2017.09.03
オイスターソースの上手な使い方~中華のシェフが使い切りレシピを伝授【そのまま、焼きそば、下味に】
中華に欠かせない調味料オイスターソース、冷蔵庫に余っていませんか? 炒め物以外ではなかなか使い道って思い浮かばないですよね……。そこで今回は、オイスターソースを使い切る、アイディアレシピをご紹介します。教えてくれたのは、日本を代表する中華の銘店、中国名菜<銀座アスター>伊勢丹新宿店の料理長、安蒜(あんびる)義政シェフです。
オイスターソースって…そもそもどんな調味料?
最初におさらいしておきたいのが、オイスターソースの原料と作り方。これが、使い方の幅を広げるヒントになります!
オイスターソースとは
別名「牡蠣油」。牡蠣の水分を飛ばし、長期保存を目的に作られたもの。牡蠣のうまみ成分を濃縮したものに、砂糖や油などを合わせてトロリと濃厚にしています。
「牡蠣のうまみを凝縮したオイスターソースは、中華料理における『醤油』のような存在。炒め物の味付けはもちろん、加熱しないでそのままつけダレとして使ってもOKです」
オイスターソースを使い切るアイディアレシピ
①オイスターソースをそのまま青菜のつけダレに
鍋に中華スープ170g、赤唐辛子2本、しょうがの薄切り少々と、塩をひとつまみ入れて沸かし、紹興酒5gとお好みの青菜150gを2分ほど茹でます。煮汁とともに青菜を器に盛り、オイスターソースをつけていただきます。
「中国でオイスターソースは、家庭料理でも高級料理でも、ゆで野菜のつけダレとしていただくのが定番。オイスターソースだけでなく豆板醤などのうまみ調味料を添えることもありますよ」
②オイスターソースで鶏の照り焼きを作る
オイスターソース20gと叉焼醤(チャーシュージャン)40g、水50gを合わせた調味液に鶏もも肉150gを1時間以上漬け込み、145度に熱したオーブンで約10分ずつ両面を焼きます。調味液を表面に何度か塗ることで照り焼きに。叉焼醤はかば焼きのタレでも代用可能です。
「オイスターソースをベースにしたタレを塗りながら焼く『鶏の照り焼き』です。漬けダレに1時間漬け込んで、オーブンで焼くだけと簡単なのに、本格的な味に仕上がります」
③オイスターソースで焼きそばの味付けを
「オイスターソースの万能感を実感するには、焼きそばの味付けに使うのもおすすめ。しょうがやにんにくなどの香辛料をあえて使わないことで、牡蠣のうまみとコクを堪能できますよ」
材料(作りやすい分量)
- 蒸しそば…80g
- 豚肉の細切り…10g
- にんじん、たけのこ、チンゲンサイの茎、きくらげ、黄ニラ、キャベツなどお好みの野菜…各適量
- ごま油…1g
- <合わせ調味料A>
- 溶き卵、片栗粉、濃口醤油、酒、油…各少々
- <合わせ調味料B>
- オイスターソース…10g
- 砂糖…2g
- 濃口醤油…2g
- 中華スープ…40g
作り方
- 油(適量)をひいたフライパンを強火で熱し、蒸し麺を投入。中火にして麺に焼き目をつけて取り出す。
- 油(適量)をひいたフライパンを強火で熱し、<合わせ調味料A>をもみ込んだ豚肉の細切りをサッと炒めて取り出す。
- フライパンに油(適量)を熱し、野菜、1、2の順に炒め合わせたら<合わせ調味料B>を加え、汁気がなくなるまでさらに炒め、仕上げにごま油を回しかける。
取材協力/中国名菜 銀座アスター 伊勢丹新宿店
中国の調度品を飾ったシックな店内で、季節ごとに変わるコース料理や気軽なアラカルトなどのメニューが楽しめる。2017年4月よりシェフに就任した安蒜義政さんは、豊富なアイディアの持ち主。お客さまからのリクエストにも、柔軟に応えてくれる。
店舗のご案内について
記事でご紹介している<中国料理 銀座アスター>は、伊勢丹新宿店本館7階にございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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