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2024.12.05

【プロ】基本のロールケーキ人気レシピ。ブッシュドノエル、いちご入り、モカロールも紹介!

ブッシュドノエル出来上がり

ふわふわのスポンジでクリームを巻いた「ロールケーキ」。デコレーション不要の手軽さと、素朴で飽きのこない味わいが人気です。

さらに季節のフルーツを入れたり、クリスマスのブッシュドノエルにしたりとアレンジの高さも優秀! 

とはいえ、ロールケーキはシンプルな構成だからこそ、スポンジ生地の美味しさが味の決め手となります。

そこで今回は、お菓子教室<Le Petit Citron(ル・プティ・シトロン)>を主宰している西山朗子さんに、プレーンな基本のロールケーキの作り方を教えてもらいました。時間が経ってもしぼまない、しっとりふわふわ食感の生地作りは、プロならではのコツが満載です。

さらに、3種類のアレンジレシピもご紹介。盛りだくさんな内容なので、最後までお見逃しなく!

ロールケーキの出来上がりイメージ

西山朗子さんのレシピ一覧>>

「基本のロールケーキ」のポイント。ふわふわで弾力ある生地に!

基本のロールケーキ

クリームとスポンジだけのプレーンなロールケーキの美味しさは、スポンジ生地作りにかかっています。ふわふわとやわらかいのに、時間が経ってもしぼまない生地を作る秘訣とは?

「スポンジ生地作りは、材料と作り方はシンプルなので慣れることが肝心です。まずは基本のロールケーキをマスターしましょう」

【ポイント①】ロールケーキは卵白と卵黄をそれぞれ泡立てる(別立て法)、ふわふわのビスキュイ生地がおすすめ!

スポンジ生地には大きく分けて、卵白と卵黄をそれぞれに泡立てる別立て法の「ビスキュイ」と、ショートケーキなどでおなじみ、全卵を泡立てる共立て法の「ジェノワーズ」の2種類があります。

ビスキュイの方がたくさんの空気(気泡)を取り込めるので、よりふんわりと軽い食感になり、味わいも軽くなります。また、ジェノワーズは湯煎にかけながら卵を泡立てる必要があり、初心者は難しく感じますが、ビスキュイは湯煎が不要です。

ビスキュイの生地作りで大事なのはスピード感。卵白と卵黄をそれぞれしっかりと泡立ててたくさん気泡を作り、その気泡をつぶさないよう混ぜ合わせ、気泡がつぶれて生地がしぼまないうちに焼くことが大事です。そのために、手順や混ぜ方など、守ってもらいたいポイントがいくつかあるので、レシピのなかで紹介していきます。

【ポイント②】ロールケーキの粉は、薄力粉にコーンスターチをプラス。口当たりの軽い生地になり、クリームとの相性抜群!

ロールケーキのスポンジ生地に使う粉の割合は、少なめなので軽い食感に仕上がります。今回のレシピでは、薄力粉にとうもろこしを原料としたコーンスターチを加えます。

コーンスターチはグルテンフリーなので、薄力粉に対して半量ほど加えると、生地の粘りがおさえられ、より口当たりが軽く、口溶けのよい生地に仕上がります。コクが豊かなクリームと合わせると、お互いの味わいが引き立ちます。

また、製菓用の薄力粉にはいくつか種類がありますが、わずかな量しか使わないので、好みのもので構いません。今回は焼き菓子全般に最適な「バイオレット」を使用しました。

薄力粉とコーンスターチ

左から、<富澤商店>バイオレット(日清製粉)(1kg) 583円、<富澤商店>コーンスターチ(200g) 216円(ともに税込)

※取扱い:日本橋三越本店 新館地下2階 富澤商店

本当に美味しい!「基本のロールケーキ」の作り方。スポンジ生地に生クリームを巻くプレーンタイプ

ロールケーキの材料

<材料>(25㎝四方のロールケーキ型1本分)

