
2026.04.16
【人気】豚しゃぶ肉レシピ4品。サラダはタレ2種、つけ麺、よだれ豚…パサつかない茹で方も解説!
豚うす切り肉をさっと茹でた「豚しゃぶ」。冬はしゃぶしゃぶ鍋として楽しむことが多いですが、火の通りが早い肉なので、生野菜や冷たい麺と合わせた豚しゃぶサラダ風にして、簡単に楽しむ食べ方も大人気です。ただ、いつもレタスにのせてお決まりのドレッシングをかけたり、麺はうどんやそうめんに合わせたりと、メニューがマンネリになりがちなのが悩み…。
そこで今回は料理研究家の橋本加名子さんに、豚しゃぶのマンネリを脱出するアレンジレシピを教えていただきました。
「豚しゃぶはお湯で茹でているので、余分な脂が落ち、焼いたり、炒めたりするよりもカロリーが控えめです。さっぱりとしていながらうま味が強いので、野菜との相性が抜群。じつは和・洋・中といろいろなアレンジができるんですよ」
今回は、生野菜と合わせたエスニック風のサラダ、焼き野菜と合わせてレモン風味のドレッシングでいただくサラダ、中華つけ麺、そして蒸した豚しゃぶで作るよだれ鶏風の辛い前菜4品を教えてもらいました。バラエティー豊かなラインナップに期待が高まります!
「どれも食べ応えがあって、メインおかず級なので、ぜひ作ってみてください」

目次
レシピ紹介の前に、まずは「豚しゃぶしゃぶ用肉」の部位ごとの味わいや食感など、特徴について違いをチェックしていきましょう。
【豚しゃぶしゃぶ用肉】部位ごとの味わいや食感の違いを解説
豚しゃぶに適した豚肉は、「豚うす切り肉」よりもさらにうすい、「豚しゃぶしゃぶ用」という名称で一般的に売られています(「ごくうす切り肉」などの名称もあり)。そのなかでも部位ごとに何種類かあるので、それぞれの味わいや食感の違いについて解説します。
●脂の多さは「バラ>肩ロース>ロース>もも」。バラはコク、肩ロースはうま味が強く、ロースはキメ細やかで、ももはさっぱり

【部位別】豚しゃぶしゃぶ用肉

【部位別】豚しゃぶしゃぶ用肉を茹でた状態
【豚バラ肉】赤身と脂身が交互に入っていて、脂身がもっとも多くてやわらかい。コクが強く、野菜と一緒に食べると美味。
【豚肩ロース肉】赤身の中に、脂身がバランスよく差している。うま味が強くてやわらかい。
【豚ロース肉】肩ロースよりも脂が少なく、赤身と脂身が分かれている。キメ細やかな食感でクセがなく、どんな料理にも合わせやすい。
【豚もも肉】もっとも脂が少なく、赤身が多いのでさっぱりとしている。しっかりとした食感で、加熱しすぎるとパサつきやすい。
上の写真を比較しても分かるように、「バラ>肩ロース>ロース>もも」の順で脂が多くなります。こってりとした味が好きなら「豚バラ」、反対にさっぱりとした味が好きなら「もも」、その中間が好みなら「肩ロース」か「ロース」がおすすめです。
●料理には好きな部位を使えばOK! ただし脂は冷やすと白くかたまるので冷やしすぎないこと
「のちほどご紹介するレシピでは、料理ごとに部位を指定していますが、あくまで『おすすめするとしたらこの部位』という意図です。難しく考えず、好みの部位を選べばいいでしょう。
ただし、豚の脂は冷めると白くかたまり、口当たりが悪くなるので、脂の多い部位を使う場合は、冷やしすぎないよう気をつけましょう。また、しゃぶしゃぶ用肉よりも厚めの『うす切り肉』だと食感はよりしっかり仕上がります」
【基本】パサつかない! 豚しゃぶの作り方(茹で方)
豚肉の部位ごとの特徴が分かったところで、豚しゃぶの基本的な作り方(茹で方)について解説します。豚しゃぶしゃぶ用肉を、パサつかずしっとりとした味わいに仕上げるコツを覚えましょう。
1. 沸騰した湯に油を加える

