2019.11.29
パーティでテーブル映えする、 野菜の簡単オードブルレシピ3品
おもてなしやパーティで、「華」になる料理がひとつあれば場が盛り上がります。そんなときにおすすめの野菜のオードブルをご紹介。教えてくれるのは、テレビや雑誌で活躍する料理家、尾田衣子さんです。
「彩りがきれいな野菜を使ったり、ちょっとした工夫をするだけで、簡単でおいしくて、ちょっとおしゃれな一品になりますよ」
教えてくれるレシピは「野菜のテリーヌ」「野菜のミルフィーユ蒸し焼き」「ポテトと野菜のケーキ仕立て」のオードブル3品です。どれも手軽にできて見た目も美しい野菜料理で、テーブルに華を添えましょう!
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【オードブル①】野菜のテリーヌのレシピ
彩りのよい野菜をゼリーで固めるだけのシンプルな手順で、まるでレストランの前菜のようなひと皿に!
「今回は丸いものを集めて、コロコロかわいい断面を作りました。彩りや形で自由に遊べるのがいいところ。気分やシチュエーションに合わせて工夫してみてください」
前日に準備しておけるのもうれしいですね。ぜひ、オリジナルのデザインでチャレンジしてみてください。
<材料>(18cmのパウンド型1台分)
- アスパラ……4~5本
- いんげん……6本
- ごぼう……1/2本
- オクラ……4本
- ベビーコーン(水煮缶)……4本
- 小なすの漬物……5本
- ラディッシュ……8個
- コンソメ(顆粒)……小さじ3
- 水……300ml
- ゼラチン……15g
- ソース
トマト…‥1/2個
にんにく……1/2片
オリーブオイル……大さじ1 1/2
食パン……1/2枚
塩・こしょう……各適量
<作り方>
1.アスパラ、いんげん、ごぼう、オクラは茹でる。
2.コンソメ液を作る。水、コンソメ顆粒を火にかけ、沸騰したら火を止めゼラチンを溶かす。
3.型にラップを敷く。
最後に取り出しやすいように、パウンド型にあらかじめラップを敷いておく。あとでふたをするので、ラップは大きめにカットして、外側にたらしておく。
4.彩りを考えながら野菜を詰めていく。
まずはヤングコーンとオクラを入れる。どこを切っても全種類の野菜が食べられるように、長辺全体に同じ野菜が入るように入れるのがポイント。
「野菜の順番は好みですが、同系色が重なったりしないよう工夫してください」
なすの漬物をバランスよく並べる。なすのヘタは切って入れてもOK。
「太さが違うものがありますが、そこは気にしなくても大丈夫。どこを切っても見えるようにだけ気を付けましょう」
ラディッシュも、全体に行き渡るように考えながら配置する。
残りの野菜を入れ、バランスを見ながら野菜の位置を整える。
「切った時の断面を想像しながら並べるとうまくいきます」
5.コンソメ液を注ぐ。
4に2のコンソメ液を注ぐ。隙間なく入るように気を付けること。
たらしておいたラップで蓋をし、冷蔵庫で3時間以上しっかりとゼラチンを固め冷やす。
6.ソースを作る。トマト、にんにく、オリーブオイル、パンを合わせミキサーにかけ、塩、こしょうで味を調える。
7.器にソースをしき、5をカットしてソースの上にのせる。
盛り付けは、取り分けスタイルでも銘々に盛り付けても、お好みで。
「カットの仕方や盛り付けで印象が変わるので、ぜひいろいろ試してみてください!」
【オードブル②】野菜のミルフィーユ蒸し焼きのレシピ
カラフルな野菜を厚手の鍋に詰めて、あとは蒸したら出来上がり。
「鍋ごとテーブルに運んで、蓋を開けた時に『わあ! きれい!』と言われる料理です。鍋にお任せなので、その間にほかの準備もできるし、本当に簡単。野菜の甘みが出て、やさしい味になります。蒸し野菜は箸休めにもなるし、別にソースを添えたら食べ応えもアップします。紫やオレンジなど、ビビッドな色を入れるのがポイントです」
