
2026.11.05
【簡単】豚肉スペアリブのオーブン焼き&柔らかい煮込み2品。どちらも人気のレシピ!
豚の骨付き肉のスペアリブ。手に入りやすく、食べ応えがあるので、ぜひ普段の料理に取り入れたい食材ですよね。そこで今回は、豚スペアリブを使って簡単に作れる「オーブン焼き」と「煮込みスープ」の人気レシピを、料理研究家・小島喜和さんに教えていただきました。
「スペアリブは、焼くのと煮るのとでは、まったく違ったおいしさが楽しめるのが魅力です。今回は私がよく作る、大好きなレシピ2品をご紹介します。1つはコチュジャン風味の『韓国風オーブン焼き』。もう1つは、シンプルに塩だけで味をつけた『台湾風スペアリブと大根の煮込みスープ』です。どちらも少ない材料で簡単に作れるので、ぜひお試しください」
手軽に作れそうなのがうれしいです! まずはレシピをご紹介するまえに、「豚スペアリブ」とはどんな食材なのか、チェックしておきましょう。

目次
「豚スペアリブ」とは? あばら骨まわりの肉でうまみが強く、煮込むと柔らかい食感になる

豚スペアリブとは、豚のあばら骨についた肉のこと。赤身と脂肪が重なった部分になり、一般的に豚スペアリブとして販売されているのは腹側で、骨に沿って切り離した状態です。
赤身と脂身のバランスがよく、骨に近い部分は肉のうまみが凝縮されています。骨と肉の間にゼラチン質が豊富に含まれているので、煮込むことで、とろけるような柔らかでホロホロとした食感を楽しめます。
骨付き肉ならではのおいしさが楽しめるスペアリブ。まずは、オーブンで焼くだけの簡単レシピからご紹介します。
【簡単レシピ①】焼くだけ! 韓国風スペアリブのオーブン焼き。コチュジャンのピリ辛味で漬け込む

コチュジャンで味つけした「テジカルビクイ」とも呼ばれる韓国風の焼きスペアリブです。調味料とスペアリブを袋に入れて、30分ほど漬け込みしてオーブンで焼くだけなので、とっても簡単。おもてなしにもおすすめです。
調理のポイントは、スペアリブにあらかじめ切り目を入れておくこと。こうすると調味料が早くなじみ、火の通りもよくなります。さらに、骨離れがよく、食べやすくなります。
「にんにく、しょうがの香りが効いていて、お酒もごはんもすすむピリッとした甘辛味。辛さが苦手な方は、コチュジャンを同量の味噌で代用しても作れます。しっかり焦げ目をつけるとカリッと香ばしくなり、さらにおいしくいただけますよ」
<材料>(2人分)

- 豚スペアリブ…8本(約800g)
- 【A】
・砂糖…大さじ2
・日本酒…大さじ1と1/2
・しょうゆ…大さじ1と1/2
・コチュジャン…大さじ1 ※辛いのが苦手なら、同量の味噌で代用可
・にんにく(すりおろし)…小さじ2
・しょうが(すりおろし)…小さじ2 - サンチュ…好みで適量
<作り方>
1. スペアリブは横に切り目を入れる

スペアリブは骨を下にして、横に1.5~2㎝間隔に切り目を入れる。
「骨に当たるところまで、切り目を入れてください」
2. 厚手のポリ袋に【A】を入れ、1.のスペアリブを加えてもみ込み、冷蔵庫で30分ほど漬け込む

厚手のポリ袋に【A】を入れ、1.のスペアリブを加える。袋ごともみ込み、スペアリブに調味料をなじませる。冷蔵庫に入れ、30分ほど漬け込む。オーブンを予熱しておく。ガスオーブンの場合は180℃、電気オーブンの場合は190~200℃が目安。
「スペアリブを漬け込む時間は、30分程度で十分。長い時間寝かせると食感がかたくなります」
3. 180~200℃に予熱したオーブンに入れ、15~20分焼く


オーブンの天板にクッキングシートを敷き、2.のスペアリブを重ならないように並べる。予熱したオーブンに入れ、ガスオーブンの場合は180℃、電気オーブンの場合は190~200℃で、焼き色がつくまで15~20分焼く。
「今回はガスオーブンを使い180℃で焼きました。オーブンはガスと電気、メーカーや機種の違いによってクセがあるため、焼き上がりが異なってきます。ご自宅のオーブンによって、写真のような仕上がりになるよう、温度や時間を調整してみてください。また、肉の脂はクッキングシートの上に落ちますが、気になる場合、天板に網を重ねた上に肉を並べて焼いてもいいでしょう」
【魚焼きグリルの場合】
両面焼きグリルを5分予熱して肉を並べ入れ、弱めの中火で18~20分焼く。片面焼きグリルは途中で上下を返す。途中で様子を見て、位置を変えるなど調整するとよい。焦げつきそうな場合、アルミ箔をかぶせる。
【フライパンの場合】
フライパンを中火で熱して油小さじ1をひいて肉を入れ、弱火にして焼き色がつくまで両面を焼き、フタをしてさらに10~15分焼く。ただし、蒸し焼きにするのでオーブンで焼く場合とは違った仕上がりになります。

