2015.06.26
南イタリア伝統レモンのお酒「リモンチェッロ(レモンチェッロ)」のレシピ。楽しみ方も紹介!
南イタリアで生まれた、ビタミンCたっぷりのレモンリキュール「リモンチェッロ」。甘みと爽やかな風味が広がる初夏にぴったりの飲み物で、日本でも、自家製リモンチェッロが楽しめるバルなどが増えてきています。
本場イタリアのカプリ島からリモンチェッロを輸入・販売している株式会社ルーチェの伊藤美奈子さんに、その魅力と作り方、楽しみ方を聞きました。
リモンチェッロ(レモンチェッロ)とは、400年の歴史をもつ、南イタリアのマンマの味
「リモンチェッロ」は、日本でいえば自家製の梅酒のような存在で、南イタリアではマンマ(母)の味として、多くの家庭で親しまれています。なんと400年もの歴史がある伝統酒なのだそう。リモンチェッロの主な生産地は南部のカンパーニャ州で、通常のレモンより4〜5倍ほど大きいレモンの特産地として知られています。自宅の庭になったレモンを使って、マンマたちが作りはじめたのが誕生のきっかけと言われているのだとか。
「400年前はアルコール度数が70度近くあり、農家の人たちが朝、働きに行く前に身体を温めるために飲んでいたそうです。現在のアルコール度数は30度ほど。冷凍庫でも凍らないので、イタリアでは常に冷やしておいて、ピザやパスタなどをたくさん食べた後などに、油分を流して消化を良くするような食後酒として、ストレートで飲むのが一般的です」
自家製リモンチェッロ(レモンチェッロ)の作り方
リモンチェッロは、レモンの皮とアルコール、砂糖、水のみで作るシンプルなリキュール。「皮のみを使う」のがポイントです。「品種が違うため風味は異なりますが、日本のレモンでもおいしいリモンチェッロは作れます」と伊藤さん。その作り方とは?
<材料>
- レモン…5~6個
- スピリタス(アルコール度数96度のウォッカ)…1ℓ
- グラニュー糖…600~700g
- 水…1ℓ
<作り方>
- レモン(5~6個分)をよく洗って、皮をむく。(白い部分は苦みがあるため、黄色い部分のみ削る)
- 密閉容器に1の皮とスピリタス(アルコール度数96度のウォッカ)1ℓを入れ、10日間ほど漬け込む(レモンの皮のエキスがスピリタスに移り、レモンが真っ白になった頃が目安)。
- グラニュー糖(600~700g)と水1ℓを鍋に入れて火にかけ、シロップを作って冷ます。
- 2をこして3と合わせたら瓶に移し、かき混ぜて1週間ほど寝かす。
- 4を冷凍庫などで保存し、適量グラスに注ぎ、冷えた状態で飲む。
「アルコールの度数や砂糖の量は好みで変えられるので、各家庭に自慢の味があるようです。みなさんも一度このレシピで作ってみてから、好みでアレンジするのもいいでしょう。ストレートで飲む以外にさまざまなアレンジが楽しめるのも、リモンチェッロの魅力です。「ドライな辛口の『プロセッコ』というイタリアのスパークリングワインと8対1くらいの割合で割り、ミントを入れるだけで、爽やかなカクテルになります。また、紅茶に少し入れるとレモンの風味がたっておいしいんですよ」(伊藤さん)
リモンチェッロ(レモンチェッロ)は、の楽しみ方。ドリンクだけでなく、デザートにかけてもおいしい!
ドリンクとして楽しむほか、バニラアイスやヨーグルトにかけてデザートとして楽しんでも◎。シフォンケーキに浸して食べるのもおすすめ。「大人の味わい」が楽しめるそう。
初夏の明るい宵にリモンチェッロで乾杯すれば、爽やかな南イタリアの風を感じられそうです。
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