  • 【スポンジ生地(ビスキュイ)】
    ・卵白…70g(Mサイズ約2.5個分)
    ・グラニュー糖(卵白用)…40g
    ・卵黄…55g(Mサイズ約3個分)
    ・グラニュー糖(卵黄用)…25g
    ・薄力粉(バイオレット)…20g
    ・コーンスターチ…15g
    ・バター(食塩不使用)…25g
  • 【シロップ】(作りやすい分量)
    ・水…30g
    ・グラニュー糖…15g
    ・好みのリキュール(キルシュ、コアントロー、ラム酒など)…小さじ1/2
  • 【クリーム】
    ・生クリーム(乳脂肪分42%)…130~150g
    ・グラニュー糖…13~15g(生クリームに対して10%の分量)
ロールケーキの天板

<富澤商店>ロールケーキ型 25㎝(外寸:257×257×H19mm、内寸:247(底229)×247(底229)×H18mm、容量:1,000ml) 1,485円(税込)

ロールケーキ作りには専用の型がおすすめ。今回使用したこちらの型は生地が最適な厚さに焼き上がり、生地が取り出しやすいように縁が斜めに設計されているのが特長。底面を平らに焼き上げたい焼き菓子にも使えるので、一枚持っておくと重宝します。

なお、オーブンに付属されている天板は、ロールケーキの生地に必要な高さがないものや、四隅に溝があり平らに焼けず焼きムラが生じるものがあり、おすすめしません。

※取扱い:日本橋三越本店 新館地下2階 富澤商店

<下準備>

・卵は常温にもどす
・オーブンを200℃に予熱しておく
・薄力粉、コーンスターチは合わせて、粉ふるいでふるっておく
・バターは耐熱のボウルに入れ、湯煎にかけて溶かし、温かい状態(45℃前後)を保つ(溶かしバター)

「バターを湯煎する耐熱ボウルは、直径15cmより大きいサイズを使用すると、後ほど作り方7での作業がしやすいです」

・型にクッキングシートを敷いておく

紙に指で跡をつけるイメージ

クッキングシートを型よりひと回り大きいサイズに切って型にのせ、型の底に沿って指で折り目をつける。

紙を切るイメージ

四隅に切り込みを入れ、切り込みを入れた部分が重なるよう型に敷く。

<作り方>

1. 【シロップ】を作る

シロップにキルシュを加えるイメージ

シロップを作る。鍋に水とグラニュー糖を入れて火にかけ、砂糖が溶けたら火を止めて耐熱容器に移す。冷めたら好みでリキュールを加える(写真)。

2. 【スポンジ生地】を作る。ボウルに卵白を入れ、グラニュー糖を3回に分けて加えながら、ツノがピンと立つまでハンドミキサーで攪拌し、メレンゲを作る

1回目の砂糖を加えるイメージ

ボウルに卵白を入れ、ハンドミキサーの中速で泡立てる。このとき写真のように、ハンドミキサーの羽根を動かす向きと反対向きにボウルを回転させながら、空気を含ませるように泡立てる。

「ボウルは油分や水分がついていると、卵白がうまく泡立たないので、清潔なものを使ってください。最初のうちは、写真のようにボウルを斜めに傾けるとやりやすいです」

1回目の砂糖を加えるイメージ

写真のような細かい泡状になったら、分量のグラニュー糖の1/3量を加えて中速で泡立てる。

「泡立ってくると卵白がボウルの内側に飛びちりますが、ゴムベラで拭うと気泡がつぶれて時間のロスにもなるので、そのままで大丈夫です」

3回目の砂糖を加えるイメージ

さらに泡が立ってきたら残りのグラニュー糖を半量ずつ加え(写真は3回目の砂糖を加えるところ)、その都度中速で泡立てる。

メレンゲのツノのイメージ

写真のように、ツノがピンと立つ状態になったらメレンゲの完成。

「ハンドミキサーの羽根についたメレンゲをざっと落としたら、そのまま洗わずに次の卵黄を泡立てる作業をしてOKです。ちょっとしたことですが、洗いものの手間をひとつ減らし、スピーディーに作業が行えます」

