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2019.04.18

【プロ直伝】オムライスの作り方! 美しい包み方のコツとレシピ

オムライスのイメージ

卵料理のスタンダード、オムライス。でも家で作ろうとすると意外と難しく、見た目も味わいも洋食店のものとは歴然とした差があります。どうしたら美しく、おいしいオムライスが作れるのか、その秘密をプロに聞きました。教えてくれるのは、伊勢丹新宿店<キッチンステージ>の柬理美宏さんです。

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いつものオムライスがレベルアップ! プロが教える3つのコツ

オムライスにごはんをのせている様子

【コツ1】 ケチャップライスは炊き込み式で、失敗知らず
「白ごはんからケチャップライスを作ると、水っぽくなってしまったり、均一に混ざらなかったりすることも。炊飯器で炊き込めば、スイッチを押すだけでムラなくきれいに作れます」

【コツ2】 卵は、スクランブルエッグのイメージで混ぜて作る
「フライパンに卵液を流し入れたら、絶えずゴムべらで混ぜ、細かい半熟のスクランブルエッグを作ります。そうすると表面に凹凸のない、美しいオムライスが出来上がります」」

【コツ3】 ライスを包む前に、フライパンを濡れ布巾に当てる
「キメの細かい半熟のスクランブルエッグを作ったら、フライパンを一度火から外して濡れ布巾に当てます。フライパンの温度が下がった状態でライスをのせて包めば、あわてず作業することができます」

炊き込み式で簡単! ケチャップライスの作り方

ケチャップライスの炊き上がり

白ごはんを使ってフライパンで作ると、味にムラができやすく水分量も多くなりがちですが、炊き込み式なら失敗知らず。炊飯器で調味料と一緒に米から炊けば、味わいは均一で、バターライスのようなパラっとした仕上がりになります。

「1回で5〜6人前分できあがりますが、1人分ずつ小分けにして冷凍しておけば、いつでも簡単にオムライスが作れて便利ですよ。ポイントはベーコンをあらかじめ炒めること。味わいにコクが出て、炊き上がったときの風味もよくなります」

<材料>(作りやすい分量)

  • 米…2合
  • スライスベーコン…100g
  • ローリエ…小1枚 
  • A[水…300㎖ トマトケチャップ…大さじ4 オイスターソース…大さじ1 バター25g 塩…小さじ1/3 こしょう…少々]

<作り方>

1. 米はといでから30分~1時間ほど浸水させ、ザルにあげる。
2. ベーコンは5㎜幅に切り、フライパンで軽く炒める。
3. 炊飯器の内がまに1Aを入れ、さっと混ぜる。2、ローリエを加えて炊飯器にセットし、炊飯スイッチを押して普通に炊く。

包み方がポイント! 洋食店のようなオムライスの作り方

オムライスの材料

<オムライスの材料>(1人分)

  • 卵…3個
  • ケチャップライス…100g
  • バター…10g
  • 塩、こしょう…各少々

<ソースの材料>(作りやすい分量)

  • トマトケチャップ…大さじ3
  • 赤ワイン…大さじ2

<作り方>

1. 卵液を作る

ボウルに卵を割り入れ、泡立て器でしっかりと溶きほぐします。塩、こしょうを加え、よく混ぜます。ザルで漉して卵液のキメを細かくし、カラザを取り除きます。詳しくはこちら

2. フライパンに卵液を流し入れる

卵を流し入れている様子

フライパンにバターを入れ、中火にかけて溶かします。バターがすべて溶けたら1の卵液を一気に流し入れます。

「フライパンはフッ素樹脂加工で小さめのものがおすすめです。今回は卵3個に対し、直径20㎝のフライパンを使用しています。大きいフライパンを使用する場合は穴があきやすくなるので、卵液の量を増やしてください」

