2020.03.02
簡単&豪華なちらし寿司5品のレシピ。具材はたったの3種類! ひな祭りのお祝いにも◎
豪華で見映えのするちらし寿司は、おもてなしに最適! でも、具材を揃えるのがちょっと面倒なときも。「特別な食材を用意しなくても、たらこや生ハム、アボカドなど、冷蔵庫の中にあるものを使えば、ちょっとしたアイデアで見栄えよくおしゃれなお寿司ができますよ」と、人気の料理家で“おもてなし名人”の尾田衣子さん。
基本の酢飯の作り方と、たった2〜3種類の具材でできる、簡単で「映える」ちらし寿司のアイデアを教えていただきます。
【基本の酢飯(寿司めし)のレシピ】
おいしいお寿司の基本は、酢飯(酢めし、寿司めし、寿司飯)。酢の加減や混ぜ方など、コツを教えていただきます。
<材料>(作りやすい分量)
- 米……4合
- 寿司酢
米酢……100ml
砂糖……40g
塩……小さじ2
<作り方>
1. 寿司酢の材料を混ぜる。
米を研ぎ、水分を通常より1割ほど少なめにして炊く。寿司酢の材料を全て合わせ、砂糖と塩が溶けるまでよく混ぜる。
「寿司酢は、加熱せずによく混ぜます。その方が、酢がきりっとシャープな味わいになります。ごはんは広げて混ぜる方がいいので、飯台がない場合は、大きめのボウルなどで代用してください」
2. 寿司酢を回しかける。
炊き上がった米を飯台に入れて全体をならし、1の酢を回しかける。
「寿司酢は直接入れるより、しゃもじに当ててから米にかけるようにすると全体に均一にかけやすくなります」
3. 切るように混ぜる。
全体に酢をかけたら、うちわであおぎながら、米をしゃもじで切るように混ぜる。
「しゃもじを斜めに立てて向こうから手前に切るように入れ、米を向こう側に返します。全体が混ざるように、場所を変えながら手早く繰り返します。米を潰さないように気をつけて」
4. 濡れ布巾をかけておいておく。
全体を均一に混ぜたら、絞った濡れ布巾をかけておく。
「空気に触れて乾燥するとぱさぱさになるので、濡れ布巾をかけておきます」
これで酢飯は完成。
「好みで、ごまや、刻んだガリなどをまぜてもおいしいですよ。使う具材に合わせて薬味などを混ぜてもいいでしょう」
では、彩りも美しい、豪華ちらし寿司をご紹介しましょう。
【レシピ①】たこと柴漬けの紫ちらし寿司
茹でだこと柴漬けの紫を合わせた、シックな色合いのちらし寿司。「柴漬けの酸味と塩味、そしてほんのり香る紫蘇の風味が、酢飯によく合います」。ぷりっとした食感のたこは、食べ応えも抜群。さわやかなみょうがを香りのアクセントに合わせました。
<材料>(3〜4人分)
- 基本の酢飯……2合
- たこ……140g
- 柴漬け……80g
- みょうが……2個
<作り方>
- たこは斜め薄切りに切る。みょうがは小口切りにする。柴漬けは、大きいものは適当な大きさに切る。
- すし飯を器に盛り1を散らす。
【レシピ②】アボカドと白身魚の海藻ちらし
「アボカドは、酢飯との相性がとってもいいんです」と、尾田さん。白身魚と合わせて盛り付けたら、上品なお寿司の出来上がり。海の風味を添える海藻を入れて、マヨネーズ入りのタレをかけたら、まるでサラダのようなお寿司になりました。
<材料>(3〜4人分)
- 基本の酢飯……2合
- 海藻ミックス(乾燥)……10g
- アボカド……1個
- 刺身用の白身魚……100g
- タレ
しょうゆ、からし……各小さじ1
マヨネーズ……大さじ1
<作り方>
- 海藻は水で戻し、水気をしっかり切る。アボカドは種をとって皮をむき、薄切りにする。白身魚はそぎ切りにする。
