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2026.02.18

【プロ】失敗しないシュークリームの簡単レシピ。冷凍保存ワザや生地アレンジも必見!

シュークリームの出来上がりイメージ

子どもから大人まで、みんなに愛されている人気のシュークリーム。パリッと焼いたシュー生地とクリームとの相性が抜群でたまりません。

手作りすれば、あの美味しさをいつでも楽しめる! と思うのですが、シュークリームは「シュー生地作りが難しい…」というイメージが強く、お菓子作りが好きでも挑戦できずにいた人は多いのでは?

そんな悩みを、お菓子教室<Le Petit Citron(ル・プティ・シトロン)>を主宰する西山朗子さんに相談してみたところ、「身近な材料で作れるシュークリームこそ簡単ですよ! ちょっとしたポイントさえ押さえれば、きちんと膨らんだシュー生地を焼くことができます」という頼もしいお返事が。

「はじめに基本のシュークリームの作り方を詳しく解説します。さらにシュー生地のアレンジとして、あられ糖をまぶした『シューケット』とチーズを混ぜた『グージェール』の2品もご紹介するので、一気にレパートリーが広がりますよ。

しかもあまり知られていませんが、シュー生地というのは、焼く前に冷凍しておけばいつでも焼けるので、併せてご紹介します。ぜひ作り方をマスターしてデイリーに楽しんでみてください」

シュー生地を作れば、いろいろなお菓子にアレンジできるというのは嬉しいです! まずはシュークリームを作る前に、なぜシュー生地は空っぽに膨らんでいるのか? その仕組みを確認しながら、ポイントを解説していきましょう。

シュークリーム、シューケット、グージェールのイメージ

西山朗子さんのレシピ一覧>>

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しっかり膨らむ! 失敗しない「シュー生地作り」3つのポイント

シュークリームのレシピについて調べてみると、「失敗」という言葉が目につきます。そしてその理由の大半が、「シュー生地が膨らまない」ことにあるようです。その仕組みの解説とともに、シュー生地が膨らむための、3つのポイントをご紹介します。

●シュー生地は高温で焼くと水蒸気の力で膨らみ、空洞が生まれる

そもそも、シュー生地はなぜ膨らんで、中が空洞になるのでしょうか。

シュー生地はオーブンの高温で焼かれると、生地に含まれる水分が水蒸気に変化して、空気が膨張します。このとき小麦粉を使った粘りのある生地が膜となって空気を閉じ込めます。すると生地は風船のように膨れ上がって空洞ができ上がります(下図)。生地には熱によってかたまる性質を持つ卵が入っているので、膨らんだ形を保ったまま焼きかためられるというわけです。

シュー生地が膨らむイメージ

シュー生地は「水蒸気」で膨らんでいたんですね! そんなシュー生地を作るための3つのポイントは、主要な材料である「小麦粉の加熱具合」と「卵の量」、さらに「生地が温かいうちにスピーディーに焼くこと」です。次に具体的にポイントを解説していきましょう。

<シュー生地作りのおおまかな流れ>
・鍋に水、牛乳、バターなどを入れて火にかけ、沸騰させる
・火を止め、小麦粉を加えて混ぜる
・ふたたび火にかけ、鍋底にうすい膜をはるまで加熱する➡ポイント①
・ボウルに移し、溶き卵を少しずつ加えて混ぜる➡ポイント②
・絞り出して焼く
・これらすべての作業をスピーディーに行う➡ポイント③

【ポイント①】生地に小麦粉を加えたあとは、鍋底にうすい膜が張るまで加熱する

シュー生地は小麦粉を加えたあと、小麦粉に含まれるデンプンが糊化(粘り気のある状態になること)する80℃前後の「適温」になるまで加熱することが大切です。このあと溶き卵を加えることで、生地がなめらかになり、焼いたときによく伸びて、膨らんでもやぶけにくい生地になります。

「適温」は温度計で測るのではなく、ひとまとまりになって弾力が出た生地が「鍋底にうすい膜が張るようになるまで加熱する」のが見極めポイントです。詳しくは作り方の中で解説します。

【ポイント②】生地に加える溶き卵のベストな「適量」を、生地の状態を確認しながら見極める!

