2020.11.28
【お弁当や作り置きに◎】基本のマカロニサラダのレシピ。おしゃれなアレンジも紹介。1分長めにゆでるのがコツ!
マカロニのぷにぷにした食感がおいしいマカロニサラダ。お弁当や常備菜にも便利なおかずです。ゆでたマカロニと野菜をマヨネーズであえるだけの簡単レシピですが、いざ自分で作ろうとすると、どんなパスタを選べばいいのかわからない、マヨネーズまみれの味にはしたくないなど、悩んでしまう人も多いのでは?
そこで今回は、基本のマカロニサラダの作り方を、料理研究家の植松良枝さんに教えてもらいました。
レシピは日本人になじみがある「基本」のマカロニサラダのほかに、植松さんがおすすめする「北欧風」と「スペイン風」の合計3つをご紹介します。最後までお見逃しなく!
マカロニの食感をよくする、3つのポイント
1. マカロニは食感の変わりにくい国産ブランドをチョイス!
ショートパスタの一種であるマカロニは、上写真のようにいろいろな種類があります。サラダにして冷やして食べるなら、国産のサラダ用マカロニがおすすめです。輸入のショートパスタは冷めると固く、ぼそっとした食感になってしまいがちなのでおすすめしません。
2. 表示時間より1分長めにゆでれば、ちょうどいい食感に!
マカロニは冷めると締まって固くなるので、長めにゆでてやわらかくしてから具材とあえましょう。目安は袋の表示時間にプラス1分。
3. マヨネーズにプラスαを加えて、しっとり仕上げる!
マヨネーズだけであえると、マカロニがパサついてしまい、混ぜにくくなってしまう場合も。牛乳やヨーグルトやレモン汁、白ワインビネガー(米酢でも)などを少し加えると、さわやかな味わいになります。
それではレシピを見ていきましょう。マカロニサラダは冷蔵庫で3日ほど作り置きができるので、4人分の分量で作るのがおすすめです。
まずは「基本」のレシピからご紹介します。
①基本のマカロニサラダのレシピ。マカロニときゅうりの食感が相性抜群!
どこか懐かしくてほっとする、日本人にはおなじみの味付けです。大きめに切った具材がごろごろ入ったボリューム満点のひと皿。クセのない味わいの牛乳を加えると、マイルドかつしっとりした仕上がりに。
植松先生ならではのポイントはきゅうりを2本とたっぷり使うこと! 塩もみした生野菜のシャキシャキした食感と、マカロニのぷにぷにとした食感が合わさって、いくらでも食べられちゃいます。老若男女問わず、みんな大好きな鉄板の味!
<材料>(4人分)
- マカロニ…100g
- きゅうり…2本
- 玉ねぎ…40g(中1/4個)
- 塩…小さじ1と1/3
- ゆで卵…3個
- スライスハム…60g
- 牛乳…大さじ3
- オリーブオイル…大さじ1
- マヨネーズ…大さじ3
- 酢…小さじ1〜1と1/2
<作り方>
1. マカロニをゆでる
鍋に湯1ℓを沸かして塩小さじ2(ともに分量外)を入れ、マカロニを弱めの中火でゆでる。
「マカロニはくっつかないよう、お湯に入れてすぐに1〜2回、全体を混ぜましょう。それ以降は触る必要はありません」
2. 表示時間より1分長めにゆで、ザルにあげて冷ます
「マカロニは手で触ると、抵抗なくフニャッとなる状態がゆで上がりの目安です」
そのまま常温で置いて冷ます。
「マカロニが熱いと食材が傷みやすくなるので、粗熱がとれるまで30分ほど冷ましましょう。ザルにあげたまましっかり水切りすることで、調味料がなじみやすくなります。長時間放置する場合はボウルに移し、乾燥を防ぐためにラップをかけます。暑い日は冷蔵庫に入れましょう。最終的にオリーブオイルやマヨネーズとあえるので、このタイミングでマカロニにオリーブオイルをまぶす必要はありません」
3. きゅうり、玉ねぎを塩もみしてしばらくおき、水気をきる
きゅうりは3〜4mm幅の輪切りに、玉ねぎは1〜2mm幅のごく薄切りにし、ボウルに入れる。塩を加え、手で軽くもみ、10分ほどおく。
「きゅうりは歯ごたえが出るよう、やや厚めに切るのがおすすめです。大人用に作る場合は生のセロリを薄切りにして一緒に加えるとおいしいですよ」
10分ほどたったらきゅうりと玉ねぎの水気をしっかり絞る。
4. ゆで卵とハムを切る
ゆで卵は粗く刻む。ハムは半分に切ってから1cm幅に切る。
5. マカロニに調味料を加える
ボウルに2のマカロニを入れ、牛乳を加えて軽く混ぜる。マカロニがほぐれたら、オリーブオイル、マヨネーズ、酢を加え、全体を混ぜる。
「牛乳を加えることで水分を補い、マカロニがしっとり仕上がります。酢はサラダの味を引き締める効果があります」
6. 残りの具材を混ぜる
4のゆで卵とハム、3の野菜を加えてあえたら完成。
「保存容器に入れて冷蔵庫で保存すれば、3日程度は日持ちします。ただし2日目以降は、マカロニが水分を吸ったり、塩気や酸味が飛んだりしてしまいがち。ややぼやけた印象の味と食感になるので、マヨネーズと牛乳を適宜加えると、味の輪郭がはっきりしておいしくいただけますよ」
続いて、世界のグルメな国に足を運んでいる植松先生がおすすめする「北欧風」と「スペイン風」のマカロニサラダをご紹介します。作り方のポイントは「基本」のマカロニサラダと同じです!