- 酢飯を器に盛り、1を散らす。
- タレの材料を混ぜ合わせる。食べる直前に全体にかける。または、各自器に取り分けてから好みの量をかけてもよい。
【レシピ③】生ハムとキャロット・ラペの洋風ちらし
生ハムの旨みが、ごはんにマッチ。そこに、にんじんをプラスして、食べやすくしました。「しっかり塩味があるので、甘酸っぱいキャロット・ラペを組み合わせるとちょうど良い具合になります」。尾田さんによると、最後にふる黒こしょうがポイントなのだとか。ワインのお供にもなりそうな、おつまみお寿司です。
<材料>(3〜4人分)
- 基本の酢飯……2合
- 生ハム……6枚
- キャロット・ラペ
にんじん……1本
寿司酢……大さじ1
オリーブオイル……大さじ1
黒こしょう……適量 - 仕上げ用の黒こしょう……適量
<作り方>
- キャロット・ラペを作る。にんじんはせん切りにし、寿司酢、オリーブオイル、黒こしょうを加えて混ぜ合わせる。
- 酢飯を器に盛り、1と生ハムを彩りよくのせる。仕上げ用の黒こしょうをたっぷりふる。
【レシピ④】帆立とグレープフルーツのさっぱりちらし
フルーツを使ったさっぱりお寿司は、ランチパーティなどにおすすめです。みずみずしいグレープフルーツと帆立を盛り合わせ、黄緑色の糸三つ葉を散らしたら、見た目も味もさっぱりさわやかな仕上がりに。そのまま食べても、しょうゆをたらしてもおいしいけれど、レモンとナンプラーのタレでエスニックに味変!
<材料>(3〜4人分)
- 基本の酢飯……2合
- グレープフルーツ……1個
- 刺身用帆立……6個
- 糸三つ葉…1/3束
- タレ
ナンプラー……大さじ1
レモン汁……大さじ1
砂糖……小さじ1
<作り方>
- グレープフルーツは果肉を取り出す。ホタテは半分の厚さに切る。三つ葉はざく切りにする。
- 酢飯を器に盛り、1をバランスよく散らす。
- タレの材料を混ぜ合わせる。食べる直前に全体にかける。または、各自器に取り分けてから好みの量をかけてもよい。
【レシピ⑤】菜の花とたらこのレモンちらし
菜の花の濃い緑、たらこのピンク、そしてレモンイエロー。春らしい色合いがテーブルを華やかにしてくれます。「ちょっと手間ですが、たらこは薄皮をとっておくのが美しく仕上げるポイントです」。こんなお寿司を出したら、「わあ!」と歓声が上がること間違いなし!
<材料>(3~4人分)
- 基本の酢飯……2合
- 菜の花……1束
- たらこ……100g
- レモン……1個
<作り方>
- 菜の花はさっと茹でて水気を切り、3㎝幅に切る。たらこはうす皮を取る。レモンは輪切りにする。
- 酢飯を飯台(または器)に入れ、1を彩りよく散らす。
酢飯の上に、色とりどりの具材をのせるだけの簡単ちらし寿司。色合いや味の組み合わせで、無限のバリエーションができそうです。「ちらし寿司は自由! お気に入りの食材や、冷蔵庫にあるものを組み合わせて、好きなように楽しんでみてください」。春のおもてなしは、ちらし寿司で決まり!
尾田衣子さん
料理家。料理教室「Assiette de Kinu(アシェット ド キヌ)」主宰。大学卒業後、会社員として働きながら、ル・コルドン・ブルーの料理ディプロムを取得。その後、イタリアで家庭料理を学び帰国、料理教室を開講。雑誌、テレビなどのメディアでも活躍する。著書に『柑橘料理の本』(オーバーラップ)、『薬味食堂』(朝日新聞出版)、『あまったパンで魔法のレシピ』(世界文化社)など。
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