シュー生地は、加える溶き卵の量によっても膨らみ方が変わります。実際にどの程度違いが出るのか、実際に以下の、溶き卵が「多め」「適量」「少なめ」の3種類の生地で比較してみました。

●溶き卵が「多め」のシュー生地

卵が多めの生地を垂らしたイメージ

●溶き卵が「適量」のシュー生地

卵が適量の生地を垂らしたイメージ

●溶き卵が「少なめ」のシュー生地

卵が少なめの生地を垂らしたイメージ

●焼き上がったシュー生地と断面

これら3種類の生地を焼いて、膨らみ具合と空洞の具合を比べたのが以下の写真です。

溶き卵の量とシュー生地焼き上がり比較

・溶き卵が多め…生地が横に広がり、膨らまないので空洞ができない
・溶き卵が適量…生地が縦にしっかり膨らみ、空洞ができる
・溶き卵が少なめ…生地の膨らみが悪く、空洞ができない

このように比べてみると、「適量」の溶き卵を加えることが重要だと分かります。

それならば、溶き卵の「適量」の分量をグラム単位で割り出せばいいのでは?と思いますよね。しかしシュー生地は、溶き卵を加える前に加熱することで水分が少し蒸発します。蒸発の具合は火力や加熱時間、鍋の材質などによって変わってきます。そのため、レシピで具体的な卵の分量を割り出すことが難しいというわけです。

そこで、生地の状態を確認しながら「ベストな状態(見た目)」になるまで、溶き卵の量を調整しながら「適量」を見極めることが大切です。詳しくは作り方の中で解説します。

【ポイント③】シュー生地は、冷めたら膨らみにくくなる。スピーディーに焼けるよう、すべての下準備は万全に!

シュー生地ができあがったら、温かいうちに絞り出し、すぐにオーブンで焼くことが大切です。生地が冷めてしまうと生地中の水分が蒸発しにくくなり、膨らみが悪くなってしまうからです。

そのためには、すべての下準備を万全にしておくことが必要です。材料の計量や、オーブンの予熱、シュー生地を絞り出すための絞り袋の用意や、クッキングシートに円を描くことなど。具体的には作り方の<下準備>の項目を確認して、作り始めましょう。

膨らみ不足のシュー生地を、美味しくいただく方法もあとでご紹介するので、まずは挑戦してみましょう」

ポイントが分かったところで、いよいよ作り方をチェックしていきましょう。

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シュー生地がさっくり香ばしい!「基本のシュークリーム」の作り方

「カスタードクリームは作った当日に使えますが、一晩(8時間以上)休ませると扱いやすく味もよくなるので、前日に作っておくのがおすすめです。

●賞味期限は当日。その日に食べない分は生地を絞って冷凍しておく

シュークリームは作った当日には食べてほしいのですが、一日で全部は食べられないという場合、その日に食べない分は生地を絞り出してから冷凍保存しておくのがおすすめです。

または、最後にご紹介する一口サイズのシューケットグージェールにアレンジしてもいいでしょう。その場合、シュークリームとは焼き時間が異なって一度には焼けないので、生地が冷めないうちに絞り出して冷凍し、のちほど焼きましょう」

<材料>

シュー生地の材料のイメージ

【シュー生地】(9〜12個分 ※)

  • 【A】
    ・牛乳…45g
    ・水…65g
    ・バター(食塩不使用1.5㎝角、常温にもどす)…45g
    ・グラニュー糖…3g
    ・塩…1.5g
  • 薄力粉…65g
  • 卵(生地に加える用)…115~120g(Mサイズ約2個分) ※
  • 卵(予備・ツヤ出し用)…1個 ※

※シュー生地の個数について
シュー生地は、直径5.5~6㎝に絞り出したときの個数です。焼き上がりの大きさは直径によって変わりますが、一度に絞り出す生地の量によっても変わります。

※卵について
シュー生地の状態によっては、卵(生地に加える用)の分量では足りなくなることがあります。その場合、卵(予備・ツヤ出し用)から取り分けて利用します。残った分は、ツヤ出し用として使ってください。

シュー生地の材料のイメージ

【カスタードクリーム】(でき上がり約300g

  • 牛乳…250g
  • バニラビーンズ…1/4本(約5㎝)
  • 卵黄…60g(約3個分)
  • グラニュー糖…60g
  • 強力粉…25g
  • バター(食塩不使用、約10等分に切り分ける)…25g

<下準備>

●できればシュー生地を作る前日に、基本のカスタードクリームの作り方の1.~7.を参照してカスタードクリームを作り、冷蔵庫で冷やしておく(シュー生地に絞るタイミングで8.を行う)
●オーブンを200℃に予熱しておく
●【シュー生地】の薄力粉はふるっておく
●【シュー生地】の卵は常温にもどし、よく溶いておく(予備・ツヤ出し用は容器を別にする)
●シュー生地を入れる絞り袋に直径1㎝の丸口金をはめ、深型のカップなどに立て掛けておく ※
●クッキングシート、またはシルパッドに円を描いておく ※ 