鍋に水を入れて強火にかけ、沸騰したら弱火にし、フツフツとした状態に落ち着いてからサラダ油を少々加える。ただし、脂の多い豚バラ肉を茹でるときは入れなくてよい。
「お湯がグラグラに沸いていると豚肉はすぐにかたくなり、反対にぬるいと細菌が残る危険があるので、気泡がフツフツと静かに沸いてくる程度の火加減に保ってください。お湯に油を加えると、しっとり仕上がります」
2. 弱火にして豚肉を1枚入れ、左右に3回ほど泳がせる(1枚につき数秒ほど)


豚肉1枚を菜箸にはさんで湯に入れ、左右に3回程度泳がせる(上写真)。色が全体的にピンクから白っぽく変わったら(下写真)、すぐに湯から引き上げる。
「湯の温度をキープさせることが、素早く美味しく茹でるための大切なポイントです。一度に豚肉を3~4枚入れてしまうと、肉同士がくっついたり、湯の温度が一気に下がったりして、火の通りにムラができてしまいます。
一枚ずつ茹でるなんて、手間と時間がかかって面倒だと感じるかもしれませんが、火は数秒で通りますし、加熱しすぎてかたくなるのを防ぐことができます」
3. ザルに重ならないように広げ、自然に冷ます

重ならないようザルに並べて水気をきる。そのまま粗熱がとれるまで自然に冷ます。残りの豚肉も同様に茹でる。
「冷水に入れる方法はおすすめしません。脂が白くかたまって口当たりが悪くなってしまいます」
★豚しゃぶは、蒸しても美味しく作れます。作り方はこちら>>
●豚しゃぶの保存方法と食べ方について
すぐに食べない場合は、保存容器に入れ冷蔵庫で保存し、3日以内に食べ切ります。食べるときは、耐熱皿に重ならないよう並べてラップをかけ、電子レンジで脂に透明感が出るまで、軽く温めてください。
「加熱し過ぎるとパサつくので、全量を温める場合は600Wで約10秒ごとに様子を見ながら加熱してください」
豚しゃぶの作り方(茹で方)がわかったところで、いよいよ「豚しゃぶ」のアレンジレシピ4品をご紹介します。
【レシピ①/バラ】コロコロ生野菜の食感が楽しい!「豚しゃぶサラダ スイートチリマヨドレッシング」

コクの強い豚バラ肉に、みずみずしい味わいのトマト、きゅうり、紫玉ねぎ、クリーミーなアボカドを合わせ、マヨネーズにスイートチリソースを混ぜたドレッシングでいただきます。

<材料>(2人分)
- 豚しゃぶしゃぶ用肉(バラ)…150g
- アボカド…1個
- トマト…1個
- きゅうり…1本
- 紫玉ねぎ…1/2個
- 【ドレッシング(タレ)】
・スイートチリソース…大さじ2
・マヨネーズ…大さじ2
<作り方>
1. 豚肉は茹でて冷まし、ちぎる。茹で汁と【ドレッシング(タレ)】は混ぜ合わせる
豚肉は茹でて冷まし、食べやすい大きさにちぎる。豚肉の茹で汁は小さめのボウルに大さじ1ほど取り置き、【ドレッシング】の材料を加えて混ぜ合わせる。
「茹で汁には豚肉のうま味が含まれているので、ドレッシングに活用します」
2. 野菜は1cm角に切って混ぜ合わせ、器に盛る
アボカドは縦半分に切り込みを入れて種と取り除き、皮をむいて1㎝角に切る。トマト、紫玉ねぎ、きゅうりは1㎝角に切る。すべてを別のボウルに入れ、混ぜ合わせてから器に盛る。
3. 豚しゃぶをのせ、【ドレッシング(タレ)】を回しかける