3. 卵黄を泡立てる。別のボウルに卵黄を入れ、ハンドミキサーで攪拌する

卵黄を混ぜ始めるイメージ

卵黄を泡立てる。別のボウルに卵黄を入れ、ハンドミキサーの低速で軽くほぐす。

「卵黄を泡立てるときはハンドミキサーの羽根に卵白がついていても大丈夫です。その逆(卵黄がついた羽根で卵白を泡立てる)は泡立たないので気をつけましょう」

卵黄に砂糖を加えるイメージ

グラニュー糖を一度に加え、中速で攪拌する。このときも、ハンドミキサーの羽根を動かす向きと反対向きにボウルを回転させる。

「卵黄を攪拌するときは、ボウルの内側に飛びちった卵黄を、ときどきゴムベラでぬぐいましょう」

攪拌を終えた卵黄のイメージ

写真のように黄色から白っぽい色になり、もったりとしたクリーム状になったら攪拌終了。このタイミングで、湯煎にかけておいた溶かしバターを湯煎から外し、約45℃を保つ。

「このハンドミキサーの羽根は、あとで卵白と卵黄を混ぜるときに使います。卵黄をざっと落とし本体から外したら、洗わずにそのままにしておきます」

4. 2のメレンゲを泡立て器で攪拌し直し、ツノがピンと立つ状態にする

メレンゲを泡立てなおすイメージ

メレンゲのツノをチェックするイメージ

2のメレンゲを泡立て器でぐるぐるとかき混ぜ、ツノがピンと立つ状態(下写真)にする。

「卵黄を泡立てている間にメレンゲの気泡が少しつぶれてくるので、泡立て器で攪拌し直します。ここでは、ハンドミキサーの羽根は卵黄がついているので使いません」

5. 3の泡立てた卵黄にメレンゲの1/3量を加えて混ぜ、残りのメレンゲの半量も加えて混ぜ合わせる

メレンゲを1/3加えるイメージ

3の泡立てた卵黄に4のメレンゲの約1/3量を加える。泡立て器でぐるぐるとかき混ぜ、メレンゲと泡立てた卵黄をしっかりとなじませる。

「この1/3量のメレンゲは、気泡がつぶれてもいいので、完全になじむようにしっかりかき混ぜてください。このメレンゲが犠牲となってくれるおかげで、残りのメレンゲの気泡が保たれたまま生地がスムーズになじみ、ふわふわに焼き上がります」

残りのメレンゲの半量を加えるイメージ

残りのメレンゲを加えるイメージ

残りのメレンゲの半量を加える(上写真)。ゴムベラに持ち替えて、ボウルを回転させながら、今度は気泡をつぶさないよう、生地を底からすくい上げる(下写真)。この動作をくり返して、メレンゲがなじむまでさっくりと混ぜる。

6. 粉類を加えてさらに混ぜ、残りのメレンゲも加えて混ぜ合わせる

粉を加えたイメージ

メレンゲがなじんだら、ふるっておいた粉類を一度に加える。

メレンゲを混ぜ終えたイメージ

同様にさっくりと混ぜ合わせる。

「多少粉気が残っていてもよいので、混ぜすぎないようにしましょう」

メレンゲのボウルに生地を加えるイメージ

残りのメレンゲのボウルに、混ぜ合わせた生地を加える。

生地を混ぜ終えたイメージ

同様にさっくりと混ぜ合わせる。

7. 溶かしバターに6の生地を少量加えてなじませ、残りの6の生地に加えて混ぜ合わせる

バターに生地を入れるイメージ

6の生地と溶かしバターを混ぜ合わせる。まずは45℃前後に温めた溶かしバターに6の生地をひとすくい加える。

「生地の気泡がつぶれないよう、ここでも先に少量の生地とバターを混ぜ合わせましょう。溶かしバターは温度が低いと生地となじむのに時間がかかり生地がしぼんでしまうので、必ず45℃前後に温めたものを混ぜてください。バターを加えると生地にしっとり感が増し、より美味しくなります」

