2023.09.24
塩だけで簡単! ホクホク人気のさつまいもご飯、プロのレシピ(2合、3合)。意外なお茶漬けアレンジも解説
素朴な味わいのさつまいも。やさしい甘さとホクホクした食感が子どもから大人まで大人気の野菜です。そんなさつまいもの魅力をいかすなら炊き込みご飯(ごはん)がおすすめ! 炊飯器でお米と一緒に炊くだけで簡単に作れて、素材の味をとことん楽しめます。
そこで今回は、プロ一押しのさつまいもご飯(芋ご飯)の作り方を紹介します。教えてくれるのは、WEB FOODIEでも松茸ご飯や栗ご飯など、さまざまなレシピを紹介していただいている料理研究家の小島喜和さんです。
「季節の炊き込みご飯は旬の味覚を堪能するのにぴったりな料理です。お米と一緒に炊くことで、素材の風味、味わいを余すことなく感じられます。ぜひ、季節ごとにいろいろと作っていただきたいですね」
記事の最後には、小島さんの出身地・高知県でおなじみの食べ方「お茶漬け」のアレンジ方法も紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてください!
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まずは、さつまいもご飯の作り方のポイントから見ていきましょう。
素材の甘さ際立つ、さつまいもご飯作りのポイント
①さつまいもは「紅あずま」や「紅はるか」がおすすめ!
さつまいもご飯はどんな品種のさつまいもでも作れますが、小島さんのおすすめは「紅あずま」と「紅はるか」。上品な甘さが炊き込みご飯にぴったりです。「紅あずま」はホクホクした食感、「紅はるか」はねっとりした食感という違いがあるので、食べ比べてみるといいでしょう。また、余裕があれば掘り立てではなく、じっくり寝かせて熟成させたさつまいもを使うと甘さがアップします。
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②味付けは塩だけ! シンプルだからこそ塩気はしっかりきかせて
今回小島さんに教えていただくレシピの材料は、さつまいも、米、塩のたった3つだけ。巷にはみりんや酒、だしなどを使うレシピもありますが、味付けをシンプルにした方が、素材の味わいをダイレクトに感じられます。
その分、塩加減が重要なポイントに。塩が足りないと、全体的に味がぼんやりし、さつまいもの甘さも引き立ちません。しっかり塩気をきかせることで、素材の味わいをいかして!
炊き込みご飯にもおすすめの品種があるんですね。今度品種に注目して、野菜売り場に行ってみたいと思います。材料が少ないのも手軽に作れてありがたいです!
それでは実際にレシピを見ていきましょう。
ホクホク甘〜い! さつまいもご飯のレシピ
<材料>(2合分) ※3合で作る場合の分量はこちら
- 米…2合 ※好みで半量をもち米に代えれば、もちっとした食感に仕上がる
- さつまいも…300g
- 塩…小さじ1
※米3合で作る場合の分量
さつまいも…450g、塩…小さじ1と1/2
<作り方>
1. 米を研ぎ、30分〜1時間浸水させる
米はしっかり研いで、米ぬかを落とす。ザルにあげて水気をきり、炊飯器の内釜に入れる。炊飯器の2合の目盛りまで水を注ぎ、そのまま30分〜1時間浸水させる。
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2. ミョウバン水を用意する
さつまいもを切る前に、ボウルにたっぷりの水を入れたものを用意しておく。あればミョウバン(水1ℓに対し、ミョウバン小さじ2程度)を入れるとさつまいもの発色が良くなる。
「さつまいもはミョウバン水につけると、アク抜きできると同時に色が変色するのを防ぎ、煮崩れを防ぐ働きがあるといわれています。ミョウバンは水に溶けにくいですが、時間がたつと自然に溶けるので、さっとかき混ぜるだけで大丈夫です。ミョウバンがない場合は、普通の水につけるだけでも、問題ありません」
3. さつまいもは切り、水に20〜30分つける
さつまいもはよく洗い、両端を切り落とす。1cm幅の輪切りにしてから1cm角に切り、水(ミョウバン水)に20〜30分つけてアクを抜く。
「さつまいもは変色を防ぐため、切ったそばから水(ミョウバン水)につけましょう。大きさは小さいと加熱したとき崩れやすいですが、大きいとご飯とのバランスが悪いので、1cm角を目安に切ってください。さつまいもの皮は好みでむいても構いませんが、皮ごと使うと色が鮮やかで、栄養を余すことなくとることができます」
4. さつまいもを水で洗い、ザルにあげる
さつまいもをつけていた水を捨て、きれいな水を注ぎ、手で揺するようにして洗う。水を入れ替え、これを2〜3回繰り返したらザルにあげる。
5. 1に塩、さつまいもを加える
1の米の入った炊飯器の内釜に、塩を加えて手でさっと混ぜ、4のさつまいもをのせ、均等に広げる。
6. 炊飯器で炊く
炊飯器にセットし、通常の白米と同じように炊く。
7. 混ぜてから器に盛る
炊き上がったら底からさっくりと混ぜ、器に盛る。
「好みで黒炒りごまをふってもいいですよ」
やさしい甘さがたまらない! さつまいもご飯のでき上がり
素朴な見た目のさつまいもご飯。ひと口食べると、「さつまいもってこんなに甘かったんだ」とびっくり! ご飯は絶妙な塩気で、さつまいもの甘さを引き立てます。味付けがシンプルな分、噛めば噛むほど素材の味わいが感じられ、止まらなくなるおいしさです。これなら老若男女問わず、喜ばれること間違いなし!
【食べ方アレンジ】翌日も楽しめる! 高知県でおなじみの「さつまいもご飯のお茶漬け」
「私の地元、高知県では、さつまいもご飯を作った翌日は『お茶漬け』にすることが多いです。冷やご飯に熱々のお茶をかけるだけで作れるのでとってもお手軽です。お茶は好みのもので構いません。残暑が厳しいときは冷たいお茶や冷水をかけると、さっぱりいただけます。味のアクセントとして昆布などを添えてもおいしいですよ」
シンプルな味付けで素材の良さを引き出した季節の炊き込みご飯レシピ。ぜひおいしいさつまいもで、試してみてください。
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小島喜和さん
料理・菓子研究家。季節の手仕事を得意とし、梅仕事や味噌作りなど、各種ワークショップを開催。また、ニューヨーク、パリの製菓学校で製菓、製パンを学び、ディプロマを取得した経験を活かし、お菓子教室を主催している。
高知県出身で、地元の郷土料理や食材を広める活動はライフワーク。『心ふるえる土佐の味』(高知新聞社)、『みそさえあれば。』(日東書院本社)、『四季を愉しむ手しごと』(河出書房新社)など著書多数。
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