2.に1.の豚しゃぶをのせ、【ドレッシング】を回しかける。
【レシピ②/ロース】レモンの香りと酸味でさっぱり!「豚しゃぶと焼き野菜のサラダ 塩レモン風味」

ズッキーニ、パプリカ、エリンギをオリーブ油で香ばしく焼き、脂が少ないももの豚しゃぶと合わせ、レモンの皮と果汁入りの酸っぱいドレッシングでいただきます。各種ビタミンが豊富で、食欲の落ちる夏場にもおすすめ。

<材料>(2人分)
- 豚しゃぶしゃぶ用肉(ロース)…150g
- ズッキーニ…1本
- パプリカ(赤・黄)…各1/2個
- エリンギ…1本
- オリーブ油…少々
- 【塩レモンドレッシング(タレ)】
・レモンの絞り汁…大さじ3
・オリーブ油…大さじ2
・塩…小さじ1
・黒こしょう…適量
・レモンの皮のすりおろし…適量
<作り方>
1. 豚肉は茹でて冷ます
2. ズッキーニとエリンギは5㎜厚さ、パプリカは横半分に切り、3cm幅に切る。【塩レモンドレッシング(タレ)】を混ぜ合わせる
ズッキーニ、エリンギは5㎜厚さに切る。パプリカはヘタと種を外し横半分に切ってから、3㎝幅に切る。【塩レモンドレッシング】の材料を混ぜ合わる。
3. フライパンで野菜を焼き目がつくまで焼く
フライパンにオリーブ油を弱火で温め、2.の野菜を並べ、両面に焼き目がつくまで焼く。
4. 器に野菜と豚しゃぶを盛り、【塩レモンドレッシング(タレ)】をかける

器に1.の豚しゃぶと3.の野菜を盛り、【塩レモンドレッシング】を回しかける。
【レシピ③/肩ロース】温かい汁に、具材と冷たい麺をつけていただく「豚しゃぶつけ麺」

うどんやそうめんと食べることに飽きてきたら、こちらがおすすめ! 中華麺と具材を、温かいラーメンスープにつけていただく「つけ麺」。豚しゃぶは、ほどよく脂が入って、うま味の強い肩ロース肉がぴったり。水菜やきゅうりのシャキシャキ感もよく合います。

<材料>(2人分)
- 豚しゃぶしゃぶ用肉(肩ロース)…100g
- 中華生麺…2玉
- サラダ油…少々
- ゆで卵(半熟)…1個
- 水菜…1株
- きゅうり…1/2本
- 刻み焼きのり…適量
- 【スープ】
・水…350ml
・鶏がらスープ(顆粒)…大さじ1
・しょうがのすりおろし…小さじ1
・にんにくのすりおろし…小さじ1
・みりん…大さじ1
・しょうゆ…大さじ1と1/2
・味噌…小さじ2 - ごま油…少々
<作り方>
1. 豚肉は茹で冷ます
2. ゆで卵は半分に切り、水菜は長さ4cm、きゅうりは細切りにする
ゆで卵は殻をむいて縦半分に切る。水菜は長さ4㎝に切る。きゅうりは斜めうす切りにしてから細切りする。
3. 中華麺は茹でて水洗いし、サラダ油であえる
鍋に湯を沸かし、中華麺を袋の表示通りの時間に茹でる。ザルに上げてさっと流水で洗ったら水気をきり、サラダ油少々を全体にあえて器に盛る。
「麺は油であえておくと、くっつきにくくなります」
4. 鍋に【スープ】の水を沸かし、残りの材料を加えて混ぜ、ごま油を加えてお椀によそう
別の鍋に【スープ】の水を入れて強火にかけ、沸いたら残りの材料をすべて入れ、よく混ぜ合わせる。ごま油を加え、お椀によそう。
5. 3.の器に豚しゃぶ、卵、野菜を盛り、刻みのりをのせる。【スープ】を添える

3.の器に1.の豚しゃぶ、2.の卵と野菜を盛り、刻みのりをのせる。4.の【スープ】を添え、【スープ】に麺と具材をつけながらいただく。
【レシピ④/もも】辛ウマで人気の中華前菜をアレンジ「蒸し豚しゃぶのよだれ鶏風」

