2021.12.28
【シェフが伝授】チーズ選びにお役立ち! 種類別におすすめ料理・食べ方を解説。余ったチーズのレシピもあり
奮発しておいしいチーズを買ったあと、ワインと一緒に食べるだけではもったいない! 家庭で作れる簡単なチーズを使った料理の組み合わせアイディアを覚えておけば、さらにチーズの世界が広がります。
そこで、東京・二子玉川のチーズ料理専門ワインビストロ<バール ア フロマージュ スーヴォワル>谷田浩巳オーナーに、チーズの種類別の特徴とチーズを使った料理を作るアドバイス、さらに余ったチーズで作る簡単レシピを教えてもらいました。チーズを買う(選ぶ)ときに、覚えておくと役に立つ情報です!
※この記事は過去のWEB FOODIEの記事より一部抜粋、編集を加えて掲載しています。
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では、さっそくチーズの種類別にどんなチーズ料理と合うのかについて、教えてもらいましょう。
① 白カビタイプのチーズ(カマンベール、ブリーなど)
【白カビチーズのレシピ例】 オムレツやフランなどの卵料理に入れる
白カビ状の外皮には、きのこに似た風味があります。フランスでは、きのこと玉子を使ったオムレツやフランが定番ですが、きのこの代わりに白カビタイプのチーズを混ぜ込んだ卵料理は間違いないおいしさです。オムレツにはトリュフの香りに似た青のりを加えても◎。フランは洋風ダシを使いますが、和風ダシを使った茶碗蒸しに入れるのもおすすめです。
【白カビチーズのレシピ例】 りんごと合わせる
カマンベールが発祥したフランス北西部ノルマンディ地方は、りんごの名産地でもあり、この2つは伝統的な組み合わせ。皮付きのまま厚めにスライスしたりんごに白カビタイプのチーズをのせれば、りんごの甘さが引き立つアペリティフに。それぞれを小さく切り、グリーンサラダに散らしてもいいでしょう。
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館地下1階
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② 青カビタイプのチーズ(ゴルゴンゾーラ、ロックフォールなど)
【青カビチーズのレシピ例】 マヨネーズと合わせる
塩気の強い青カビタイプのチーズは、マイルドなマヨネーズ+はちみつを合わせるだけでバランスがとれた万能ソースが出来上がります。じゃがいもや、焼いたサバの干物につけるとおいしくいただけます。
【青カビチーズのレシピ例】 栗(マロングラッセ、甘露煮)、焼き芋と合わせる
塩気の強い青カビタイプのチーズは、甘みのある食材とマッチ。特にほっくりとした食感の、栗や焼き芋との「甘じょっぱさ」のバランスは絶妙です。焼き芋にはぜひバターも添えてみてください。
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館地下1階
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③ ウォッシュタイプのチーズ(エポワス、モンドールなど)
【ウォッシュチーズのレシピ例】 スパイスと合わせる
ウォッシュタイプのチーズは、熟成による強い香りが特徴。そこにクミンやキャラウェイなど、香りに清涼感のあるスパイスを合わせるとクセが和らぎ、よりおいしくいただけます。チーズにスパイスをパラパラと振りかけてどうぞ。
【ウォッシュチーズのレシピ例】 燻製した食材と合わせる
独特の熟成香は燻製との相性もバツグン。鴨の燻製をスライスしてチーズを乗せれば、赤ワインによく合うおつまみになります。
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館地下1階
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④ シェーブルタイプのチーズ(クロタン、サントモールなど)
【シェーブルチーズのレシピ例】 ピスタチオやフルーツ(ドライフルーツでも可)と合わせる
原材料となるヤギ乳にはナッツの風味が。似た風味のピスタチオを合わせ、さらにアメリカンチェリーやベリー系のフルーツ(ドライフルーツでも可)の甘みを足すと、アペリティフやデザートにぴったりの一品に。
※取扱い:伊勢丹新宿店 本館地下1階
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⑤ ブラウンチーズ(ブルノストなど)
【ブラウンチーズのレシピ例】 カレーやハヤシライスのコク出しに入れる
近年人気の「ブラウンチーズ」は、ホエイ(乳清)にミルクを加え、火にかけて水分を蒸発させて作るチーズ。日本ではまだ馴染みのないチーズですが、私の一押しのチーズです。
ミルク由来の濃厚な甘みとまろやかさがあり、まるでキャラメルのような味わいで、細かく刻んでカレーやハヤシライスに加えると、よりコクが増しておいしくなります。溶かしバターに混ぜ、肉のソテーのソースにしてもよいでしょう。
【簡単チーズレシピ】 やわらかいタイプのチーズが余ったら…? 「フロマージュフォール」を作ってみよう!
最後に<バール ア フロマージュ スーヴォワル>谷田オーナーから、お役立ちレシピを1つご提案をいただきました! 白カビ、ブルー、ウォッシュなどのやわらかいタイプのチーズが少しずつ余ったら、いろいろなチーズの切れ端を集めて熟成させる「フロマージュフォール」を作ってみてはいかがでしょうか?
「フロマージュフォールとは『強いチーズ』という意味で、昔からフランスの家庭で親しまれてきたチーズの再利用法です」(谷田オーナー)
<材料>
- やわらかいタイプの数種類のチーズ(白カビ、ブルー、ウォッシュなど)…各適量
- グラッパ、マールなどのアルコール度数の高い洋酒(ジンや焼酎でも可)…適量
<作り方>
煮沸消毒した1つの保存容器にすべてのチーズを入れて、グラッパやマールなどのアルコール度数の高いお酒を少しずつ加えて練り混ぜ、写真のようなクリーム状になったら、冷蔵庫で保存します。そのまま数日熟成させてできあがり。
沖縄の伝統食「豆腐よう」のような味わいで、ウイスキーなど度数の高いお酒のアテとして、そのままチビチビ楽しめます。ガーリックトーストに塗っていただくのもおすすめです!
いかがでしたか? どれもすぐに試したくなる組み合わせばかりですね! そのままいただくだけでなく、食材と組み合わせることでおいしさがさらに広がるチーズ。食卓にどんどん取り入れたいものです。
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取材協力/バール ア フロマージュ スーヴォワル
2018年世田谷区二子玉川にオープンした、チーズ料理専門ワインビストロ。常時30~50種類のチーズを取りそろえ、そのうち約15種類を料理・デザートにアレンジ。伝統的なものから独創的なものまで、チーズを使った料理を提供している。オーナーの谷田浩巳さんは、CPAチーズプロフェッショナル等の資格を取得したチーズのスペシャリストでもある。
商品の取扱いについて
記事で紹介している参考商品は、伊勢丹新宿店 本館地下1階=シェフズセレクション/フロマジュリー HISADAにてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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