生地を羽根で混ぜるイメージ

作り方3で洗わずに外しておいたハンドミキサーの羽根で混ぜ合わせ、全体になじませる。

「ハンドミキサーの羽根を使うと、小さいので混ぜやすいです」

生地を羽根で混ぜるイメージ

6のボウルに戻し、ゴムベラで底からさっくりと混ぜ合わせる。

「すぐに混ざるので、混ぜすぎないようにしましょう」

8. 型に生地を流し込み、表面を平らにならす。200℃のオーブンの上段で2~3分、170℃に下げて約10分焼き、取り出してそのまま冷ます

生地でシートを貼り付けるイメージ

生地を少量指に取り、型の側面に2か所ずつつけて、クッキングシートを密着させる。

「クッキングシートが内側に倒れることがあるので、生地を接着剤の代わりにして、クッキングシートと型を密着させましょう」

生地を外側に広げるイメージ

7の生地を形の中央に流し込み、ゴムベラで四隅に広げる。

生地を平らにするイメージ

ゴムベラ、またはカードで表面を平らにならす。

「平たくしようと何度も表面をいじると、気泡がつぶれてしまいます。ほどほどのところでやめておきましょう」

型を叩くイメージ

型を持ち上げ、底から2~3回叩いて大きな気泡を抜く。200℃に予熱したオーブンの上段に入れ、2~3分焼いたら温度を180℃に下げる。さらに2分焼いたら天板の向きを入れ替え、さらに8分ほど焼く(トータル12~13分焼く)。

「オーブンによって左右や手前と奥で焼きムラが出るので、必ず途中で天板の向きを入れ替えましょう。二段式オーブンで焼く場合は、より温度の高い上段で焼く方が短時間で焼き上がり、しっとりとした食感になります」

生地を冷ますイメージ

焼き上がったら取り出し、ケーキクーラに天板ごとのせてそのまま冷ます。

「すぐにケーキに仕立てない場合は、冷めてから乾燥しないようビニール袋に入れるか、表面をラップで覆っておきましょう。

9. 【クリーム】を泡立てる。ボウルに生クリームとグラニュー糖を入れ、六分立てに泡立てる。いったん冷蔵庫で冷やす

生クリームを垂らすイメージ

ボウルに生クリームとグラニュー糖を入れ、ボウルの底面を氷水に当てて泡立て器で泡立てる。

「ハンドミキサーを使用してもOKです」

生クリームを垂らすイメージ

写真のように六分立てになったら氷から外し、20~30分冷蔵庫で冷やす。

「生クリームは泡立ててから、いったん冷蔵庫で冷やすと状態が安定します。あとで生地に塗る直前に、再度泡立てて七分立ての状態にします」

10. 生地にシロップを塗る。クッキングシートをはがし、生地の一辺を斜めに切り落とし、生地の内側にシロップを塗る

紙を外すイメージ

クッキングシートを30㎝×35㎝程度に切り、8の生地にのせて上下を返す。生地についているクッキングシートをそっとはがす(写真)。

「シートをはがした面が、ロールケーキの表側になります」

生地をひっくり返すイメージ

はがしたクッキングシートを生地に再度のせ、上下を押さえながら上下を返し(写真)、上のシートを外す。生地の内側になる面が上にくる。

生地を切り落とすイメージ

生地はこのまま巻くと、巻き終わり部分が分厚くなり平らにならないので、一辺を斜めに1.5㎝幅程度に切り落とす(写真)。切り落とした生地は一緒に巻き込むので、外しておいたクッキングシートの上によけておく。

「切り落とした部分が巻き終わりになります。いちばん不格好な辺を選ぶとよいでしょう」

シロップを塗るイメージ

切った生地にシロップを塗るイメージ

シロップを刷毛にたっぷりと含ませ、生地全体にサッと塗る(上写真)。切り落とした生地にもシロップをまんべんなく塗る(下写真)。

「シロップは、生地と生クリームをつなぐ接着剤の役割をします。しっとり焼けたなら塗らなくてもよいですし、パサついているようなら多めに塗ってください」

11. 生地に生クリームを塗る。生クリームを七分立てに泡立て、生地に流して均一に塗り広げる

生クリームを垂らすイメージ

冷蔵庫で冷やしておいた生クリームのボウルの底面を氷水に当て、泡立て器で七分立てに泡立てる。

生クリームを広げるイメージ

生地に生クリームを流し、パレットナイフやゴムベラで全体に均一に塗り広げる。

12. 切り落とした生地を手前に置き、芯にして生地を巻く

切った生地をのせるイメージ

切り落とした生地を手前から3cm程度のところにのせる。

「ロールケーキを巻くときは、生地の下のクッキングシートだけでは長さが若干足りなくなります。切り落とした生地をのせていたクッキングシートを下に重ねて延長してください(写真)」