焼き上がったら器に盛り、好みでサンチュを添える。
【簡単レシピ②】煮込むだけ! 台湾風スペアリブと大根の煮込みスープ。ホロッと柔らかい食感、味つけは塩のみ

もう一品は、台湾で「排骨湯(パイグータン)」と呼ばれている、豚スペアリブの煮込みスープをご紹介します。
豚スペアリブ(排骨)をホロリと柔らかい状態になるまで煮込むことで、うま味だけでなく、良質なタンパク質やコラーゲン、ミネラルを含むスープになります。さらに、季節ごとの野菜と一緒に煮込むことで、おいしさと野菜のうま味も楽しめる一品に。
合わせる野菜は、冬は今回のように大根のほか、れんこん、山芋、夏はとうもろこしや冬瓜などがよく使われます。お好みで野菜を変えたり足したりして、一年中楽しめる料理です。
「排骨湯は台湾の家庭や大衆食堂でよく食されるスープです。シンプルに塩だけで味つけをしますが、とても深く、やさしい味わいに驚かされますよ」
<材料>(2~3人分)

- 豚スペアリブ…600~800g(約6~8本)
- 大根(皮をむいて乱切り、または約2㎝厚さの半月切り)…1/2本(500g)
- 水…1.5L
- しょうが(皮をむき、3~4等分してつぶす)…1/4かけ
- 日本酒…50ml
- 塩…小さじ1
<作り方>
1. スペアリブはさっと下茹でする

鍋に湯(分量外)をたっぷりと沸かし、スペアリブを入れる。ふたたび沸騰し、アクが浮いてきたら火を止めて、スペアリブをザルに取り出し、さっと水洗いする。
「スペアリブは、下茹ですることでアクと脂が落ち、すっきりとした味に仕上がります。今回、大根は生のままスペアリブと煮ますが、苦みが気になるようなら下茹でしてから加えてください」
2. 鍋に1.のスペアリブ、大根、しょうが、日本酒を入れ、フタをして1時間ほど煮る

厚手の鍋に1.のスペアリブ、大根、しょうがを入れ、日本酒、分量の水を加える。強めの中火にかけ、沸いてきたら弱火にし、フタをする。アクが浮いてきたらその都度取り除き、大根がやわらかくなるまで1時間ほど煮込む。
「日本酒を加えることで肉の臭みをやわらげ、アルコールが肉をしっとりさせ、うまみが増します」


仕上げに塩を加えて調味する。
「味見をして、好みで市販の鶏ガラスープの素適量を加えてもいいですよ」

器に盛り、好みで塩(分量外)を適宜足していただく。
「脂が苦手なら、粗熱がとれてから冷蔵庫に入れると脂が白くかたまるので、スプーンなどで取り除いてください」
【まとめ】「豚スペアリブ」は焼いてよし、煮てよし。違うおいしさが楽しめるのが魅力!
2つの豚スペアリブ料理はいかがでしたか? 「韓国風スペアリブのオーブン焼き」は、脂の香ばしさが感じられる、ガッツリとした味わい。手づかみで豪快に頬ばり、骨から肉をはぎ取って食べることで、「肉を食べている!」という野性的な食欲が刺激されます。
対して「台湾風スペアリブと大根のスープ」は、「体に染みわたる~」と感じるような滋味とうまみで、まさに素材のうまみを体感できました。
同じ食材でありながら、まるで両極端の味わいが楽しめるスペアリブ。みなさまも、ぜひお試しください。
レシピ/小島喜和さん

料理・菓子研究家。季節の手仕事を得意とし、梅仕事や味噌作りなど、各種ワークショップを開催。また、ニューヨーク、パリの製菓学校で製菓、製パンを学び、ディプロマを取得した経験を活かし、料理教室、お菓子教室を主催している。
高知県出身で、地元の郷土料理や食材を広める活動はライフワーク。『心ふるえる土佐の味』(高知新聞社)、『みそさえあれば。』(日東書院本社)、『四季を愉しむ手しごと』(河出書房新社)など著書多数。
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