2017.08.04
薄まらない濃厚レモンサワーの作り方。皮の漬け込み方など専門店が直伝!
夏に飲みたくなるレモンサワー!個性あふれるレモンサワーでしのぎを削る名店の中から、今、注目を集めているレモンサワー専門のバー<The OPEN BOOK>さんに、お店で飲むのとは一味違う、家飲みにピッタリのレモンサワーレシピを教えていただきました。コンセプトは、「まったり飲んでいても、味が薄まらず、レモンの風味が濃いまま楽しめるレモンサワー」です!
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何杯でもいける! 冷凍レモンサワーのレシピ
材料(3~5杯分)
- 国産レモン…3個
- アルコール度数20%以上で、香りのよい蒸留酒…2カップ
※焼酎なら、黒糖焼酎、麦焼酎といった乙類焼酎。洋酒ならウォッカやジンなど - 強炭酸水…お好みで
「レモンの皮をお酒に漬け込むレシピなので、低農薬でノーワックスの国産レモンがおすすめです。<The OPEN BOOK >では、瀬戸内海の島々を繋ぐしまなみ海道沿いで採れる国産レモンを使っています」
作り方
1) 国産レモンは流水でよく洗い、皮をむく
「皮の下の白い部分は苦みが強いので、皮をむくときは白い部分は少なめにして、黄色い皮の部分をむきます」
お店では見た目がよく扱いやすいかつらむきにしていますが、黄色い部分をむくことができれば、少しずつむいてもOKです。
2)レモンの実を凍らせる
「レモンの実を氷代わりにもしたいので、カチカチに凍らせましょう。まるごと1 個でもいいし、半割りやくし形切りなど、お好みの形で凍らせてください」
ちなみにこの、レモンを凍らせるアイディアは、冷凍レモンサワーの発祥と言われる新小岩の<素揚げや>さんの「最強レモンサワー」からヒントを得たものだそう。
3)レモンの皮でお酒に風味付けをする
「漬け込む時間で味が変わります。一晩なら、ほんのりレモンの香りが移るくらい。1週間、1カ月と漬ける期間が長くなるにつれレモンの風味が濃く出て、フルーティな味になります。皮だけでなく、果実ごと漬けてもいいですよ。ただ白いワタの部分が多いとえぐみが出ることも。そんなときは皮や果実をすぐに取り出してください」
一般的にレモンサワーには安価で味にクセのない甲類焼酎が使われますが、<The OPEN BOOK>のレモンサワーで使われているお酒は、奄美大島の<まんこい>。数年かけて樫樽で熟成させた琥珀色の黒糖焼酎です。レモンのフレッシュな酸味と黒糖の甘い香りが合うんです。
4)冷凍レモン、レモンの皮を漬けたお酒、炭酸水を合わせる
グラスに冷凍レモン1個分、レモンの皮を漬け込んだお酒、強炭酸水を注ぐ。
「お酒と炭酸水の割合は1:2。凍らせたレモンがゆっくり溶けながら香り、飲むごとに味が変わっていくのが、このレモンサワーの特徴。一口目から酸味のパンチが欲しいときは、追加で生のレモンを絞るといいですよ。グラスの縁で果汁と果肉をこそげとり、レモンの皮もねじるように絞るとほろ苦い香りも加わります。甘めが好きな方は、市販のレモンシロップやガムシロップをお好みで足しても」
5)混ぜすぎ厳禁! バースプーンで底から1~2回返すだけでOK
「最後にバースプーンをそっと差し入れ、凍らせたレモンを底から返すように1~2回上下させます。ガラガラかき混ぜると炭酸が抜けて台無し! 混ぜすぎ厳禁です」
1杯飲み終わったら、凍らせたレモンはそのままグラスに残し、お酒と炭酸水を注いで2杯目を作りましょう! まったり長~く楽しめるのが、このレモンサワーのいいところ!
取材協力/The OPEN BOOK
2015年3月に新宿ゴールデン街にオープンしたレモンサワー専門のスタンドバー。ランドルフィルターを使って、黒糖焼酎<まんこい>にレモンの香りと酸味を加えた特製クラフトレモンサワーが楽しめます。オーナーの田中開さんは、直木賞作家の故・田中小実昌さんのお孫さん。店の壁にズラッと並ぶのは、田中小実昌さんの蔵書の数々です。本は閲覧自由だそう。
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