2019.03.23
お弁当をおいしそうに見せる「詰め方テク」【わが家の大定番お弁当レッスン:Lesson3】
お弁当箱は、ふたを開けた瞬間が見せ場! 思わず歓声が上がるような、美しい“盛りテク”を橋本加名子さんが伝授します。箱の形や大きさが違ってもちゃちゃっと詰められる簡単なコツばかりなので、覚えておくと便利。プロの盛りつけ方は、目からウロコですよ!
▼お弁当おかずのレシピ記事
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【Lesson2】橋本先生のお弁当人気おかず+常備菜レシピはこちら>>
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【実践その1】曲げわっぱ(楕円形)
フォルムが美しい楕円形は、いちばん盛りつけやすいお弁当箱です。ごはんをまっすぐに盛るのではなく、少し斜めにするのがプロの技!
ごはんは「斜め」が美弁の秘訣! 最初に、ごはんを斜めになるように盛りつけましょう。高さにもゆるやかな傾斜をつけます。
ひじきの煮物など、「汁気の多いもの」はごはんに添わせる! 煮ものなどはご飯にしみてもおいしいので、あえてごはんにのせるように詰めていきます。
メインおかずは、「主役感を出すこと」。鶏のから揚げは、いちばん目立つ位置に置きます。
玉子焼きは、ひじきの煮物の上に置きましょう。玉子焼きは、少し浮かせて「断面を見せる」こと。少しの技で美しさが際立ちます。
にんじんのナムルなどの形が変わりやすいおかずは「すき間に埋め込む」のがテク。空いたスペースにギュッと詰めます。
最後に、茹でたスナップエンドウを真ん中から開き、「豆をみせるように飾る」と鮮やかに仕上がります。
「ごはんを斜めに盛る」方法は、美弁作りには欠かせないテクニック! 次におかず類を詰め合わせていくのが最大のコツです。おかずの盛りつけ順をまとめると、「汁気の多い副菜」→「メインおかず」→「玉子焼き」→「サラダ的な副菜」→「飾り野菜」です。順番に詰めていくだけなので、簡単ですね。
【実践その2】長方形
幕の内弁当型ともいえる、定番の形です。ごはんとおかずの分量は、約半分ずつと考えると悩まずに盛りつけられます。
箱の半分までごはんを盛りつけ、楕円形と同様に少し傾斜をつけます。長方形は「ごはん、半盛り」と覚えましょう!
メインおかずの鶏つくねをごはんに添わせましょう。たれの味をご飯につけるのが決め手!
やわらかく形が変えられるおかずは、「ごはんの上」! ここでは、ピーマンとベーコンの炒め物を、ごはんにのせていきます。
ごぼうとにんじんのきんぴらは、すき間を埋めるように詰めましょう。「副菜同士は、くっつけ盛り」に。味がついてもおいしいので問題ありません。
最後にごはんの上に梅干しを飾り、色味をプラスさせるのが決め技です。
長方形のお弁当箱は、ザ・男子弁ともいえるシンプルさがウリです。ただ、少し殺風景に見えてしまうのが悩みどころですが、ごはんとおかずの組み合わせ次第で、見た目よし、味よしのお弁当が作れるのはうれしいですね。
【実践その3】どんぶり
最近人気のどんぶり形のお弁当箱です。メインおかずを真ん中にのせるだけの、一点豪華主義が基本! いろいろなおかずが必要ないので、よりお手軽感があります。いますぐマネできる、のっけ弁の盛りつけ方を教えます。
ごはんはぎっちり詰めない! どんぶりの上3cmほど空ける容量で平らに盛りつける。
いわしのかば焼きをごはんの上に、ドーンとのせて。かば焼きのたれをごはんにしみ込ませる。
茹でたブロッコリーなど、最後に緑の温野菜を飾るだけ!
どんぶり形のお弁当箱は、ごはんに味がしみやすいたれ付きのメインおかずを選ぶのがコツです。お昼には、味がしみたごはんとおかずの一体感がさらにおいしさアップ! あっという間に完食してしまうはずです。
今日は、どのお弁箱にしようかなぁ♩ 形から選ぶのもお弁当作りの醍醐味になりそう。
普段何気なく詰めているお弁当ですが、プロの盛りつけ方を少しとり入れるだけで格段に美しくなります。いままでご紹介した「基本」「レシピ」「詰め方」の3つのレッスンを参考にしながら、ぜひ春からのお弁当作りにお役立てくださいね!
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橋本加名子さん
料理研究家、栄養士、フードコーディネーター、飲食プロデューサー。懐石料理教授の母の影響で幼いころから「食」に興味を持つ。米国留学中にタイ、ベトナム料理と出会う。帰国後、東京、バンコクにて商社勤務をしながら、タイ料理、ベトナム料理を学び、実母より近茶流懐石料理を習う。子育てをしながら飲食店運営会社、冷凍食品開発会社に勤務後、独立。「タイ・アジア料理」「にほんの食ごよみ」教室主宰。著書多数。
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