※絞り袋の下準備について
でき上がった生地をすぐに焼けるよう、天板に生地を絞り出すための「絞り袋」の下準備をしておきます。

口金に袋を押し込むイメージ

口金をはめたら、袋の先の部分を口金に少し押し込む。

「こうすると生地を絞り出す前に、生地が飛び出るのを防げます」

絞り袋をカップに入れておくイメージ

すぐに袋に生地を流し込めるよう、計量カップなど、深型の容器に袋の口を広げて入れておく。

※クッキングシート、シルパッドに円を描く方法について
シュー生地を焼くときは絞り袋を使い、直径5.5~6㎝の円形に生地を絞り出します。目分量で絞り出しても構いませんが、大きさの揃ったシュー生地に焼き上げるには、あらかじめガイドとなる円を描いておくと安心です。

使い捨てできる「クッキングシート」を使う場合と、洗えば何度も使える「シルパット」を使う場合の方法をご紹介します。どちらの場合も下図(12個取り)のように、まず四隅の1の位置を描き、次にその間の2の位置を描いてから、残りを描いていくと等間隔になりやすいです。

紙に円を描いた図

「円と円の間は1.5㎝以上空けましょう」

【クッキングシートを使う場合】

紙に円を描くイメージ

焼くときに裏になる面を表にして、直径5.5~6㎝のセルクルをクッキングシートにのせる。セルクルの内側を油性のサインペンでなぞり(写真)、円を9~12個描く。

「セルクルがインクで汚れないよう、あらかじめ内側をマスキングテープで保護しておくと手入れが楽です」

【シルパットを使う場合】

セルクルに粉をつけるイメージ

セルクルでシートに跡をつけるイメージ

セルクルの下側に直接薄力粉をつけ(上写真)、スタンプを押すようにシルパットにおいて粉の跡をつける(下写真)。

「シルパットは、網目状のグラスファイバーにシリコンをコーティングしたオーブン用シートです。表面がツルツルとしていて(網目はふさがった状態)、生地がくっつかず、ムラになりにくいのが特徴です。洗えば何度も使えるので、1枚持っておくと重宝します」

