2016.12.18
シェフ直伝の保存版「煮豚レシピ」味つけの黄金比は1:1:2。じっくり煮ると驚きのやわらかさに!
数ある「煮豚」の作り方、その決定版ともいうべき基本のシンプルレシピを肉のプロが伝授します! 取材後すぐに作ってみて納得した「保存版」です。
教えてくれたのは、伊勢丹新宿店<I’S MEAT SELECTION>の岩田晴美シェフ。
「今回のレシピで紹介する調味料の黄金比を知っておけば、あとは自分好みの味にいくらでもアレンジできます。基本を知ることこそ、料理上達への最短距離です。また、煮る方法にも注目してください。ブロック肉は長く煮るほどかたくなると思い込んでいる人が多いのですが、じっくり煮ると驚くほどやわらかくなることも知ってほしいですね」
さらに、余った煮豚の煮汁で作れる半熟煮卵の作り方も教えてもらったので、最後までお見逃しなく!
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煮汁の黄金比は「酒1: しょうゆ1: 水2」
煮汁の黄金比は「酒1: しょうゆ1: 水2」のたったこれだけ。拍子抜けするほどの単純なこの比率が、シェフ直伝・煮豚の煮汁!
「長年料理を手がけてきて、私が辿り着いたのがこの比率です。余計な味を加えないことで、豚肉本来の美味しさが引き出されます」
【保存版】シンプルな煮豚のレシピ
「昔の豚肉は臭みが強かったため、にんにくや香辛料を臭み消しのために加えていましたが、今の豚肉は質がよくなっているので、香味野菜は長ねぎだけで十分です」
今回は肩ロースを使いましたが、バラ肉でも脂のコクが堪能できる煮豚が楽しめます。
材料(作りやすい分量)
- 豚肉ブロック(肩ロース肉、または豚バラ肉)…約300g×2ブロック
※ネットがかけてあるもの。バラ肉の場合はネット不要 - 長ねぎ(白い部分・4~5cm長さに切る)…2本分
- <煮汁>
・酒…200ml
・しょうゆ…200ml
・水…400ml
作り方
① 鍋に長ねぎを並べ、豚肉をのせる
「バラ肉を使う場合は、そのまま煮込むと脂っぽくなってしまうので、別の鍋かフライパンで全体に焼き色をつけてから鍋に入れます」
② <煮汁>の材料を加えて、強火にかける
「煮汁が肉に浸りきらなかったら、酒1:しょうゆ1:水2の比率で足してください」
③ 沸騰したらアクを取り、弱火にして落としぶたをする
沸騰したら煮汁がゆらゆらとわずかに沸いて、対流が起きるくらいに火を弱め、キッチンペーパーをのせて落としぶたをします(写真右)。対流が起きなくなるので、ふたはしなくてOK。
④ 最低1時間。できれば2~3時間、ゆっくり煮る
「ブロック肉は、長く煮るほどかたくなると思い込んでいる人が多いのですが、じっくり煮ると驚くほどやわらかくなります。最低でも1時間、できれば2~3時間かけて煮るのがベスト。火はかけっぱなしではなくても、夜に1時間煮たら火を止めてそのまま余熱を通し、翌日に温め直すつもりで弱火にかけるなど、トータルで2~3時間になればOKです」
しっとりやわらかな煮豚は、おもてなしにも!
いざ、実食! 口に入れるとしっとりやわらか~。シンプルな調味料だからこそ、豚肉そのものの甘みとうまみが引き出されている気がします。一緒に煮た白ねぎもとろとろで美味しくいただけます。
「もちろん味の好みには個人差があるので、これを基本にどんどん応用してほしいですね。もう少し甘みが欲しいなと思ったら、砂糖やみりんを足したり、しょっぱい味が好みならしょうゆを増やしたり、日本酒の代わりに紹興酒にしてみたりと、自由にアレンジしてください」
◆煮豚の「煮汁」の活用法
ラーメンのスープに
この黄金比率で煮込んだ煮汁は、豚肉のうまみがたっぷり。そのままラーメンの汁にするのもおすすめです。
とろ~り味つき卵の漬け汁に
煮豚が煮込み終わったら火を止めて粗熱を取り、半熟のゆで卵を入れてひと晩おけば、とろっとろ~の味つき卵が完成。
【おまけ】半熟卵の作り方
沸騰した湯に塩、酢を適量入れ(酢を入れることで、卵のタンパク質の凝固が促される)、卵をそっと入れる。ゆらゆらと対流が起きるくらいの弱火で6分ゆで(黄身を中央にしたい場合、ゴムべらなどで鍋のふちをなぞるように卵の周辺の湯をゆっくりかき混ぜ、やさしく転がすとよい)、冷水に6分つけてから流水に当てながら殻をむく。
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商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=フレッシュマーケット/I’S MEAT SELECTIONにてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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