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2023.05.27

【タコの人気レシピ】プロ直伝の唐揚げ、和風マリネ、トマトパスタの3品。簡単おつまみからメインまで

タコのイメージ

「半夏生(はんげしょう)にタコを食べる」という風習があるのをご存知ですか? 半夏生とは、季節の移り変わりを示す日本独自の暦のひとつで、夏至から数えて11日目頃の7月2日前後からの5日間を指します(2023年は7月2(日)から)。主に関西では、昔からこの時期にタコの足のように農作物が大地にしっかりと根を張ることを祈願して、タコを食べる習慣があるのだそう。

そこで今回は、夏におすすめのタコ料理を「そのまま」「揚げる」「煮る」の異なる3つの調理法で紹介します。

教えてくれるのは、旬の料理を得意とする、料理研究家の植松良枝さん。レシピはどれも特にお酒のおつまみにぴったりなものばかりです!

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タコの種類と調理のポイント。マダコとミズダコの違いとは?

ミズダコ、マダコのイメージ

●タコの種類と特徴

たこ焼きや酢の物、刺身などで人気の高いタコ。日本では古くから食材として親しまれており、世界の国と比較しても特にタコの消費量が多い国です。

「イイダコ」「ヤナギダコ」など、国内にはさまざまな食用のタコが存在しますが、鮮魚売り場で目にする機会が多いのは、「マダコ」と「ミズダコ」の2種類。その違いは?

マダコ

日本で「タコ」というと、一般的に「マダコ」のことを指す。身が締まっていてしっかりした歯ごたえが楽しめる。旨みも強く、たこ焼きや唐揚げなど加熱調理と好相性。「明石ダコ」などブランドダコもマダコの一種。

ミズダコ

北海道や青森など、主に寒い地域で水揚げされるタコ。タコの中でも特に大きく育ち、水分が多く、やわらかいのが特徴。甘みがあり、生でも食べられる。刺身やしゃぶしゃぶなどで人気。

●手に入りやすく料理におすすめのタコは、茹で(ゆで)た「マダコ」の足

タコのイメージ

鮮魚売り場では、「マダコ」の足が1年を通して販売されています。見た目が赤いのは、すでに茹で(ゆで)たり、蒸したりして加熱済みだから。タコは鮮度が落ちやすく、下処理も手間がかかるため、生よりも加熱したものの方がポピュラーです。

●茹でたマダコの調理のポイント。下処理は必要?

「鮮魚売り場で手に入る茹で(ゆで)ダコは、すでに処理済みなので、特に下ごしらえは必要ありません。そのままでも食べられます。

ただし、もしぬめりが気になるようなら、さっと熱湯にくぐらせ、氷水に放して急冷してからペーパータオルなどで水気を拭き取り、調理するといいでしょう。茹で(ゆで)ダコは中途半端に加熱すると、かたくなるなどして食感が損なわれがち。短時間でさっと調理するか、しっかり加熱するかのどちらかがおすすめです」

それでは、実際にレシピを見ていきましょう。「そのまま」「揚げる」「煮る」の3種類の調理法で作るおすすめタコレシピを紹介します。

【レシピ①:そのまま】「タコと夏野菜の和風マリネ」キリッと冷やした冷酒に合う!

タコと夏野菜の和風マリネ

トマトやきゅうり、みょうがといった夏野菜とタコをだし酢で和えたマリネ。暑くて食欲のない日でもさっぱり食べられます。だし酢はめんつゆで作れるので、とっても手軽。みょうがの風味が効いた上品な味わいに、食べ進める手が止まりません!

「野菜は好みのものでアレンジ可能です。アボカドやさっとゆでた枝豆とおかひじきなどもよく合いますよ。コク出しと風味付けのために入れる油は、オリーブオイルでもごま油でもOKです。油によってがらりと印象も変わるので、その日の気分や料理のバランスを見て選ぶといいでしょう。冷蔵庫で2日間程度保存可能なので、キンキンに冷やしてから日本酒や焼酎と一緒に召し上がってみてください」

<材料>(2〜3人分)

  • ゆでダコの足…120g
  • トマト…1/2個
  • きゅうり…1本
  • みょうが…2本
  • A
    ・めんつゆ(2〜3倍濃縮)…大さじ2〜3
    ・水…大さじ3
    ・酢…大さじ2
    ・醤油…小さじ2
    ・オリーブオイル(またはごま油)…小さじ1

<作り方>

  1. タコは小さめの一口大に切る。
  2. トマトはヘタをのぞいて小さめの一口大に切る。きゅうりは縦半分に切り、ティースプーンなどで種をのぞいてからめん棒などで軽く叩き、2〜3cm長さに切って大きいものは手で割る。みょうがは縦半分に切ってから斜め薄切りにする。
  3. 保存容器(またはボウル)に2を入れ、混ぜ合わせたAを回し入れる。その上に1をのせ、混ぜずにラップをかぶせ、上から手で軽く押してなじませ、冷蔵庫で30分以上冷やす。
  4. 全体を軽く混ぜ合わせてから器に盛る。

【レシピ②:揚げる】「タコとアボカドの唐揚げ」ビールやハイボールのお供に!

タコとアボカドの唐揚げ

ナンプラーの塩気と風味が食欲をそそる唐揚げです。タコとアボカドそれぞれ別に食べてもおいしいですが、一緒に口の中に入れると、クリーミーなアボカドがタコに絡んで、絶妙なハーモニーに!