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②北欧風エビマカロニサラダのレシピ。ハーブの香りでさわやかに!
同じマヨネーズベースの味付けでも、ハーブのディルを加えれば、一気に北欧風の料理に大変身! コクのあるマヨネーズに、ハーブや隠し味のヨーグルト、レモン汁を加えることで、清涼感のある仕上がりに。たっぷり入ったゆで卵とプリッとした食感のエビのハーモニーが食欲をそそります。
<材料>(4人分)
- マカロニ…100g
- むきエビ(刻む)…120g
- ゆで卵(刻む)…3個
- ディル(細かく刻む)…1パック ※飾り用に1〜2枝別にとっておく
- 万能ねぎ(青ねぎ・小口切り)…1/4カップ弱
- A
・マヨネーズ…大さじ3
・ヨーグルト…大さじ3
・レモン汁…大さじ1
・オリーブオイル…大さじ1
<作り方>
- 鍋に1ℓの湯を沸かして塩小さじ2(ともに分量外)を入れ、マカロニを袋の表示より1分長めにゆでる。ザルにあげてそのまま冷ます。
- ボウルに1のマカロニ、Aを入れて全体を混ぜたら、エビ、ゆで卵、ディル、万能ねぎを加えてあえる。器に盛り、飾り用にとっておいたディルを添える。
③スペイン風マカロニサラダのレシピ。生のピーマンがアクセント!
生のピーマンをドレッシングに!? と意外性のある使い方ですが、スペインのバル(居酒屋)ではグリーンレリッシュと呼ばれる、定番のレシピなのだそう。生の玉ねぎと一緒に白ワインビネガーと合わせれば、さっぱりしたなかにほんのり青臭さとシャキシャキした小気味よい食感が加わって、あと引く味わい。
野菜は細かく刻んであるので、子どもでも食べやすそうです。ミモザの花に見立てた卵の黄色と生ハムのピンクが色鮮やか。食卓がパッと華やぐごちそうサラダです。
<材料>(4人分)
- マカロニ…100g
- マヨネーズ…大さじ2
- 生ハム…6〜8枚
- ゆで卵…1個
- <ドレッシング>
・玉ねぎ(みじん切り)…50g
・ピーマン(みじん切り)…1個
・白ワインビネガー…大さじ3
・水…大さじ1と1/2
・オリーブオイル…大さじ1
・塩…少々
<作り方>
- 鍋に1ℓの湯を沸かして塩小さじ2(分量外)を入れ、マカロニを袋の表示より1分長めにゆでる。ザルにあげてそのまま冷ます。
- 小さめのボウルにドレッシングの材料をすべて入れ、よく混ぜる。
- 別のボウルにゆでたマカロニ、マヨネーズを入れて軽く混ぜてから、2を加えてよく混ぜる。
- 器に盛り、生ハムを添える。ゆで卵は白身と黄身に分け、それぞれザルに押しつけて細かくしながら3にかける。好みでオリーブオイル適量(分量外)をかける。
リーズナブルなマカロニが、こんなに素敵でおいしいサラダになるなんて! 味付け次第でバリエーションが広がるのもうれしいですね。どれも感動ものの絶品レシピばかりなので、ぜひ、今晩のおかずやお弁当のおかずに試してみてはいかがでしょうか?
植松良枝さん
旬の野菜を使った料理を得意とする料理研究家。野菜づくりがライフワークで、季節に寄り添った食と暮らしに関するアイデアを発信している。
さらに国内外を旅し、多くの食文化に触れた経験から生み出される、世界各国のエッセンスを取り入れた料理も人気。『バスクバルレシピブック』(誠文堂新光社)、『春夏秋冬 ふだんのもてなし』(KADOKAWA)など著書多数。
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