2015.10.28
白濁スープが絶品!「究極の水炊き」レシピを鶏肉のプロが伝授
日毎、寒さが増してきましたね。体を芯から温めてくれる冬の定番、水炊きが恋しくなる季節です。水炊きは、水から鶏肉を煮て、うまみを存分に引き出す鍋料理。シンプルさを極めた料理だからこそ、美味しく作るには押さえるべきポイントがあります。
そこで、ワンランク上の味わいに仕上げる極意を、こだわりの国産鶏肉のみを扱う『伊藤和四五郎商店 鶏三和』さんに教えてもらいました。さまざまな部位の鶏肉を使って複雑なうまみを引き出す、鶏肉を知り尽くしたプロ直伝のレシピです。
極意その1 鶏はさまざまな部位を組み合わすべし
「水炊きに使う鶏肉は、骨付き肉、もも肉など、さまざまな部位を混ぜるとスープに複雑なうまみが出ます。鶏肉の銘柄も変えて組み合わせると、より深みのあるだしになりますよ」
今回使用したのは、名古屋コーチンの骨付き肉と香草美水鶏のもも肉。名古屋コーチンは一般のブロイラーと比較すると3倍の飼料と2.5倍の飼育期間がかかる地鶏で、キュッとしまった肉質と上質なコラーゲンがたっぷり。香草美水鶏は、ハーブを配合した飼料で育てているため、鶏独特の臭みがなく、程よく脂肪がのっていてジューシーです。
極意その2 鶏がらは砕いて、スープを白濁させよ
鶏のうまみを存分に味わうには、鶏がらのだしがしっかり出たこってり&白濁スープがおすすめ!
「水に粗く砕いた鶏がらを入れて、強火で沸騰させながら、2時間じっくり煮ます。鶏がらからコラーゲンや鶏肉のうまみエキスがたっぷり染み出て、とっても濃厚な白濁スープがとれます」
え~! 2時間も!? と敬遠しがちですが、火にかけておけばいいだけなので、案外簡単。ぜひ、チャレンジしてみてほしいです。
極意その3 具材は、シンプル・イズ・ベスト!
「水炊きは鶏だしのうまみを味わうためのもの。だから、具材はできるだけシンプルなほうが最後まで味が濁らず、美味しくいただけます」
お好みでポン酢などをつけていただきますが、どうかお願い! 最初のひと口は何も加えず、白濁スープの味とやわらかくてジューシーな鶏肉の食感を堪能してみて。鶏だしのうまみが凝縮されたその味は、まろやかで、じんわりとしたコクと深みがあり、思わず「美味しいー」と感嘆の声をもらさずにはいられません。翌日はお肌プルプルになっていること、間違いなし!
鶏がら白濁スープの水炊き
材料(4~5人分)
- 鶏がら…1羽分
- 長ねぎ(青い部分)…1本分
- しょうが…少々
- 水…適量
- 骨付き鶏もも肉(ぶつ切り)…600g
- 鶏もも肉(角切り)…400g
- 白菜、水菜、長ねぎ、舞茸、ぽん酢など…お好みで
※さっぱり美味しい、レモンで作る「塩ぽん酢」で食べるのもおすすめです
作り方
- 大鍋にたっぷりの水、粗く砕いた鶏がら、長ねぎ、しょうがを入れて、中強火で沸騰させながら、約2時間煮て、白濁スープを作る。
- 土鍋に1の白濁スープ、ぶつ切り骨付きもも肉を入れて、中火で30分煮る。アクはきれいにすくい取る。
- もも角切り、白菜、水菜、長ねぎ、舞茸を加えて、サッと煮る。お好みでポン酢をつけていただく。
*番外編 鶏手羽先で作る、簡単水炊き
「もっと手軽に水炊きを楽しみたいときは、鶏手羽先ともも角切りを使った、簡単水炊きはいかがでしょうか。鶏手羽先を水から20~30分煮て、もも角切り、お好みの野菜を加えて、サッと煮るだけです。手羽先に含まれているコラーゲンがスープに溶け出すので、短時間でも美味しいだしがとれます」
手羽先は細かい骨がたくさんある部位ですが、煮込むと肉と骨が離れやすくなり、グンと食べやすくなります。鶏肉の中でもお求めやすい価格の部位なので、経済的にも気軽でいいですね!
北海道のかに鍋に、福岡のもつ鍋!バイヤーイチ押し鍋特集はこちら>>
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=フレッシュマーケット/伊藤和四五郎商店 鶏三和にてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
Ranking
人気記事ランキング