2016.06.04
食パンのもっと美味しい食べ方! パンマニアが教えるアレンジレシピ
朝食やブランチなど、日々の食卓にもよく登場する「食パン」ですが、食べ方はついマンネリになりがちですよね。日夜パンを食べ歩き、研究している「パンラボ」の池田浩明さん曰く「食パンは自由にアレンジが楽しめる、幅広い可能性を秘めているもの」
バターやジャムを塗るだけ、なんてもったいないんです! 今回は「料理はかなり下手」という池田さんでも失敗なく美味しく作れる、アレンジレシピを教えていただきました。
横須賀のご当地グルメを再現! 「ポテチパン」
材料(1食分)
- 食パン(5〜8枚切り)・・・1枚
- ポテトチップス(うす塩味、できれば無添加)・・・ひとつかみ
- オリーブオイル・・・大さじ1/2
- キャベツ(1cmの角切り)、青のり、マスタード、バター・・・各適量
- 塩・・・少々
作り方
- パンにバターとマスタードを塗る。
- そのほかの材料を混ぜ合わせたあと、ポテトチップスを手で砕き入れ①にのせる。
なんと、ポテトチップを具材に使ったアレンジパン。お菓子を使うとは驚きですが、食べてみると意外とジャンクじゃない! キャベツの野菜感が強く、おつまみにもなりそう。
「元ネタは横須賀のご当地グルメ。パン屋さんに行くとよくポテチパンが置いてあるんです。発祥のお店<中井パン店>に行って作り方を見せてもらい、お家でもできるように再現したのがこれ。食感を残すために、混ぜ合わせるときはポテチは最後に加えるのがオススメです」
アメリカでは定番の味! ボリューム満点「ツナメルト」
材料(1食分)
- 食パン(4枚切り)・・・1枚
- ツナ缶・・・小2/3缶
- トマト・・・スライス1枚
- 玉ねぎ(みじん切り)・・・1/4個分
- ゴーダチーズ(スライスチーズ)、スパイス類(黒こしょう、クミン、タイム、オレガノ、ケイパー、バジルソースなどお好みで)・・・各適量
作り方
- 食パンにツナをのせ、スパイス類をふる。トマト、玉ねぎ、一番上にゴーダチーズをのせる。
- ①をオーブントースターに入れ、アルミホイルをかぶせて5分ほど焼く。アルミホイルを外し、ゴーダチーズが美味しそうにとろけるまで焼く。
ビジュアルからして食べ応え満点のツナメルトは、アメリカでは定番の味。チーズが溶け、野菜から水分が出て沈むのが名前の由来です。
「とにかくボリューミーですよね。玉ねぎやクミンを入れることで、ツナの魚臭さが中和されていい感じに。『ちゃんと沈むかな?』とドキドキしながら見守るのも醍醐味です(笑)」
1枚食べれば、男性でもお腹いっぱいになるはず。
ホワイトソースを簡単に! 「じゃがいもペーストのせ」
材料(1食分)
- 食パン(5〜8枚切り)・・・1枚
- じゃがいも(またはさつまいも)・・・1個
- バター・・・20g
- 牛乳、塩、黒こしょう・・・・各適量
作り方
- じゃがいもを電子レンジで4分ほど加熱し、水をかけて冷まし、手で皮をむく。
- ①をマッシュしてバターを加え、ペースト状になるまで混ぜる。
- ②に牛乳を少しずつ加え、ホワイトソース程度の固さになるまでゆるませ、塩、黒こしょうで味を調える。
- ③をパンにのせ、オーブントースターでこんがりと焼く。
何度やってもホワイトソースがうまく作れない……という池田さんが考案した、じゃがいもで作る簡易版「じゃがいもペースト」。混ぜる作業はボウルやお皿でもOKですが、鍋に入れ、弱火にかけながら行うと、より甘さとコクが出るそうです。
「いわゆるマッシュポテトなので、これをパンにのせるだけでも美味しいのですが、ちょっと時間のあるときはじゃがいもペーストを使って『クロックマダム』にアレンジするのもいいですね。食パンの上にハム、じゃがいもペースト、チーズの順にのせます。もう1枚食パンを用意し、中央をくぼませて卵を割り入れ、この2枚を一緒にオーブントースターへ」
下の写真のように焼けたら、重ねてできあがり。
クロックマダム
ナイフを入れると、卵の黄身が溶け出してなんとも美味しそう……! 卵をパンに絡ませながら、食べ進めましょう。
ほんの少し工夫するだけで、何気なく食べていた食パンがもっと美味しくなるんですね。食パンというどんな食材でも受け止めてくれる白いキャンバスを、あなたの自由な感性で彩って!
プロフィール
池田浩明
パンを食べる研究を専門に行う「パンラボ」主宰、ブレッドギーク(パンオタク)。日々パンを食べ、パンを考え、パンと遊んでいる。著書に『食パンをもっとおいしくする99の魔法』などがある。
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