2017.10.31
【専門店】本格チャイの作り方。基本の3つのスパイスの香りを引き出すコツに注目!インド式ミルクティー
おうちでインド式のミルクティー「チャイ」を作ったことありますか? ティーバッグやお湯で溶くだけの顆粒タイプなどが市販されていて、試してみたことがある方、少なくないはずです。でも、インド料理店で味わう深い香りのようには、なかなか再現できません…。そこで、深い香りの満足感があるチャイのレシピを、スパイスのプロに教えてもらいました。
「チャイに必要な基本スパイスは、シナモン、カーダモン、クローブの3つ。すべて原形を使うことが、いちばんのポイントです」と教えてくれたのは、スパイス専門店の<朝岡スパイス>の渡部美和さんです。
本格的なインド式ミルクティー「チャイ」を作る、3つのポイント
【ポイント①】スパイスは原形(=ホール)を使う
使う直前に、砕いたり割ったりすることで、香りが格段に深くなる。
【ポイント②】ベストな茶葉はアッサムとセイロン
スパイスとの相性がよく、加熱に強い茶葉を使う(一般的なダージリンやアールグレイは色や香りを楽しむもので、チャイには向かない)。
【ポイント③】煮出す火加減は中火にする
強火で煮出すと苦みが出る。また、長時間の加熱は色も悪くなる。牛乳を加えて煮出すと香りと味が落ちてしまうので、牛乳を加える前に中火でゆっくりと茶葉を開かせる。
スパイスが深く香る! 本格的なインド式ミルクティー「チャイ」の作り方
材料(4杯分)
- 紅茶(アッサム、またはセイロン)…ティースプーン4~5杯
- セイロンシナモン(スティック)…1本
- カーダモン(原形)…4個
- クローブ(原形)…4個
- 水…400㎖
- 牛乳…400㎖
- 砂糖…適量
作り方
1)シナモンを割り、カーダモンの種をつぶす
シナモンは4つに手で折る。カーダモンはサヤから黒い種子を取り出して、すり鉢でつぶす(サヤは使うので捨てないこと)。クローブはそのまま使う。
「ぜひ使っていただきたいのは、断面が葉巻のようになっているセイロンシナモン(=上記の写真左、手前の3本)。日本ではシナモンというと、ロール状になったカシア(=同じ写真の奥の1本)と呼ばれる品種が有名ですが、実は世界的にはセイロンシナモンが主流です。セイロンシナモンはカシアより穏やかで上品な香りがします」
2)鍋にスパイスと水を合わせて火にかける
湯が沸くまで強火にし、沸いたら中火にする。カーダモンはサヤも一緒に加える。
3)湯が茶色になるまで煮出す
しっかり色が出ると同時にスパイスの香りが強くなってくる。
4)火を止め、茶葉を加える
茶葉を加えたら2分ほどおく。
5)牛乳、砂糖を加えて火にかけ、煮立つ直前で火を止める
中火で沸騰直前まで温める。吹きこぼれることがあるので要注意!
6)茶こしでこす
こしてからカップに注ぐ。
スパイスの香りが複雑に重なる、奥深いミルクティー「チャイ」に感激!
サラリとした紅茶の味わいのあと、シナモンの上品な香りが主軸となり、カーダモンのすっとした爽やかさ、鼻から抜けるクローブのドライな香りが混ざり合います。パウダー状のスパイスとは違って、原形を使うことで比較にならないほどの深い香りが漂うチャイになっています!
「好みでスパイスを加えるならジンジャーがおすすめ。ポカポカと体が温まります。ほかに、お客さまに出すときにポワブルローゼ(=ピンクペッパーとも呼ばれているスパイス)を入れると見た目がかわいくなります。甘みは黒糖やはちみつを使うとコクが増して、深みのある甘さのチャイに」
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今回、インド式ミルクティー「チャイ」に使ったスパイスはこちら
シナモンは使いやすいパウダー状のものもありますが、香りやコクを重視するなら、やはり原形を使うのがおすすめです。
手軽にチャイが作れるミックススパイス「チャイマサラ」もあります!
今回紹介したチャイの基本スパイスに、ジンジャーとナツメグの2種を加えたミックススパイス。煮たてた紅茶に牛乳とチャイマサラを加えるだけで、簡単にチャイを楽しめます。
「スパイスを通して、料理の魅力や楽しさをお届けしています。より多くの方に気軽に使っていただきたいと思っています」
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=シェフズセレクションにてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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