<材料>(4人分)
- かぼちゃ…‥100g
- 紫キャベツ……1/2個
- にんじん……1/3本
- 大根……1/6本
- ズッキーニ……1/3本
- スライスチーズ……3枚
- ローリエ……4枚
- タイム……4枝
- 粉チーズ……大さじ1
- コンソメ(顆粒)……小さじ1
- 白ワイン……大さじ3
- 塩、黒こしょう、オリーブオイル……各適量
<作り方>
1.かぼちゃは薄切りにし、紫キャベツは2等分して葉をほぐす。にんじん、大根、ズッキーニはピーラーなどで縦にスライスする。スライスチーズは2等分に切る。
2.紫キャベツを入れる。
厚手の鍋を用意し、まずは紫キャベツを全体に入れる。
「キャベツなど、面積を広くとって比較的しっかり立つものを最初に入れます。これがベースになります」
3.紫キャベツの間にスライスした野菜とチーズを入れる。
紫キャベツの葉の間にスライスした野菜、スライスチーズを層にするように入れていく。
「ほぼこのままで完成するので、バランスよく入れましょう」
4.ローリエ、タイムをのせコンソメ顆粒、白ワインを加えて、塩、こしょうをふり、蓋をして6~7分蒸し焼きにする。
5.蒸しあがったら蓋をあけオリーブオイルと粉チーズを回しかける。
蒸し焼きにするだけで、美しい一品が完成。
「鍋ごと出して、好みで塩やビネガーなどをかけながら食べます。無水調理で野菜の旨みがじんわりとおいしいので、ぜひ定番にしてください」
【オードブル③】ポテトと野菜のケーキ仕立てのレシピ
マッシュポテトをケーキのように成形して、野菜と生ハムでデコレーション。
「切り分けて食べる前菜も、なかなか盛り上がります。もちろん、小さなセルクルに一人分ずつ持ってもOK。ポテトや生ハムは、みんなが好きなメニューなので、子どもたちが集まるパーティにもおすすめです。
生ハムのかわりにサーモンなどを使ってもおいしくできます。上にのせる野菜や生ハムをふんわりとエアリーに盛りつけると、豪華に見えますよ」
<材料>(直径15cmのセルクル1台分)
- じゃがいも……3個
- ピザ用チーズ……大さじ3
- 生クリーム……大さじ2
- トマト……1/2個
- 紫チコリ……2枚
- 生ハム……4枚
- ベビーリーフ……1/4パック
- オリーブオイル、塩、黒こしょう……各適量
<作り方>
1.じゃがいもは2等分にし、塩ゆでし、皮をむいてマッシュし、ピザ用チーズ、生クリーム、塩、こしょうを混ぜ合わせる。トマトは薄切り、紫チコリは4等分に切る。
2.セルクルにマッシュポテトを詰める。
皿にセルクルを置き、マッシュポテトを詰めて成形し、型をはずす。
3.野菜を彩りよくのせる。
まずはベビーリーフと紫チコリをバランスよくのせる。
薄切りにしたトマトを、巻くようにしながら盛る。
生ハムは、ふわりと立体的になるように空気を含ませながらそっと置く。
「全体的に動きがあり、立体的になるように盛り付けるのがポイントです」
4.仕上げにオリーブオイル、塩、こしょうをかける。
オリーブオイル、塩、こしょうを全体にかけたら出来上がり!
簡単にできて、しかも「映える」野菜料理は、おもてなしを豪華にグレードアップしてくれます。使う野菜はいろいろとアレンジできるので、家にあるもので工夫して、素敵なひと皿を作ってみてください。
尾田衣子さん
料理家。料理教室「Assiette de Kinu(アシェット ド キヌ)」主宰。大学卒業後、会社員として働きながら、ル・コルドン・ブルーの料理ディプロムを取得。その後、イタリアで家庭料理を学び帰国、料理教室を開講。雑誌、テレビなどのメディアでも活躍する。著書に『柑橘料理の本』(オーバーラップ)、『薬味食堂』(朝日新聞出版)、『あまったパンで魔法のレシピ』(世界文化社)など。
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