2017.04.26
ただ焼くだけなんて損! ソーセージが美味しくなる食べ方(レシピ)、教えます
茹でたり、焼いたりするだけで気軽に楽しめるのがソーセージのいいところですが、調理する際に「温度」に気をつければ、ソーセージは何十倍も美味しくなるんです。皮がはちきれそうなほどプリッとして、最高にジューシーな状態で食べる方法をハムやソーセージなどを取扱うシャルキュトリー専門店『フレンチデリカテッセンカミヤ』の神谷英生シェフが教えてくれました。
ゆっくり、ゆっくり温めると美味しくなる!
まずは基本の焼き方、茹で方を教えてもらいました。美味しく食べるには、どちらも『ゆっくりと温めていく』ことがポイントです!
「ソーセージそのものの味や香りを楽しみたいなら、茹でて、パリッとした食感と肉汁を堪能したいなら焼いて食べるのがいいですね」
【茹でる】80℃くらいの湯でゆっくりと
80℃くらいの湯でゆっくり茹でる。親指程度の太さのウインナーソーセージ(直径20㎜未満の羊腸を使用)なら4~5分、フランクフルトソーセージ(直径36㎜未満の豚腸を使用)なら8分くらいが茹で時間の目安。
「こうするとソーセージの中までしっかり温まり、パリッと張りがあり、プリッと美味しい食感に仕上がります。高い温度でグラグラ茹でると、ソーセージが破裂して、せっかくのジューシーな肉汁が茹で汁に流れ出て台無しになりますよ!」
【焼く】フライパンの上で転がしながらじっくりと
フッ素樹脂加工(いわゆるテフロン加工)のフライパンに薄く油を敷き、ソーセージを並べ、弱火で焼く。フライパンをゆすって、ソーセージを転がして全体をじっくりと加熱する。羊腸のソーセージなら4~5分、豚腸のソーセージなら8分くらいが焼き時間の目安。
味付けはせずシンプルにそのまま食べるのもいいですが、ソーセージの美味しさをさらに楽しむレシピを2つ教えてもらいました。
ソーセージにはカレーディップ! これがドイツの定番
ひと品目は、マヨネーズ、カレー粉、ケチャップ、生クリームを混ぜるだけのカレーディップ。
「『ソーセージにはケチャップとマスタード!』という固定概念は日本だけ。ドイツでは、カレーディップが圧倒的に人気なんです。ピリッと辛くて、まったりとしたコクが後引く味。いつものソーセージが抜群に美味しくなります」
詳しい材料(作りやすい分量)
- マヨネーズ…大さじ1/2カップ弱(100g)
- トマトケチャップ…大さじ4(60g)
- カレー粉…大さじ2と1/3(15g)
- 生クリーム…大さじ2(30g)
肉のうまみを引き立てる香草&ガーリックバターソテー
続いては、香草とガーリックバターソテー。
「ソーセージは単体で、ただ焼くのではなく、香りのいいものを一緒に焼くと、グッと美味しくなります。バターでコクを出し、香りのいいにんにく、香草をたっぷり加えましょう。ソテーして染み出た肉汁と混ざって、格段に美味しいソースになりますよ」
<材料>(ソーセージ 200gに対して)
- バター……大さじ1と1/2
- にんにく(薄切り)……1片分
- 白ワイン……1/4カップ
- エシャロット、パセリ(各みじん切り)……各大さじ1強
①フライパンにバターを入れ中火で熱する。バターが溶けたら弱火にして、にんにくを加えて香りがするまでさらに加熱。
② 火を中火にしてソーセージを入れて、全体をじっくり焼きつけ、焼き色をつける。
③ 焼き色が付いたら白ワインを加え、すぐに蓋をして弱火で5分蒸し焼きにする。
④ 最後にフライパンの空いたところにエシャロットとパセリのみじん切りを入れて香りがするまで炒める。
これで、ソーセージの香草&ガーリックバターソテーが完成!
焼き×蒸しの工程で、肉のうまみをギュッギュッとソーセージに閉じ込めます。さらに食欲そそる香草ソースが絡んで、なんとも贅沢な味! いつものソーセージをワンランク上の味に仕上げるナイスアイデア、いただきました!
フレンチデリカテッセン カミヤ
目黒のフレンチレストラン「ラ・ブーシェリー・デュ・ブッパ」のデリ専門店。自家製ソーセージやサラミ、生ハムなどのシャルキュトリー(肉加工品)と熟成ジビエ肉をテイクアウトできます。
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