3. ゴムべらで混ぜながら、半熟状になるまで火を通す

卵を混ぜている様子

フライパンを前後にゆすりながら、ゴムべらで絶えず卵液を混ぜて火を通します。

「卵液を入れたら絶えずかき混ぜ、半熟の細かいスクランブルエッグを作ります。この作業をすることで、表面に凸凹のない美しいオムライスに仕上がります」

4. 濡れ布巾の上で、フライパンを叩く

フライパンを叩いている様子

写真のような半熟状になったら、火から外し、濡れ布巾の上で、フライパンをトントンと上下に動かします。

「このとき、フライパンの側面についた卵は焦げやすいので、ゴムべらで削ってきれいにしておくといいでしょう」

5. ケチャップライスを卵の中央にのせる

ケチャップライスのイメージ

ケチャップライスを器に入れ、端に寄せて形を半月状に整えます。

卵にケチャップライスをのせている様子

ライスを4の卵の中央に、こんもりとのせます。

「ライスは卵の上にのせてから形を整えると、下の卵が破れてしまうことがあるので、形を整えてからのせましょう」

6. 卵を手前から包む

卵をくるんでいる様子

フライパンを奥に傾けるようにして、手前から中心に向かってチキンライスに卵をかぶせます。

「焼き色はつけない方がきれいなので、包むときは、火は消すか弱火にして作業してください」

7. 反対側の卵を包む

卵をくるんでいる様子

次に、フライパンを手前に傾けるようにして、奥の卵をかぶせます。

8. フライパンの奥に寄せ、成形する

オムレツを成形している様子

オムライスをフライパンの奥側に寄せ、カーブを使って形を整えます。

9. 器に盛る

オムレツを器に盛っている様子

フライパンを逆手に持ち、皿を近づけてフライパンを返し、皿に移します。

「器に盛ったらペーパータオルで押さえて、ラグビーボール状に形を整えるときれいに仕上がります」

10. ソースを作る

フライパンに赤ワインを入れて強火にかけ、煮詰めます。ほぼ水分がなくなるまで煮詰まったら、ケチャップを加えてゴムべらで混ぜます。沸いたら火から外して9のオムライスにかければ完成です。

卵が美しい! ラグビーボール形の完璧なオムライスの完成

オムライスのイメージ

完成したオムライスがこちら! 卵の表面が均一に黄色く、ひび割れも凸凹もない美しいオムライスです。ひと口食べると、濃厚な卵の風味と甘酸っぱいソースの味わい、バター香るケチャップライスが三位一体となって、口いっぱいに広がります。ふわっとした食感の卵はケチャップライスと好相性。これぞ洋食店の仕上がりです!

ケチャップライスにオムレツをのせるスタイルもおすすめ!

半熟ふわとろオムライスのイメージ

ケチャップライスに「オムレツ」をのせれば、憧れのふわとろオムライスも作れます! ナイフで真ん中に切れ目を入れて、半熟卵がお目見えする瞬間は感動的。包むスタイルと基本的なテクニックは一緒なので、こちらもぜひ、お試しください。

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伊勢丹新宿店<キッチンステージ>では、有名シェフ監修のメニューが月替りで楽しめます!

キッチンステージ

伊勢丹新宿店 本館地下1階にある<キッチンステージ>は、有名シェフが監修したメニューを味わえるレストラン。メニューは4〜5週間ごとに変わり、フレンチに和食、中華まで、名店の味をカジュアルに楽しめます。ご家庭で提供メニューの味を再現できるようにレシピも差し上げていますので、ぜひ立ち寄ってみてください。

<キッチンステージ>の詳細はこちら>>

shinjukuisetan_kitchenstage

写真:矢野宗利
文:斉田麻理子

バイヤー・スタイリスト / 柬理美宏
4~5週間ごとにさまざまなジャンルの人気料理人や料理研究家たちの創作メニューを提供している、伊勢丹新宿店本館地下1階「キッチンステージ」の料理長。「オープンキッチンスタイルを生かし、お客さまに五感で料理を楽しんでいただけるように心がけています」
柬理シェフのレシピ一覧はこちら>>

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