほろ苦くジューシーなピーマンと、牛肉と豚肉の合びき肉を使ったふっくらとした肉だねが相性抜群。ケチャップとソースを煮詰めたソースをかければ、これぞ王道と呼べる味わいが楽しめるレシピです。肉だねのつなぎには「冷やごはん」を使います。パン粉よりしっとりジューシーに仕上がります。

<材料>(2~3人分)
- ピーマン…中6個
- 【肉だね】
・合びき肉…250g
・玉ねぎ(みじん切り)…1/4個(60g)
・冷やごはん…40g
・片栗粉…大さじ1
・水…大さじ2~2と1/2
・塩…小さじ1/3
・粗びき黒胡椒…少々 - 【ソース】
・トマトケチャップ…大さじ3
・ソース(こいくち、または中濃)…大さじ1と1/2
・水…大さじ2
・好みでしょうゆ…適量 - 油(米油などクセのないもの)…小さじ2
「ソースはあえて作らず、ケチャップをかけるだけでもおいしいです。お好みでどうぞ」
<作り方>
1. ピーマンは縦半分に切り、ヘタと種、ワタを取り除く


ピーマンは縦半分に切り、ヘタを種とワタごとつまんで(上写真)取り除く(下写真)。
「ヘタの形に沿って指でつまむと、果肉まで取れるのを防げます」
2. ピーマンにフォークで格子のひっかき傷をつける

ピーマンの内側をフォークで縦にひっかく。

斜めにもひっかき、格子の傷をつける。
3. 【肉だね】を作る。厚手のビニール袋に材料をすべて入れ、しっかりもみ込む

厚手のビニール袋に【肉だね】の材料を入れる。
「肉だねは袋に入れてもみ込みます。こうすると洗い物が減り、手も汚れず、袋の端を切れば『絞り袋』のようにピーマンに直接肉だねを詰めることができます。ボウルを使って肉だねを混ぜる場合は、小ぶりなヘラや手を使って、ピーマンに肉だねを詰めてください」

空気を抜きながら袋の口をねじり、ひき肉の粒が見えなくなるまでよくもみ込む。

または、写真のように台にのせ、袋をもんでもよい。
4. ピーマンに【肉だね】を詰める

3.のビニール袋の上から肉だねを下に寄せ、さらに袋の角の肉だねを反対側に少し寄せ、キッチンバサミで斜めに1㎝程度切り落とす(写真)。
「絞り袋の形にします」

2.のピーマンに【肉だね】を約1/12量ずつ詰める。

「仕上げにゴムベラを使ってきれいに詰めるので、ここではざっくり詰めるだけで構いません」

すべての【肉だね】を詰め終えたら、小ぶりなゴムベラや手を使い、肉だねをピーマンに押し込むようにして詰め、表面を平らにならす。
「ピーマンの内側に、肉だねをしっかりと押し込んで密着させることによって剥がれにくくなるので、わりとぎゅうぎゅうに押し込んでから表面を平らにならします。また、平らな面から焼きつけると、安定するのできれいな焼き色をつけることができます」
5. フライパンで蒸し焼きにする

フライパンに油を中火で熱し、肉だね側を下にして4.を並べ入れ、2分ほど焼く。
「フライパンは直径26㎝を使用しています」

肉だねに焼き色がついたら、上下を返す。

フタをして弱火にし、4~5分蒸し焼きにする。
「ピーマンから出てくる水分で、じっくりと蒸し焼きにしていきます」

ピーマン側にもところどころ焼き色がついたら火を止め、器に盛る。
6. 【ソース】を作る

5.のフライパンに残った余分な脂
などをキッチンペーパーで軽く拭き取り、【ソース】の材料を入れて中火にかけ、ゴムベラで鍋底の焦げをこそげるように混ぜながら、好みのトロミ具合になるまで煮詰める。
「鍋底にはうま味が残っているので、脂は取りすぎないようにしてください。気にならないようであれば、この作業は省いても構いません」