本来は鶏肉で作る「よだれ鶏」を、豚しゃぶでアレンジ。このレシピでは、豚肉は茹でずに、豚肉となすを一緒に蒸して作る方法でご紹介します。茹でるよりしっとり仕上がるので、脂の少ないもも肉でも美味しく作ることができます。

<材料>(2人分)
- 豚しゃぶしゃぶ用肉(もも)…150g
- なす…2本
- 香菜(好みで)…適量
- 【タレ】
・しょうゆ…大さじ2
・砂糖…小さじ2
・酢…小さじ2
・オイスターソース…大さじ1/2
・ごま油…小さじ1
・ラー油…小さじ2
・にんにく(みじん切り)…小さじ1
・しょうが(みじん切り)…小さじ1
・白いりごま…大さじ1
<作り方>
1. なすは皮をむき、うす切りにして、水に浸してから水気をきる

なすは皮をむき、縦半分に切ってから7㎜幅程度のうす切りにする。ボウルにはった水に5分ほど浸し、ザルに上げて水気をきり、キッチンペーパーで水気を拭き取っておく。
「なすは皮をむくと口当たりがよくなります。アクがあるので、変色しないよう水に浸しましょう」
2. 蒸し器に豚肉、なすを並べ、豚肉は3分、なすは5分蒸す

蒸し器にクッキングシートを敷き、豚肉を重ならないように並べる。なすも同様に並べる。

蒸気の上がった鍋に蒸し器を乗せ、フタをして強火で3分ほど色が変わるまで蒸す。同様になすも5分ほど蒸す。それぞれキッチンペーパーからザルに移し、粗熱がとれるまで冷ます。
「蒸すことで、茹でるよりも低温でしっかり火が入り、よりしっとりと仕上がります」
3. 器になす、豚肉の順にのせ、【タレ】をかけて好みで香菜をのせる
器に2.のなすと豚しゃぶを順にのせ、【タレ】を混ぜ合わせて回しかける。好みで香菜の葉をのせる。
「お好みで香菜のほかラー油を回しかけて、ピリ辛にして食べるのもおすすめです」
【まとめ】「豚しゃぶ」と野菜は、持ち味を引き立て合うベストパートナー!
豚しゃぶのアレンジレシピ4品、いかがでしたか? 「豚しゃぶサラダ スイートチリマヨドレッシング」は、みずみずしい野菜とピリ辛ドレッシングのハーモニーが絶妙。「豚しゃぶと焼き野菜のサラダ 塩レモン風味」は、レモン好きにはたまらない爽やかさ。「豚しゃぶつけ麺」は、野菜のシャキシャキ感で箸が進み、通常のラーメンより罪悪感少なめなのが嬉しかったです。「豚しゃぶのよだれ鶏風」は、豚肉をなすと一緒に蒸すので、とても簡単。味わいは淡泊なもも肉の美味しさが引き立っていました!
どれも野菜たっぷりで、豚しゃぶも野菜も合わせることでより美味しく、ボリュームはメイン級。ほかのおかずは不要!と思えるほどの満足度でした。食欲のないときや暑い季節にも大活躍、間違いなしのレシピ。ぜひお試しください。
レシピ/橋本加名子さん
料理研究家、栄養士、フードコーディネーター、国際薬膳調理師、防災士。タイ料理、ヴィーガンタイ料理、和食、発酵の料理教室「おいしいスプーン」主宰。
企業で働きながら子育てをした経験を活かし、「体にやさしくて、作りやすい家庭料理」を提案し続けている。飲食店のプロデュースやフードコーディネートにも携わるほか、雑誌、書籍、ウェブサイト等で活躍。
『ホットクックお助けレシピ』シリーズ(河出書房新社)、『アイラップで簡単レシピ』(Gakken)、『発酵タイごはん100』(主婦の友社)、『二十四節気の薬膳献立』(ブティック社)など著書多数。
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