<作り方>

1. シュー生地を作る。鍋に【A】の材料をすべて入れ、強めの中火にかける。沸騰したら火を止める

鍋に材料が入ったイメージ

鍋に【A】の材料をすべて入れ、強めの中火にかける。

沸騰したイメージ

ゴムベラでときどき混ぜ、バターが溶けて沸騰したら火を止める。

「しっかり沸騰させてください」

2. 熱いうちに薄力粉を加え、弱めの中火にかけ、ゴムベラで混ぜ続ける。ひとまとまりになり「ジュー」という音がしてきたら火を止める

粉を加えるイメージ

熱いうちに薄力粉を一気に加え、弱めの中火にかけてゴムベラで手早く混ぜ続ける。

シュー生地の加熱しはじめのイメージ

粉気が飛んでひとまとまりになり、弾力が出てきたら、生地をコロコロと転がすように混ぜ続ける(写真はまだ加熱が足りない様子)。

「火を止めるタイミングの見極めポイントは、鍋がフッ素樹脂加工されているかによって異なるので、次を参考にしてください」

●ステンレス製、アルミ製、琺瑯製などの鍋の場合

ステンレスの鍋に膜が張るイメージ

「ジュー」という水分が飛ぶ音がしてきて、鍋底全体にうすい膜が張りつくようになったら火を止める(写真はステンレスの鍋)。

●フッ素樹脂加工がされている鍋の場合

テフロン鍋で生地に火を入れるイメージ

フッ素樹脂加工の鍋の場合は、鍋底に膜が張らないので、「パチパチ」「ジュー」というような、水分が飛ぶ音がしてきたら火を止める(写真の状態)。

3. ボウルに移し、ゴムベラで切り混ぜて熱気を逃す

生地を切り混ぜるイメージ

ボウルに移し、ゴムベラで30秒ほど切り混ぜ、熱気を逃す。

「熱いままだと、次に加える卵に熱が入って凝固してしまうので、切り混ぜて少し冷まします」

4. 溶き卵を少しずつ加えて混ぜる

生地に卵液を加えるイメージ

溶き卵を6回程度に分けて加え、その都度よく混ぜ合わせていく。

生地に卵液を加えるイメージ

生地をヘラで押さえるイメージ

「生地がまだかたいうちは、ヘラで切りほぐしてから(上写真)、押さえつけるようにして卵をなじませていきます(下写真)」

ボウルに入った生地のイメージ

分量の溶き卵が残り1/6量程度になったら(写真)、生地の様子をみながら少しずつ加えていく。

卵が少なめの生地を垂らしたイメージ

「写真の状態の生地はボソボソとしてツヤがなく、ゴムベラですくうと5秒くらいかけてボトッと落ちるので、まだ卵が足りていません。生地の様子を見ながら、残りの溶き卵を少しずつ加えて調整していきます」

垂らした生地が三角形になるイメージ

ゴムベラで生地をすくうと2秒くらいで落ち、ゴムベラに残った生地が逆三角形に垂れ下がるようになれば生地作りは完了。

「適量の卵が入った生地はツヤがあります。分量の溶き卵を全量加えてもまだ足りないようなら、別途、ツヤ出し用に用意しておいた卵を少しずつ加えて調整してください」

5. シュー生地を、直径1㎝の丸口金をはめた絞り袋に入れる

絞り袋に生地を入れるイメージ

用意しておいた絞り袋にシュー生地を流し入れる。

カードで生地をしごくイメージ

カードで袋ごと生地を絞り口に向かってしごき、生地を寄せる。

6. オーブンの天板にクッキングシート(またはシルパン)を敷き、生地を円形に絞り出す

生地を絞り出すイメージ

オーブンの天板に円を描いたクッキングシート(生地にインクが付着しないように、円を描いた面は裏にする)、またはシルパンを敷く。円の中心に5.の絞り出し袋の絞り口を持っていき、天板の1㎝ほど上から、円の大きさになるまで生地を絞り出す。

「絞り袋を手に持ったとき、まだ温かければ理想的です。生地が円の大きさになるまで、絞り口を中心から動かさないようにして、まっすぐ絞り出しましょう」

生地で円を描くイメージ

絞り袋に生地を入れるイメージ

生地が円の大きさに広がったら、絞り出した生地を軽くなぞるよう、中心に円を一周描き(上写真)、真上に絞り袋を持ち上げて生地から離す(下写真)。残りの生地も同様に絞り出す。

「絞り出すときも、なるべく手早く。円の大きさは同じでも、絞る生地の量によって焼き上がりのボリュームが変わります。何度か焼いてみて、理想の大きさ、個数を見つけてください」

●シュー生地の冷凍保存について

袋に入った冷凍の生地のイメージ

当日、食べない分のシュー生地を冷凍する場合は、冷凍庫に入る大きさの天板か、バットなどにクッキングシートを敷き、作り方6.と同様にシュー生地を絞り出し、ラップをかけずに冷凍。凍ったら取り出し、そのまま密閉袋に移して冷凍保存します(写真)。冷凍で2週間を目安に使い切ってください。

「焼くときはオーブンを210℃に予熱しておき、クッキングシートを敷いたオーブン用天板に凍ったままの生地をのせます。オーブンの下段に入れたら200℃に落として20分焼き、さらに180℃に落として20~25分焼いてください」

7. 溶き卵をつけたフォークで、生地を軽く押さえる

溶き卵にフォークを浸すイメージ

フォークで押さえるイメージ

フォークに溶き卵をつけ(上写真)、生地を軽く押さえる(下写真)。

「溶き卵を塗ると焼き上がりにツヤが出て、フォークで押さえることで形が整います」

8. 200℃に予熱したオーブンの下段に入れて20分焼いたら、180℃に下げ、全体に焼き色がつくまで15~25分焼く

シュー生地の焼き上がりイメージ

200℃に予熱したオーブンの下段に入れて20分焼いてから、180℃に温度を下げ、全体に焼き色がつくまで15~25分焼く。焼き上がったら取り出し、天板にのせたまま冷ます。シュー生地の完成。

「途中で焼きムラが気になるようなら、焼き時間がトータルで30分が経過してから天板の向きを変えてください。30分以内にオーブンのドアを開けてしまうと、急激な温度変化によってシュークリームがしぼんでしまうので注意しましょう。

