2015.06.30
カレーだけじゃもったいない! 進化系ナンレシピ
これまで、カレーと一緒に食べるものだと思われていた「ナン」。聞くところによると、最近ナンだけで食べる人が増えているようなのです。
伊勢丹新宿店でインドデリを取り扱う<シターラ ティアラ>の店長アチャリア・コーシクさんによると、「(カレーを買わずに)ナンだけをお買い求めになるお客さまは、結構いらっしゃるんですよ。ご自宅用以外に、お土産用に買っていく方もいらっしゃいます」とのこと。そこで、お客さまの間で人気の食べ方や、コーシクさんおすすめの簡単レシピを教えてもらいました!
ナン=食パン、と考えると食べ方が広がる!
「ナンの選び方や食べ方は、日頃からよく質問を受けるんです。要はパンみたいなものなので、もっと身近に感じてほしいですね。たとえば食パンの代わりにしてみると食べ方が思いつくんじゃないでしょうか」
ナンだけをお買い求めになるお客さまには、トーストのようにして食べる方が多いとコーシクさんはいいます。ジャムをのせたり、はちみつをのせたり。バターを塗ってからトースターで焼いてもおいしいとか。
「野菜をサンドしてもいいですね。パンよりもモチモチしておいしいですし、お腹にたまるので朝ごはんにもランチにもぴったりです」
チーズたっぷりのピザや、デザートピザもアリ!
「私が個人的によく作るのは、ナンの上にモッツァレラチーズ、玉ねぎやオクラなど冷蔵庫にある野菜をのせ、マヨネーズとケチャップをかけたピザ。子どももよろこびますし、ビールにも合いますね」
さらにちょっと面白いのが、デザート感覚でいただく甘いピザ。
「はちみつ、なければ砂糖をかけてシナモンをふりかけて焼いてもおいしいですよ」
インドのお惣菜をはさめば、本場のケバブ料理に
ちなみに、インドではナンをどうやって食べているんでしょうか?
「カレーと一緒に食べるだけでなく、ケバブをはさんで食べるのもポピュラ ー。お店でも扱っているチキンティッカやシークカバブなどを刻んでレタスと一緒にはさめば、本格ケバブ料理風の一品になりますよ」
さらに本格的な味わいを目指すなら、「インド風ソース」を添えるのもおすすめ。自宅にある調味料で簡単に作れるレシピを伝授してもらいました。
「インドではタマリンドという果実とケチャップ、チャットマサラを混ぜたりするんですが、日本の家庭には無いのでちょっと手間。トマトケチャップと中濃ソースを合わせてガラムマサラを少し加えれば、インドらしい味わいになります。夏なら、具材と一緒にミントをはさむと爽やかですね。ミントをつぶして市販のドレッシングに混ぜ、惣菜に散らしてもいいでしょう」
チキンや野菜を包んだボリューミーなラップサンドは、店頭でも購入可能。ランチなどに試してみても。
テイクアウト仕様だから、冷めてもおいしい
<シターラ ティアラ>は日本ではじめての「デリ専門」のインド料理店。もちろんナンにも、冷めてもおいしい工夫が施されています。
「レシピはもちろんですが、冷まし方にも工夫があります。店頭ではビニール袋に入れて常温で保管していますが、焼きたてをほどよく冷ましてから、まだ温かいうちに袋の口を閉じるのがポイントなんです」
購入したナンをその日中に食べる場合は常温のままで保存し、トースターや魚焼きグリルで温めるとパリッとした食感に。翌日以降になるなら冷蔵庫に入れますが、冷えるとかたくなるため、10秒程度レンジで温めてからオーブントースターで焼くといいそうです。
レギュラー4種に加え、夏限定のナンも!?
<シターラ ティアラ>のナンは、プレーン・バター・チーズ・ガーリックの4種がレギュラーメニュー。加えて、夏限定のナンが登場したこともあるんだとか。
「たとえば、キーマカレーを生 地に練りこんだ『キーマナン』や、マッシュしたじゃがいもをスパイスで味付けし、生地に練りこんだ『野菜ナン』などがありました」
今年の内容はまだ未定とのことですが、どんなメニューが登場するのか楽しみです。
もっちりした食感、焼けてこんがりした風味、腹持ちのよさなど、ナンには魅力がいっぱい。食べ方のバリエーションも無限大、ときたらもう、カレーの脇役は卒業といってもいいかもしれませんね。
出身地はデリーで、日本に来て18年目。 インド料理の幅広さと奥深さをより多くの人に知ってほしいと、いつも考えています。
商品の取扱いについて
<シターラ ティアラ>の商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=デリ エ ブーランジュリーにてお取り扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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