2018.07.11
野菜レシピの新提案。ズッキーニなど生でおいしい夏野菜は“刺身”がおすすめ!
夏は野菜の色がいっそう鮮やかで、種類も豊富。何よりも、太陽をたっぷり浴びた野菜たちはみずみずしくて元気いっぱい。「夏の野菜は水分をたっぷり含んでいるので、やわらかくて食べやすいし、春の野菜に比べると甘みが多くておいしいです」と語るのは、伊勢丹新宿店フレッシュマーケットのスタイリスト、人呼んで“野菜の魔術師”、鈴木理繪シェフ。そんなシェフがおすすめする夏野菜の食べ方はなんと刺身!
「トマトやきゅうりだけじゃなくて、かぼちゃもなすもズッキーニも、夏の野菜は生で食べると、野菜そのものの素直な味が楽しめます」
ひとくちに生野菜と言っても、切り方で食感や味の感じ方がずいぶん違うのだそう。
今回は、シェフイチオシの「ベジ刺身」のほか、「サラダ」「冷やし中華」と、切り方を変えた3つの食べ方を提案します。
あれもこれも、生がおいしい!
今回使ったのは、この7種類。赤、黄色、緑、白と、色も鮮やか。「夏野菜の料理というと、ラタトゥイユや、バーベキューでのグリルなどが定番だと思いますが、新鮮な野菜を買ったらまずは生で食べてみてください。知らない味が隠れていますよ!」。すずかぼちゃもサラダかぶも、夏の野菜はしゃきっとしていて甘みがあり、加熱した時とはまたちがうおいしさなのだとか。いつもは煮物やスープに使う野菜も、まずはちょこっとかじってみて。
なんと言ってもイチオシは、「ベジ刺身」
鈴木シェフがプッシュするのはずばり、「野菜の刺身」。刺身皿に美しく盛りつけられたこれが、すべて野菜だって信じられる?
「色の配置や切り方の工夫で、野菜はとっても豪華なごちそうになります。あとは、主役の野菜たちを引き立てるように、スプラウトや大根のつまを上手に使えば、刺身盛り合わせの一丁上がり!」
野菜だけ、しかも切るだけで火を使わずにこんなに素敵なプレートができるなんて! 「来客時も、まずこれを一皿用意しておけば、『わぁ!』と盛り上がりますよ。知らない野菜があれば、それが会話にもつながりますしね」
たれはお好みで、刺身らしくわさび醤油で食べるもよし、めんつゆとオリーブオイルを混ぜればサラダ風にも。
シェフおすすめの「ベジ刺身」、今すぐ試したい!
野菜の刺身の切り方(左手前から時計回りに)
●野辺地の葉付きサラダ小かぶ
茎をつけたまま皮ごと3~4mmにスライスする。厚みの中央に1本切り目(隠し包丁)を入れると食べやすくなる。葉の部分もやわらかくておいしいので、大葉のかわりに仕切りに使うとよい。
●すずかぼちゃ
皮も種もわたも食べられるので、皮つきのまま丸ごと縦にスライスする。
●丸ズッキーニ
横にスライスして切り目を入れ、レモンのように蝶々の形に盛る。
●水なす
食べやすい大きさに乱切りにする。
●サラダビーツ(キオッジャともいう)
紅白の渦巻きが見えるように横にスライスする。
●UFOズッキーニ
花形になるように横にスライスして、さらに半分に切る。
●ズッキーニ
ピーラーで縦にスライスしてひらひらと盛り付ける。
せん切り野菜の冷やし中華
「せん切りにすると、野菜の色合いも表情もぐっと変わります」と、鈴木シェフ。黄色があざやかなすずかぼちゃは錦糸卵さながら、そして渦巻き模様のサラダビーツはまるでサラミのよう。今回はそこに、甘くてやわらかいサラダ小かぶとズッキーニを添えて。「野菜は何でもいいんです。トマトを足してもいいし、きゅうりやにんじんでも」。たとえば、ズッキーニ、きゅうり、セロリでグリーン一色にしたり、真っ赤なビーツやトマトと真っ白なかぶや大根を使えば、紅白にも。「彩りが鮮やかなのも夏野菜の特徴。いろんな組み合わせで楽しんでみてほしいです」。食欲がないときやちょっと疲れたときに、体に優しい野菜だけの冷やし中華、おすすめです。
角切りにして、コブサラダ風に
「角切りは野菜の味がぐんと際立ちます。特になすは、角切りにすると実だけのやわらかい部分が出てきますが、その甘さにはきっとおどろくはず」。コロコロに切った野菜は、それぞれの食感がよりしっかりと感じられて、また別の味わい。歯ごたえがあり、よく噛んで食べるので、健康にもよさそうです。
「コブサラダは本来、野菜のほかにゆで卵や鶏肉などが入ったボリュームのあるサラダですが、野菜だけで作ると軽く仕上がります。でも食べごたえはばっちりです!」
相性がいいのはマヨネーズやクリーム系のソースだけれど、シンプルに食べたければオリーブオイルと塩だけでも。中華風ドレッシングにも合います。一つひとつの野菜の味をしっかりかみしめられる一皿です。
野菜の種類が豊富な夏、手間をかけずにできるベジプレートは、一度試してみる価値あり! この夏はぜひ、おいしいベジライフにチャレンジしてみましょう。
今回使った野菜たち
ズッキーニ3種
加熱して食べるイメージがあるが、新鮮なものは生で食べられる。さっと湯通ししてもおいしい。
野辺地の葉付きサラダ子かぶ、ビーツ
夏のかぶはやわらかく、甘みがあるのでサラダ向き。2色のビーツはなによりもその見た目の美しさで人気。
すずかぼちゃ
生食できるミニカボチャは、普通のかぼちゃに比べると皮が軟らかい。皮も種もわたも、すべて食べられる。
水なす
水分をたっぷり含み、甘みがある。アクが少ないので変色しにくい。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=フレッシュマーケットにてお取扱いがございます。
※生鮮食品のため、天候などにより入荷がない場合もございます。あらかじめご了承ください。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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