焼き時間は、ふんわりとしたやわらかめのシュー生地が好みなら短めに、ザックリとしたしっかりしたかたさのシュー生地が好みなら長めの時間にするといいでしょう」

膨らみ不足のシュー生地の食べ方はこちら>>

9. 冷蔵庫で冷やしておいたカスタードクリームをボウルに入れ、クリーム状になるまで泡立て器で混ぜ合わせる

カスタードクリームの準備をする。基本のカスタードクリームの作り方8.を参照しながら、カスタードクリームをボウルに入れ、泡立て器でグルグルと混ぜてほぐし、クリーム状にする。

「カスタードクリームは最初かたいですが、混ぜているうちにコシがきれてなめらかになります。ダマが残っていて気になるようなら、裏ごすとよいでしょう」

10. シュー生地にカスタードクリームを詰める(2パターンあり)

シュー生地にクリームを詰めて仕上げる。

「クリームはお好みの量を詰めてください」

●シュー生地に穴を開けて詰める場合

生地に穴を空けるイメージ

生地の底に菜箸で穴を空け、中の空洞を押し広げるよう、箸先をグルグルと回す(写真左)。

直径5~7㎜の丸口金をつけた絞り袋にカスタードクリームを入れ、シュー生地の穴に口金を挿し込み、カスタードクリームを絞り入れる(右写真)。

シュー生地をカットしてクリームを詰める場合

シューにクリームを絞り出すイメージ

生地の上部を切り落とし、スプーンで詰めるか、クリームを星(花)口金、または直径1㎝の丸口金をはめた絞り袋に入れ、グルグルと円を描くようにして詰める。切り落とした生地をのせる。

シュークリームの出来上がりイメージ

2パターンのクリーム詰め方、粉糖をふったもの

「仕上げに粉糖(分量外)をふってもきれいです」

●生クリームを使ったクリームバリエーション2つ

シュークリームに詰めるクリームは、カスタードクリームが一般的ですが、生クリームを使ったおすすめのバリエーションを2つご紹介します。

【カスタードクリームと生クリームを混ぜる】クレーム・ディプロマット

カスタードクリームに生クリームを混ぜると、「クレーム・ディプロマット」とよばれるクリームに。カスタードよりも、さらにミルキーな風味とリッチな味わいが楽しめます。

作り方は、生クリームに10%の重量のグラニュー糖を加えて8分立てにホイップし、カスタードクリームに半分の割合(2:1)で混ぜ合わせれば完成です。

【カスタードクリームと生クリームをそれぞれ詰める】ツインクリーム
カスタードクリームに生クリームを混ぜるのではなく、カスタードクリームと生クリームをそれぞれに詰めるアレンジで、「ツインシュー」の名でも親しまれています。カスタード、生クリーム、それぞれの味わいをはっきりと感じられるのが魅力です。

生クリームの量はお好みで、10%の重量のグラニュー糖を加え、8分立てにホイップします。

【実食】簡単さに驚き!「シュークリーム」。クリームの量、できたての美味しさは手作りならでは

シュークリーム1個の出来上がりイメージ

西山さんに「クリームはたっぷり詰めてください!」とリクエストしたシュークリーム。手に持つとズシッと重みを感じられて幸せです。上の生地を外してクリームをつけていただくと、これぞ焼きたて! と感じるシュー生地のサクサク感と香ばしさ。そこにカスタードクリームのやわらかな食感とやさしい甘さが重なり合い、「やっぱり、この美味しさ~♡」と思わず笑みがこぼれてしまいます。

ずっと「シュークリームは難易度が高い」と思い込んでいましたが、今回、初めて自分で試作をしたところ、拍子抜けするほど簡単で、あっという間に生地が焼き上がり、「シュークリームこそ、デイリーに作れるお菓子だ」と実感。好きなだけクリームを詰められて、作りたてを食べられるのは、手作りならではのご褒美です。

「ね、簡単だったでしょう?」と西山さん。最後にシュー生地作りを覚えたら、ぜひ作っていただきたいお菓子アレンジ2品もご紹介します。

シュー生地を使ったお菓子アレンジ2品

フランスで定番のシュー生地をアレンジしたお菓子2品を紹介します。どちらも一口サイズで軽い食感。砂糖をまぶした甘い味わいの「シューケット」と、甘くない塩味のお菓子「グージェール」です。おやつにも、おつまみにもなるのが魅力的です。

「どちらの生地も冷凍しておき、好きなタイミングで焼けば、手土産に重宝しますし、急な来客にもお出しできます。焼いたあとは、乾燥したり湿気たりしないよう密閉袋に入れて常温保存し、2日以内に食べてください」

