2016.06.11
少量で作るから簡単「梅酒」4つのレシピ。黒糖泡盛、完熟梅、無糖ブランデー、日本酒はちみつ
青梅の季節がやってきました。自宅で仕込んで作る梅酒の味わいは格別。でも、量が多すぎて飲みきれなかったり、味に飽きてしまったり、せっかく漬けた梅酒が手付かずのまま戸棚にしまわれている…。なんてことはありませんか?
一般的なレシピの1回分の容器の大きさは、4ℓ(梅1kgに対し酒1.8ℓの配合で作る場合)。今回はその1/8以下500ml容器で作れる梅酒のアレンジレシピを紹介します。基本から丁寧に教えてくれるのは、手作り調味料研究家のオザワエイコさん。
少量でいろいろな味の梅酒を仕込めば、飽きずに楽しく飲みきれます。さらに注目はアイディアあふれる4つの梅酒レシピ「黒糖泡盛梅酒」「完熟梅のにごり梅酒」「無糖のブランデー梅酒」「日本酒はちみつ梅酒」です!
どんな酒でも同じ。梅酒の基本ルール3つ
保存容器に下準備した梅、砂糖、酒を入れて作る梅酒。氷砂糖とホワイトリカーを使用して作るのが一般的ですが、実は酒や砂糖を代えてもOK! 次の基本ルールを守れば作り方は同じです。
梅の下準備のやり方は記事末尾で紹介しています。
①「酒選び」のルール
梅のエキスを抽出するため、酒はアルコール度数が高いものを選びましょう。アルコール度数35%のホワイトリカーが一般的ですが、泡盛、ブランデー、ラム、ジンなど好みのものでOK。ただし、20%未満の酒で果実酒を作ると酒税法違反になるので注意!
②「砂糖選び」のルール
氷砂糖を、黒糖やはちみつなどに代えても◎。ただし、黒糖やはちみつは溶けにくく瓶の底にたまってしまうので、定期的に瓶を振って全体に糖分をなじませるのがポイントです。
③「梅選び」のルール
シワや傷がなく、ツヤがあり、みずみずしいものを選びます。実が大きいものは果汁が多いのでエキスが出やすいです。完熟梅を使うとよりフルーティな仕上がりになります。
飲みきりサイズで作る、おすすめ4つの梅酒レシピ
【レシピ①】とろ〜りまろやか!「黒糖泡盛梅酒」
材料(500mlの容器ひとつ分)
- 青梅 200g
- 黒糖 100~150g
- 泡盛 360ml
作り方
保存瓶に、下準備した梅と黒糖を入れ、泡盛を注いでフタをする。黒糖が溶けにくいので、時々丁寧に揺すって溶かし、味をなじませる。
「3カ月後以降が飲み頃ですが、6~8カ月経つとよりまろやかな味わいに」
【レシピ②】濃厚とろとろ!「完熟梅のにごり梅酒」
材料(500mlの容器ひとつ分)
- 黄梅 200g
- 氷砂糖 100~150g
- ホワイトリカー 360ml
作り方
保存瓶に下準備した梅と氷砂糖を入れ、ホワイトリカーを注ぎ、フタをする。時々瓶を揺すって味をなじませる。
「飲むときに梅の実を1個グラスに取り出し、潰しながら飲む。青梅で作る梅酒に比べ、フルーティで爽やかな味わいが楽しめます」
【レシピ③】すっきり飲める! 「無糖のブランデー梅酒」
材料(500mlの容器ひとつ分)
- 青梅 200g
- ブランデー 360ml
作り方
下準備した梅をビニール袋などに入れ、冷凍庫で一晩凍らせる(凍らせることで砂糖なしでもエキスを出やすくする)。保存瓶に凍ったままの梅を入れ、ブランデーを注いでフタをする。
「無糖の場合、エキスが出るのに時間がかかるため、10~12カ月後以降が飲み頃。トニックウォーターで割って少し甘みをプラスして飲んでも美味しいです」
【レシピ④】すっきり飲みやすい!「日本酒はちみつ梅酒」
材料(500mlの容器ひとつ分)
- 青梅 200g
- はちみつ 100~150g
- 日本酒(梅酒用にアルコール度数20%以上のもの) 360ml
作り方
保存瓶に下準備した梅とはちみつを入れ、日本酒を注ぎ、フタをする。はちみつは溶けにくく、瓶の底に沈殿してしまうので、時々瓶を揺すって味をなじませる。
「3カ月後以降が飲み頃ですが、6カ月経つとまろやかになります」
梅酒のきほん
容器の選び方
ガラスやホーローがおすすめ。1年くらいで飲みきるなら、プラスチック容器でも大丈夫。
梅の下準備
- 青梅はたっぷりの水に4~8時間、黄梅は2~3時間水につけてアク抜きする。
- 梅の水分をふきんでひとつずつ、しっかりふき取る。水分が残っているとカビなどの原因になるので注意。
- 竹串で実のなりくちのヘタを取る。これで下準備OK!
写真付きの解説は、こちらの記事にもあります。
基本さえ押さえれば簡単にできるアレンジ梅酒。いろいろな組み合わせを試して、自分好みの梅酒を完成させてみて!
▼関連記事もチェック!
【まとめレシピ】らっきょう、実山椒、梅酒、梅干し。初夏に仕込みたい旬の手仕事はこちら>>
三越伊勢丹バイヤーおすすめ! 今使ってほしいキッチンアイテムはこちら>>
オザワエイコ
手作り調味料研究家。自家製調味料の仕込み教室「かもしラボ」主宰。実用書籍の編集者として料理、家庭菜園、ガーデニングなどの本を制作。著書に『だからつくる調味料』(ブロンズ新社)がある。
商品の取扱いについて
記事で紹介している完熟梅は6月中旬ごろまでの期間中、伊勢丹新宿店本館地下1階=フレッシュマーケットにてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
Ranking
人気記事ランキング