「タコはかたくならないよう、皮をところどころむいて軽く叩いてから使います。揚げるときは高温・短時間で、がポイント。レモンの絞り汁は仕上げにかけてもいいですが、そうすると衣がべちゃっとなってしまうので、今回は下味に入れました。アボカドの変色を防ぐ働きも。タコを噛むごとに爽やかなレモンの酸味が感じられて新鮮な味わいが楽しめます。好みで青唐辛子の小口切りを下味に加えて、一緒に揉み込んでから揚げると、清々しい辛味が加わり、暑い季節にぴったり。揚げたてをビールと一緒に頬張るのがおすすめです!」

<材料>(2人分)

  • ゆでダコの足…150g
  • アボカド…1個
  • A
    ・ナンプラー…大さじ1
    ・酒…大さじ1
    ・しょうがの絞り汁…1かけ分
    ・レモンの絞り汁…小さじ2
    ・オリーブオイル…小さじ1
  • 片栗粉…適量
  • 揚げ油…適量

<作り方>

1. タコは皮をむけるところはむいて7mm厚さの斜め薄切りにする。肉叩きやめん棒などで表面を軽く叩く。

タコの皮をむいているところ

タコを叩いているところ

2. アボカドは皮と種をのぞいて一口大に切る。

3. ボウルに12を入れ、Aを加えて全体を混ぜ、そのまま10分ほどおく。

タコとアボカドに下味をつけているところ

4. 片栗粉を3のタコとアボカドそれぞれにまぶす。鍋に揚げ油を入れて170℃に熱し、アボカド、タコの順にからりと揚げる。

【レシピ③:煮る】「ポルトガル風タコミンチのトマトソースパスタ」ワインと一緒に味わって!

ポルトガル風タコミンチのトマトソースパスタ

ヨーロッパでは珍しく、タコをよく食べる国のひとつであるポルトガル風のパスタレシピをご紹介します。ピリッと辛いトマトソースにミンチにしたタコがたっぷり入った旨みたっぷりの料理。パクチーの風味が爽やかなアクセントに。白ワインにも赤ワインにもよく合います!

「トマト味にパクチーを組み合わせるのが、ポルトガル風。今回はパスタにしましたが、現地ではリゾットにすることが多いそうです。タコはミンチにすることで、旨みが出やすくなります。煮すぎるとかたくなるので、タコが温まる程度に加熱したら一度火を止めるといいでしょう」

<材料>(2人分)

  • ゆでダコの足…150g
  • ペンネ…80g
  • トマトソース(※)…約200g(約1カップ)
  • 白ワイン…大さじ1
  • オリーブオイル…大さじ1
  • 赤唐辛子(ヘタと種をのぞいてちぎる)…小1本分
  • パクチー(ざく切り)…1株分

<作り方>

1. タコはぶつ切りにしてフードプロセッサーにかけ、粗いミンチにする。

ミンチにしたタコ

2. 鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩適量(分量外。水1ℓに対し、小さじ2強が目安)を加え、ペンネを袋の表示時間通りにゆではじめる。

3. フライパンにオリーブオイル、唐辛子を入れて弱火にかける。油がふつふつとしてきたら1を加えて30秒ほど炒める。白ワインをふり、ひと煮立ちさせたらトマトソースを加え、1分ほど煮たら一度火を止める。

4. 2がゆであがったら3を再び中火にかけ、パスタを加えて和える。ゆで汁適量を加えながら全体をなじませ、塩少々(分量外)で味をととのえる。

5. 4を器に盛り、パクチーをふる。好みでオリーブオイル適量(分量外)をかける。

※トマトソースのレシピ

基本のトマトソースのレシピを紹介します。「ポルトガル風タコミンチのトマトソースパスタ」は、このレシピの半量のトマトソースを使用。残りはそのままピザソースとして使ったり、ツナやベーコンなどと組み合わせてさまざまなトマト系パスタにアレンジしたりすることができます。

<材料>(作りやすい分量)

  • トマトの水煮缶(ホール)…1缶(400g)
  • にんにく(つぶす)…1かけ分
  • 玉ねぎのみじん切り…50〜60g
  • 塩…小さじ1/3
  • オリーブオイル…大さじ1

<作り方>

  1. ボウルにトマトの水煮缶を入れ、手などでトマトをつぶす。
  2. 鍋にオリーブオイル、にんにくを入れて弱火にかける。香りが立ってきたら玉ねぎを加え、しんなりするまで炒める。
  3. 1を加えて軽く混ぜ、少しずらしてふたをし15〜20分煮る。塩を加えて調味する。

いかがでしたか? ポピュラーなメニューですが、どれも植松さんらしいセンスが光るアイデアレシピばかりです。ぜひ、「そのまま」「揚げる」「煮る」の3つの調理法の料理で、タコのさまざまな魅力を堪能してみてください!

植松良枝さん 植松良枝さん

旬の野菜を使った料理を得意とする料理研究家。野菜づくりがライフワークで、季節に寄り添った食と暮らしに関するアイデアを発信している。

さらに国内外を旅し、多くの食文化に触れた経験から生み出される、世界各国のエッセンスを取り入れた料理も人気。『バスクバルレシピブック』(誠文堂新光社)、『春夏秋冬 ふだんのもてなし』(KADOKAWA)など著書多数。

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写真:難波雄史
文:KWC

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