【生地アレンジ①】「シューケット」のレシピ。甘いあられ糖(パールシュガー)をまぶしたサクサクお菓子

シューケットの出来上がりイメージ

「サクサクとした食感のあられ糖(パールシュガー)を、シュー生地にまぶして焼き上げた『シューケット』。フランスでは紙袋に入れて売られているくらい、飾らない素朴なお菓子です」

<材料>(作りやすい分量)

  • 基本のシュークリームの【シュー生地】と同じ
  • あられ糖(パールシュガー)…適量

<下準備>

基本のシュークリームと同じ。異なる作業は、カスタードクリームは不要、オーブンは190℃に予熱。クッキングシートに直径3㎝の円を描くか、目分量で絞り出すなら何も描かない。

<作り方>

基本のシュークリームの作り方1.6.と同じ流れで作る。異なる作業は、作り方6.で生地を絞り出すときは、直径3㎝の円形に絞る。

砂糖をまぶすイメージ

ツヤ出し用の溶き卵は塗らず、あられ糖(パールシュガー)を適量まぶす。

シューケットの出来上がりイメージ

190℃のオーブンで20分、150~160℃に落として10~15分、全体に焼き色がつくまで焼く。

●シューケット生地を冷凍保存する場合

絞り出した状態で冷凍する。焼くときはオーブンを200℃に予熱しておき、クッキングシートを敷いたオーブン用天板に凍ったままの生地をのせ、指に水をつけて生地の表面に塗り、あられ糖をまぶす。オーブンの下段に入れたら190℃に温度を下げて20分焼き、さらに150~160℃に温度を下げて10~15分焼く。

【生地アレンジ②】「グージェール」のレシピ。チーズを練り込んだ生地はワインの最高のお供

グージェール出来上がりイメージ

「シュー生地にチーズを混ぜ込んで焼き上げた、風味豊かな『グージェール』。ワインなど、アペリティフのお供にぴったりです。チーズはグリュイエールやパルメザンなどがおすすめですが、シュレッドチーズでも同様に作れます」

<材料>(作りやすい分量)

  • 基本のシュークリームの【シュー生地】と同じ
  • すりおろしたグリュイエールチーズ、またはパルメザンチーズ…40~50g ※細めのシュレッドチーズで代用可

<下準備>

基本のシュークリームと同じ。異なる作業は、カスタードクリームは不要、オーブンは190℃に予熱。クッキングシートに直径3㎝の円を描くか、目分量で絞り出すなら何も描かない。

<作り方>

基本のシュークリーム作り方1.6.と同じ流れで作る。異なる作業は、作り方4.のあとにチーズを加えて混ぜる。6.で生地を絞り出すときは、直径3㎝の円形に絞る。ツヤ出し用の溶き卵は塗らず、190℃のオーブンで30分、全体に焼き色がつくまで焼く。

●グージェール生地を冷凍保存する場合

絞り出した状態で冷凍する。焼くときはオーブンを200℃に予熱しておき、クッキングシートを敷いたオーブン用天板に凍ったままの生地をのせ、オーブンの下段に入れたら190℃に温度を下げて25~30分焼く。

【膨らみ不足のシュー生地の美味しい食べ方】サラダやチーズをはさんで食事系に!

シュー生地の膨らみ方が足りず、空洞にならなかった場合は、横半分に切ってサラダやチーズを詰めると、美味しくておしゃれな一品に。

ポテトサラダ、玉子サラダ、ツナサラダ、クリームチーズとサーモンや生ハムなど、いつものおかずや、冷蔵庫に眠っているおつまみでいろいろなアレンジが楽しめます。

ポテサラはさんだシュー生地のイメージ

レシピ/西山朗子さん

西山朗子さんお顔写真

お菓子研究家。東京・二子玉川で「Le Petit Citron(ル・プティ・シトロン)お菓子教室」を主宰。生徒からは「あっこちゃん先生」と呼ばれ親しまれている。

パリ「ベルエ・コンセイユ」でお菓子作りを学び、「ピエール・エルメ」でスタジエを務める。日本橋三越の催物や三越伊勢丹オンラインストアにて、フランス地方菓子の販売(不定期)も行っている。

著者『世界一かんたんな手作りお菓子』(主婦の友社)、『生地を冷凍しておける かんたん焼き菓子レシピ』(マイナビ)、『フランスの季節を楽しむお菓子作り』(エイ出版社)など。

西山朗子さんのレシピ一覧>>

@akiko_citron
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撮影:吉澤健太、香取里枝(記事最後のポテトサラダを挟んだ写真)
文:香取里枝

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