芯を作るイメージ

切り落とした生地が芯になるよう、手前の生地を巻き込む。

生地を巻きはじめるイメージ

紙を持ち上げるイメージ

クッキングシートを持ち上げ、生地を転がしながら巻いていく。

「最初は、手前の生地を内側に軽く押し込むようにする(上写真)と、引き締まってきれいな形になります。ある程度形が安定したら、クッキングシートを持ち上げ、生地を転がしながら巻きましょう(下写真)」

巻き終わりのイメージ

ケーキを紙で覆うイメージ

最後まで巻き終えたら(上写真)、巻き終わりが真下にくるようにして、クッキングシートの中央に移動させる(下写真)。

13. 定規を使って形を整え、冷蔵庫で1時間以上冷やして生クリームを落ち着かせる

定規で形を整えるイメージ

クッキングシートでケーキを包む。30㎝の定規をケーキに沿ってぴったりと押しあてて固定し、下のシートを引っ張って形を整える。

バットに置くイメージ

バットなどに移し、冷蔵庫に入れて1時間以上冷やしてから切り分ける。すぐに食べない場合は乾燥しないようラップに包み、翌日中にいただく。

「ケーキは巻いた直後だと、クリームがやわらかくてきれいに切れません。冷蔵庫で冷やして落ち着かせてから切り分けましょう」

▼アレンジはこちら
・「いちご&ラズベリーロール
・「モカロール
・「ブッシュドノエル

【実食】プレーンな基本のロールケーキ。ふんわり生地とコク豊かなクリームの美味しい共演!

ロールケーキ出来上がり

長いロール状のケーキをカットすると、愛すべき渦巻きがお目見え。フォークを入れると、やさしい弾力を感じます。口に含むとふんわりとした食感の生地が溶けるようにスッと消えて、生クリームのコクが広がります!

このレシピで作ったロールケーキは、翌日いただいても生地がしぼまず、ふわふわなままでした。今まで作っていたロールケーキの場合、時間が経つとしぼむことが多かったので感激です。 

さらに、このあと基本のロールケーキの作り方をベースにした、アレンジレシピも教えてもらいました。こんな手軽に作れてアレンジが効くなら、ロールケーキ作りを習慣化しない手はありません。永久保存版とも呼べる今回のレシピ、ぜひお試しください!

もっと楽しむ! ロールケーキのアレンジ3種

基本のロールケーキをベースにした、3種類のアレンジをご紹介します。

・「いちご&ラズベリーロール
・「モカロール
・「ブッシュドノエル

【アレンジ①】「いちごとラズベリーのロールケーキ」レシピ。ベリー系の甘酸っぱさをプラス♡

いちごロール出来上がり

基本のロールケーキにいちごとラズベリーをプラスし、ショートケーキのような味わいに! ベリー類の甘酸っぱさで、さっぱりといただけます。フレッシュなフルーツ入りなので、当日中にお召し上がりください。

<材料>(25㎝四方のロールケーキ型1本分)

  • 【スポンジ生地】
    ・基本のロールケーキと同じ
  • 【シロップ】(作りやすい分量)
    ・基本のロールケーキと同じ ※リキュールはキルシュがおすすめ
  • 【クリーム】
    ・生クリーム(乳脂肪分42%)…90g
    ・グラニュー糖…9g(生クリームに対して10%の分量)
    ・いちご(1㎝の角切り)…3~4粒(約50g)
    ・ラズベリー(生)…12粒

<作り方>

1. 「基本のロールケーキ」の作り方10まで同様にする。作り方11で生地に生クリームを2/3量塗り広げ、いちご、ラズベリーを2列ずつ交互に並べる(下写真)。

いちごをのせたイメージ

ラズベリーを開くイメージ

ラズベリーは真ん中で割いて広げてのせる

2. 残りの生クリームを上からまんべんなく塗り広げて(下写真)巻き、作り方1213と同様にする。好みで上にクリームを少し絞っていちご(ともに分量外)をトッピングする。

残りのクリームを塗るイメージ

【アレンジ②】「モカロールケーキ」レシピ。ほろ苦さをバタークリームと生地にプラス!