ピーマンの肉詰めに添え、かけながらいただく。

「【ソース】を作らずに、市販のケチャップをかけていただくだけでも、充分においしいです。忙しい朝のお弁当作りのときには、手間がかからず簡単なので気に入っています」
【レシピ②】ピーマンの肉詰め 和風照り焼き味。甘辛しょうゆだれで、鶏つくねの味わいに

もう一品、ご紹介するのは、焼鳥屋さんの「つくね」をイメージした和風のレシピです。肉だねには鶏ひき肉と長ねぎを使い、しょうがを効かせ、甘辛味に仕上げます。パン粉やごはんのつなぎはなしで簡単です。ピーマンは「しし唐辛子」に似た風味なので、相性は抜群。ごはんはもちろん、ビールや日本酒にも合います。お好みで大葉を添えてどうぞ。

<材料>(2~3人分)
- ピーマン…中6個
- 【肉だね】
・鶏ひき肉…250g
・長ねぎ(みじん切り)…10㎝
・しょうが(みじん切り)…1片
・片栗粉…大さじ2
・日本酒…小さじ1
・塩…小さじ1/3 - 【たれ】
・しょうゆ…大さじ2と1/2
・みりん…大さじ2と1/2
・水…大さじ1~2 - 油(米油などクセのないもの)…小さじ2
- 大葉…好みで適量
<作り方>
1. 「基本のピーマンの肉詰め(洋風)」の<作り方>1.~4.と同様に、ピーマンに【肉だね】を詰める

「基本のピーマンの肉詰め(洋風)」の<作り方>1.~4.と同様にピーマンに【肉だね】を詰める。
2. フライパンで焼き、【たれ】を煮からめる

フライパンに油を中火で熱し、肉だね側を下にして1.を並べ入れ、2分ほど焼く。肉だねに焼き色がついたら上下を返し、フタをして弱火にし、2~3分蒸し焼きにする。ピーマン側にもところどころ焼き色がついたら火を止める。
「焼き上がったらすぐに器には取らず、【たれ】を加えて煮からめながら加熱していくので、『基本のピーマンの肉詰め(洋風)』よりも焼き時間自体は少し短くなります」
3. 【たれ】の材料を加え、煮からめる

余分な脂などをキッチンペーパーでさっと拭き取り(気にならなければ、この作業は省いてもよい)、フライパンに【たれ】の材料を回し入れ、肉だね側が下になるよう再度返す。

強めの中火にし、フライパンをゆすりながらたれを絡め、照りが出たら火を止める。

器に盛り、好みで大葉を添えて一緒にいただく。
「大葉を添えていただくと、さっぱりしたおいしさが楽しめます。【たれ】ではなく、塩とわさびだけでいただくのもおすすめです」
【まとめ】ピーマンの肉詰め。手に入りやすい材料で簡単にアレンジを楽しめるのが嬉しい!
洋風と和風、2つの「ピーマンの肉詰め」いかがでしたか? ピーマンの内側にフォークで傷をつけることで、少し隙間が空いているような焼き上がりでも、しっかりくっついているのが驚きでした。
どちらも基本的な作り方は同じでありながら、ひき肉の種類や仕上げのソースやたれをちょっと変えるだけで、まったく違う味わいに。いつもの料理が違った印象になり、レパートリーが増えて、今後の食事作りがとっても楽になった気がします。
何より、手に入りやすい材料で、簡単、気軽に作れるのが嬉しいです! みなさんも、ぜひお試しください。
レシピ/植松良枝さん

旬の野菜を使った料理を得意とする料理研究家。料理教室「日々の飯事(ひびのままごと)」を主宰。野菜づくりがライフワークで、季節に寄り添った食と暮らしに関するアイデアを発信している。
さらに国内外を旅し、多くの食文化に触れた経験から生み出される、世界各国のエッセンスを取り入れた料理も人気。『春夏秋冬 ふだんのもてなし』(KADOKAWA)、『細長弁当』(家の光協会)、『春雨だから罪悪感なく食べられるレシピ50』(主婦と生活社)、『とにかく野菜! 旬を食べたいレシピ帖』(NHK出版)など著書多数。
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