2016.08.05
半生タイプから極細麺まで! 人気のブランド素麺食べ比べ
素朴な小麦の風味とつるんとしたのどごしが美味しい、「素麺」。実は、ブランドごとに食感や味わい方に大きな差があるってご存知でしたか? 今回は、人気の素麺5種を食べ比べてみました。
ゆでる前に早くも個性が現れる
①揖保乃糸:白くて細め
②<きちみ製麺>白石温麺(うーめん):長さが短くやや太め
③<三輪そうめん 山本>白髪素麺:真っ白で極細
④<協栄岡野>手延素麺:やや黄身を帯びた色で、半生。麺の長さは、非常に長い
⑤大門(おおかど)素麺:乾麺。髷(まげ)のように丸まった形。
食べ比べるのはこちらの伊勢丹新宿店で人気の素麺。ゆでる前から、長さや太さ、色合いなど、見ためからはっきりとした個性を見てとれます。
適度なコシ、のどごしのバランスが光る「揖保乃糸」
おそらく全国でもっとも有名な素麺ブランド「揖保乃糸」。素麺を束ねる帯にはいくつか種類がありますが、それは小麦粉の質や麺の細さ、製造時期などの違いで決まる等級を示すもの。今回選んだのは、なかでももっとも一般的な特級品。適度なコシとのどごしのバランスに優れ、次々と食べられます。クセがない分アレンジは自在。めんつゆの種類を変えたり、薬味のバリエーションを広げたりしてさまざまな風味が楽しめそうです!
温かくして食べるなら。やわらかな食感の「白石温麺」
白石温麺は宮城県白石市の名物。一般的に素麺は麺を伸ばす工程で油を使いますが、こちらは油を使用せずに作られる素麺です。「温麺」という名称の通り、温かくして食べるのがおすすめ。麺のやわらかさが特徴で、冷水で締めてもやわらかいまま。また、香りがあまりないので、誰にでも食べやすい素麺です。
味わい・香りがとにかく上品な極細麺「白髪素麺」
やさしく取り扱わないと簡単に折れてしまうほど繊細なそうめん「白髪素麺」。その太さは、たったの直径約0.3mmで、一流の技術をもつ素麺師だからこそできる芸術的な一品です。その味わい・香りはとにかく、上品。極細麺ながらもつるりとしたのどごしがあり、舌触りはやわらかです。すだちなどの柑橘類を加えると、上品さにキリッとした味わいをプラスしてくれます。
まるでうどん!? 食べごたえ抜群の半生タイプ「手延素麺」
ごま油を使って作られた半生タイプの素麺。非常に長いので、包丁で20cmほどにカットしてからゆでていただきます。コシは強めで、のどごし抜群! 後味に甘みも感じられ、まるでうどんのよう。食べごたえがあるので、薬味にはたたいた梅干しやすりおろしたしょうがなど、アクセントになるものを添えるのがおすすめです。
太めの麺で、コシが強い「大門素麺」
富山県西部にある大門地区で作られる「大門素麺」。髷(まげ)のように丸められたユニークな素麺は、半分に割ってからゆでます。富山の清流をたっぷり使ってこねられた麺は強いコシがあり、小麦由来の素麺らしい風味がしっかり。食べる際は、めんつゆとお好みの薬味を少し加えるだけにして、素朴な味わいを堪能しましょう。
暑い日には何度となく食べたくなる素麺。今年は全国津々浦々の麺を試して、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。
食べ比べ・写真:丹羽彰子
フードスタイリスト。WEB、広告、カタログなどのさまざまな媒体で、レシピ開発、スタイリングを手がける。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=シェフズセレクションにてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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