冷やすと美味しい！ 意外なレシピ【カルボナーラ・カレー・牛肉炒め】

カルボナーラ、カレー、牛肉炒め、いつもは作って温かいまま食べていたこれらの料理。なんと冷やして食べても美味しいというから驚きです！

「ひと工夫するポイントさえ押さえれば、『冷たくして食べるなんて！』と思える料理が、美味しく変身するんですよ」とは、料理研究家・村井りんごさん。手軽にパパッと作れるものばかりで、なんとカレーは煮込み時間10分！
『ひんやりさっぱり夏レシピ』（村井りんご著、文化出版局・刊）から、おすすめのレシピを教えていただきました。

＜冷たいカルボナーラ＞チーズ不要！ さらっと軽いソースが決め手

「普通のカルボナーラのソースはチーズや卵黄、生クリームでこってり仕上げますが、冷たくして食べるときは、チーズを使わないのがポイント。さらっとした仕上がりになるので、さっぱりいただけます。ソースには火を通さないので、卵がダマになる心配もありません」

材料（2人分）

・細めのスパゲティ…160g
・スモークサーモン…8枚（80g）
・にんにく…1かけ（※香りづけ）

〔カルボナーラソース〕
・卵黄…2個分
・生クリーム…大さじ4
・塩…小さじ1/4～適量

作り方

① カルボナーラソースを作る

スモークサーモンは3 cm幅に切る。にんにくは半分に切り、ボウルに切り口をこすり、香りをつける。カルボナーラソースの材料を加えてよく混ぜ、スモークサーモンを加えて混ぜる。

② スパゲティをゆでてソースとあえる

スパゲティは塩適量（分量外）を入れた湯で、袋の表示時間より30秒ほど長くゆでる。氷水に取って冷やし、よく水気をきる。①のソースに加えて混ぜ、器に盛って好みで黒こしょう（分量外）をふる。

＜冷たいトマトカレー＞ルーも水も使わず煮込みは10分！ 野菜のさらさらカレー

「肉を使ったレシピだと、冷やしたときに脂が固まってしまうので、あえて野菜だけのカレーにするのが美味しく作るコツです。市販のルーや小麦粉も使わず、さらっとした食感にすることで、具だくさんの野菜スープ感覚でいただける口当たりのよい仕上がりになります」

材料（2人分）

・トマト（完熟・湯むきする）…大2個（400g）
・カリフラワー…150g
・玉ねぎ…1/2個
・サラダ油…大さじ2

〔香味野菜〕
・玉ねぎのすりおろし…1/2個分
・おろしにんにく、おろししょうが…各大さじ1

・カレー粉…大さじ1
・野菜ジュース…200ml
・ウスターソース…小さじ1/2
・塩…小さじ1/2～適量
・ガラムマサラ（カレー粉で代用可）…小さじ1/2
・温かいご飯…適量

作り方

① 野菜を切る

湯むきしたトマト、カリフラワー、玉ねぎ1/2個はざく切りにする。

② 香味野菜を炒め、ほかの野菜も炒める

鍋にサラダ油、香味野菜を入れて中火で炒める。香りがたったら、カレー粉、カリフラワー、ざく切りにした玉ねぎを加え、玉ねぎが透き通るまで炒める。

③ 調味して10分煮る

トマト、野菜ジュース、ソース、塩を加える。約10分煮て、ガラムマサラを加える。粗熱を取り、冷やす。器にご飯を盛り、カレーをかける。好みでプレーンヨーグルト（無糖・分量外）をかけていただく。

＜冷たい牛肉のラープ＞エスニック風牛肉炒め。たっぷりハーブと一緒に！

「ラープは、肉を使ったラオス、タイのサラダのひとつ。パクチーの心地よい苦みとライムのフレッシュな香りで、食べ進めるほどに体が軽くなっていくようです。牛肉は加熱前に砂糖をまぶすと、砂糖の保水効果で冷やしても肉がぱさつきにくくなります」

材料（2～3人分）

・牛薄切り肉…200g
・砂糖大さじ…1/2
・酒、水…各大さじ1
・パクチー…3株
・紫玉ねぎ（玉ねぎでもよい）…1/4個
・ナンプラー…小さじ2～適量
・一味とうがらし…少々
・ライム…1個

作り方

① 牛肉に下味をつけて炒める

牛肉は1cm幅に切り、砂糖を軽くもみ込む。フライパンに牛肉、酒、分量の水を入れて中火にかけ、牛肉をほぐしながら火を通し、粗熱を取る。

② 香味野菜、調味料と混ぜる

パクチーは葉を摘み、パクチーの茎と玉ねぎはみじん切りにして、ボウルに入れる。①の牛肉、ナンプラー、一味とうがらしを加えて混ぜ、冷蔵庫で冷やす。食べるときにライムのくし形切りを添える。

「好みで、いり米（※）や砕いたせんべいを牛肉にふると楽しい食感に。ミントの葉、大葉、サニーレタス、ライムなどの香りの強い野菜と一緒に食べれば、よりさっぱりいただけます。ぜひお試しください」

※米大さじ1をフライパンで香ばしいきつね色になるまで弱火でから炒りし、すり鉢などで細かく砕く。

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