モカロール出来上がり

スポンジ生地にコーヒーを混ぜ込み、コーヒー味のバタークリームを包みました。少し懐かしく、大人好みの一品。今回ご紹介するバタークリームは作りやすいレシピになっています。賞味期限は3日。

<材料>(25㎝四方のロールケーキ型1本分)

  • 【スポンジ生地】
    ・基本のロールケーキと同じ
    ・インスタントコーヒー小さじ2(同量の湯で溶いておく)
  • 【シロップ】(作りやすい分量)
    ・水…30g
    ・グラニュー糖…15g
    ・ラム酒…小さじ1/2
  • 【モカバタークリーム】(作りやすい分量)※このうち100~110g使用
    ・卵白…35g(Mサイズ約1個分)
    ・粉糖…35g
    ・バター(食塩不使用、室温にもどす)…100g
    ・インスタントコーヒー…小さじ1

<作り方>

「基本のロールケーキ」の作り方6まで同様。作り方7で溶かしバターと生地の少量を混ぜ合わせた後に、湯で溶いたインスタントコーヒーを加えて混ぜ、あとは作り方8まで同様にする。作り方9を以下の<モカバタークリームの作り方>に変更し、作り方10は同様にして、作り方11で再度クリームを泡立てずに同様に生地に塗り広げる。作り方1213は同様にする。

<モカバタークリームの作り方>

1. インスタントコーヒーを湯小さじ1/2で溶く。

2. ボウルに卵白を入れ、途中で粉糖を3回に分けて加えながら、ツノがピンと立つまでハンドミキサーの中速で攪拌する。

3. 別のボウルにバターを入れ、ハンドミキサーで攪拌する。クリーム状になったらインスタントコーヒーを加え(下写真)、全体が混ざるまで攪拌する。

コーヒーを加えるイメージ

4. 21のメレンゲを2~3回に分けて加え、そのつど全体が混ざるまでハンドミキサーで攪拌する(下写真)。

モカバタークリームを混ぜるイメージ

「余ったモカバタークリームは、パンなどにつけてお召し上がりください」

【アレンジ③】 「ブッシュドノエル」レシピ。基本のロールケーキにモカバタークリームを塗ってクリスマス用に!

ノエル出来上がり

切り株を模したブッシュドノエル(ビュッシュドノエル)は、クリスマスケーキの定番。基本のロールケーキにモカバタークリームをデコレーションするだけで作れます。切り分けた時のビジュアルはまさに切り株!

<材料>(長さ約22㎝のロールケーキ1本分)

<作り方>

1. 「基本のロールケーキ」を作り、片端を5㎝程度切り落とす。反対側の端2.5㎝程度を斜めに切り分け、小さい方の断面にモカバタークリームを適量塗り、大きい方の斜めに切った側において密着させる。

2. 残りのモカバタークリームを断面以外の表面に、筋(木の表情)をつけるように塗る。好みでサンタの飾りやチョコプレート、クッキーなどを飾る。

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ジンジャーマンクッキーの作り方>>

西山朗子さん

西山朗子さんお顔写真

お菓子研究家。東京・二子玉川で「Le Petit Citron(ル・プティ・シトロン)お菓子教室」を主宰。生徒からは「あっこちゃん先生」と呼ばれ親しまれている。

パリ「ベルエ・コンセイユ」でお菓子作りを学び、「ピエール・エルメ」でスタジエを務める。日本橋三越のフランス展や三越伊勢丹オンラインストアにて、フランス地方菓子の販売(不定期)も行っている。

著者『世界一かんたんな手作りお菓子』(主婦の友社)、『生地を冷凍しておける かんたん焼き菓子レシピ』(マイナビ)、『フランスの季節を楽しむお菓子作り』(エイ出版社)など。

西山朗子さんのレシピ一覧>>

@akiko_citron

撮影:吉澤健太
文:香取里枝

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、日本橋三越本店 新館地下2階 富澤商店にてお取扱いがございます。

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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