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2017.12.15

スイーツマニア直伝「極上カスタードクリーム」のレシピ。卵と牛乳で簡単に作れる!

カスタードクリームのイメージ

卵と牛乳のやさしい甘さとふんわりなめらかな食感が美味しいカスタードクリーム。シュークリームやクリームパン、鯛焼きのフィリングとしても身近な存在ですが、「お菓子作りの初心者が手作りするのはハードルが高い」と思っていませんか?

「カスタードクリームの材料はたった4つ。卵、牛乳、砂糖、薄力粉。作る手順は3ステップ、混ぜる→とろみをつける→冷ます。家にいつもある材料で、気軽に作れるクリームなんです」

そう教えてくれたのは、伊勢丹新宿店で誰もが認めるスイーツマニア、洋菓子担当の和田真由子さん。子どもの頃から、お母さまが手作りするカスタードクリームが定番のおやつだったそう。

「お菓子のレシピ本やお菓子教室で習ったレシピで作ってみたものの、私にはちょっと甘すぎるし、一度にできる量も多すぎると感じていました。そこで、たっぷり食べても飽きないやさしい甘さで、食べきりやすい量に調整した、私流のレシピをご紹介したいと思います」

カスタードクリーム作りに使えるバットやボウルはこちら>>

スイーツマニアが探求した! 極上カスタードクリームのレシピ

材料(作りやすい分量)

  • 卵黄…3個
  • 牛乳…2カップ(400ml)
  • 砂糖(上白糖)…70g
  • 薄力粉…30g
  • あればバニラオイル…少々

カスタードクリームの材料

作り方

1) 卵黄、砂糖をボウルに入れ、白っぽくなるまですり混ぜる

卵黄と砂糖をすり混ぜる様子

「ここでしっかり卵黄と砂糖を混ぜておくと、あとで牛乳を加えたときに卵黄が凝固しにくくなります」

2) 薄力粉を加えて、軽く混ぜる

薄力粉を加えて混ぜる様子

「薄力粉は混ぜすぎると粘りが出てしまいます。粉が見えなくなるくらい、さっと混ぜるだけでOK」

3)沸騰直前まで温めた牛乳を少しずつ加え、こしながら鍋に移す

牛乳を加える様子

「小鍋に牛乳を入れて火にかけ、鍋肌からフツフツと泡が出てきたら火を止めます。熱くなりすぎると膜が張ってしまうので注意して。温めた牛乳を一度に入れると卵黄が固まってしまいます。少しずつ加えながら混ぜてください。バニラオイルがあれば、3~4滴加えます」

4)鍋に移して中火にかける。木ベラで絶えず混ぜながらとろみをつけ、なめらかなクリームにする

「ここからがカスタード作りの最大の山場です。加熱していくうちに、さらり→とろり→もったりの3段階で状態が変化していきます」

【最初は、さらりとした状態】

さらりとした状態のカスタードクリーム

「沸いてくるまでは、さらりとした状態なので、ゆっくり混ぜていればOK」

【かたまり始めたらスピードアップ! とろりとした状態になる】

とろりとした状態のカスタードクリーム

「温まってくると表面に小さな気泡が出てきて、木ベラを動かして少し重たく感じたら、混ぜる手をスピードアップ! 部分的にとろみがついて、あっという間にかたまりはじめます。焦らずに手早く混ぜ続けていれば大丈夫。全体的にとろりとしてなめらかになっていきます」

【フツフツと気泡が出てきたら、あともう少し混ぜ続けて】

表面がフツフツとした状態のカスタードクリーム

「表面にフツフツと大きめの気泡(=青く囲んだ部分)が出てきたら、完成間近! さらに混ぜ続けましょう」

【もったりとした状態になればOK!】

もったりとした状態のカスタードクリーム

「木ベラから落とすと、写真のように筋がしっかり残るくらい、もったりとした状態になればOK! 火から下ろします。表面にツヤが出て、食べてみると粉っぽさがありません」

5)バットに広げてラップをかけ、粗熱をとってから冷蔵庫で冷やす

バットで冷やしているところ

カスタードクリームの表面に密着するようにラップをかけること。氷を広げたバットに重ねて、粗熱がとれたら冷蔵庫に入れて冷やす。

「温かいまま食べてもいいのですが、すぐに食べない場合は、余熱でこれ以上火が入らないようにするため、バットに移して冷ましましょう。氷水ではなく氷の上に置けばOK。ラップで密着させるのは、表面の乾燥を防ぐためです」

たっぷり食べたい! 卵とミルクのやさしい美味しさ

カスタードクリームをのせたトースト

今回はできたてのカスタードクリームを、焼きたてのトーストに塗って食べてみました! まだ温かいカスタードクリームは、冷やして食べるよりも卵と牛乳の香りがふわっと豊かに広がります。甘さも控えめでいくらでも食べられそう……。これぞ、家庭で手作りしたからこそ味わえる贅沢な美味しさです。

カスタードクリームのイメージ

「残ったカスタードクリームを保存するには、ラップで空気を入れないように包み、保存袋などに入れて冷蔵庫へ。2~3日以内に食べきりましょう。冷凍保存は風味が落ちるのでおすすめしません」

【和田さん流アレンジ】 泡立てた生クリームをプラス!

カスタードクリームに泡立てた生クリームを合わせると、コクが増してリッチな味わいに。生クリームは1パック(200ml)に砂糖20gを入れて泡立てます。詳しい泡立て方はこちら

◆シュークリームみたい! クロワッサン ア ラ クレーム 

クロワッサン ア ラ クレーム

「クロワッサンに切れ目を入れて、カスタードクリームとやわらかな8分立てに泡立てた生クリームをサンドするだけ。カスタードの卵の風味と生クリームの軽やかなコクが合わさり、相性抜群の美味しさに」

◆和田家のおやつ、タピオカ カスタード

タピオカ カスタード

「わが家に伝わるおやつがこれ。私の父も子どものころから食べていました。カスタードクリームと泡立てた生クリームを混ぜ合わせ、ゆでたタピオカを加えて混ぜるだけ。タピオカのプチプチした食感が楽しい、ひんやりと冷やしていただくスイーツです」

カスタードクリーム作りに使えるバットやボウルはこちら>>

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文: 白鳥紀久子

写真:矢野宗利

バイヤー・スタイリスト / 和田真由子
伊勢丹新宿店、食品・レストラン営業部「カフェ エ シュクレ マ・パティスリー」担当。洋菓子のスタイリストとして、「お客さまに何を聞かれてもお答えできるよう、商品知識はもちろん、お店の成り立ちや特徴なども把握するよう、日々勉強を重ねています」

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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