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2017.11.30

人気タイ料理店のシェフ直伝「エビトースト」本格レシピ。サクサクぷりぷり!

えびトーストのイメージ

甘くてぷりぷりのえびと、サクサクに揚がったパンの組み合わせが絶妙な美味しさの「タイ風エビトースト」。ビールがグイグイすすみ、食べる手がとまらなくなる一品です。

「当店では立食スタイルのパーティ料理に出すと、あっという間になくなる大人気メニューです」と話すのは、タイ料理の人気店<マンゴツリー>の天野 中シェフ。

作り方はとっても簡単というので、さっそく教えてもらいました!

「エビトースト」サクサクぷりぷりに仕上げる3つのポイント

  1. えびは「粗くたたいて」ぷりぷりした弾力に
  2. 食パンではなく「フランスパン」を使い、軽やかな食感に
  3. 低い温度で「じっくりと揚げて」カリカリに

今回は、甘酸っぱくてさわやかな「プラムソース」も教えてもらいました。プラムといっても使うのは梅干し! 手軽に作れるのでお見逃しなく。

<マンゴツリー>シェフ直伝「本格エビトースト」のプロのレシピ(作り方)

エビトーストの材料

<材料>(8枚分)

    • むきエビ…250g
    • 豚バラ肉の脂身…15g
       ※脂身の多いしゃぶしゃぶ用やブロック肉から脂身を削いで使うとよい
    • 【A】
      ・卵白…1/2個分
      ・片栗粉…大さじ1と1/2
      ・グラニュー糖…小さじ1
      ・シーユーカオ…小さじ1/2
       ※タイの薄口しょうゆ。日本の薄口しょうゆで代用する場合は量を減らす
      ・塩…少量
    • フランスパン(1㎝厚さの薄切り)…8枚
    • 白いりごま…適量
  • 揚げ油…適量
  • スイートチリソース(市販品)…適量
  • プラムソース…適量

<作り方>

1)エビペーストを作る

えびペーストを作っている様子

えびは洗って水気をふき、豚の脂身は大きければ1㎝角に切って、ともにフードプロセッサーに入れ(写真左)、軽くきざむ程度に撹拌する。Aを加え、全体がつながるくらいの粗めに撹拌する(写真右)。

「フードプロセッサーがなければ包丁でたたけばOK。えびや豚の脂身の形が残るくらいの粗めにすることで、揚げたときにぷりぷりとした弾力が楽しめます。脂身はうまみを出すために加えています」

2)フランスパンにえびペーストを塗り、ごまをまぶす

パンにえびトーストを塗っている様子

フランスパンにえびペーストを真ん中が高くなるようこんもりと塗る。全部で8枚分作る。

「えびペーストはパンの全面に塗らず、手前を少し空けて塗ると、食べるときに手でつまみやすくなります。一般的に食パンを使うレシピが多いのですが、フランスパンを使うほうがおすすめです。ざっくり軽やかな食感に仕上がり、油ぎれがいいので油っぽくなりません」

えびペーストにごまをつける様子

バットにごまを広げ、フランスパンのえびペーストがついた側を下にして、ごまをつける。裏返して手で軽く押さえ、えびペースト全体にごまをしっかりとつける。

えびペーストにごまをつけ終わった様子

3)160℃の揚げ油でじっくりと揚げる

えびトーストを揚げ油に入れる様子

160℃の低めの温度に熱した揚げ油に、2をごまがついた面を下にして静かに入れる。

えびトーストを揚げている様子

フランスパンが薄く色づいたら上下を返し(上写真)、全体がきつね色になったら取り出し、油をきる。

「揚げ油は低めにすることがポイントです。高温の油で揚げると、えびペーストに火が入るまえにフランスパンが焦げてしまいます。また、一度にたくさん入れず、2~3枚ずつ揚げると温度が安定するのでうまく揚がります」

サクッとぷりぷり! ビール片手に止まらない美味しさ

えびトーストでき上がり

えびトーストの断面の様子

切った断面。えびの色がきれい!

揚げたてにスイートチリソース、またはプラムソースをつけて、いざ試食。ザクッとした音とともに、プリプリのえびの甘さが口いっぱいに広がります。ごまの香ばしさも食欲をそそり、ビールで流し込むと最高に爽快!

今回シェフが教えてくれた、手作りの甘酸っぱいプラムソースで食べると、油の感じが軽くなり、より食がすすみます。辛くないのでお子さまにもおすすめです。

「揚げるまえの状態で冷凍しておけば、作りおきができます。揚げるときは凍ったままでOK。お店ではえびと豚ひき肉を1:1で混ぜたり、豚ひき肉だけで作ったりすることもあります。えびは白ごま、豚は黒ごまなど具によってごまを変えると、見た目も華やかになって楽しいですよ」

甘酸っぱい「プラムソース」のレシピ。使うのは梅干しだけ!

プラムソースを作っている様子

【材料と作り方】
梅干し(種を除いたもの)50gは包丁で粗くたたき、水3/4カップ、砂糖85g、酢大さじ1、塩ひとつまみとともに小鍋に入れる(写真左)。強火にかけて沸騰したら弱火にし、焦げつかないようかき混ぜながら、軽くとろみがつきツヤが出るまで煮詰める(写真右)。

「今回は塩分の少ない『はちみつ梅干し』を使いました。梅干しの塩気によって、塩の量は加減してください。揚げものだけでなく野菜につけても美味しいソースです」

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取材協力/マンゴツリー 統括シェフ 天野 中さん

マンゴツリー 統括シェフ 天野中さん

タイ国認定の本場タイ料理店・マンゴツリーの統括シェフ。伝統の味を守りつつ、日本人の感性を生かした洗練された料理に定評がある。<マンゴツリーデリ>伊勢丹新宿店で取り扱っている、パッタイ、カオマンガイ、ガパオ、トムヤンクンなど、テイクアウトで楽しめる料理監修も務めている。

 

文: 香取里枝

写真:今清水隆宏

店舗のご案内について

記事で紹介している<マンゴツリーデリ>は、伊勢丹新宿店本館地下1階=旨の膳にございます(ただし記事で紹介している、えびトーストは販売しておりません)。

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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