2017.05.18
【初心者必見】干さない、シソ不要! 昔ながらの塩漬け梅干し(白干し梅)の簡単な作り方
梅干しを漬けるのって、時間のかかる工程が多くて大変。苦労した分だけ美味しい! 「実は、もっと簡単にできる梅干しもありますよ」と語るのは手作り調味料研究家のオザワエイコさんです。
なんと「シソを使わず、干さなくてOK! 塩漬けするだけで完成する」という、いちばんシンプルな梅干し「白干し梅」の作り方をご紹介します。昔ながらのすっぱ〜い梅干しです。
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たったの3ステップで漬け込み完了!
- 梅の下処理
↓ - アク抜き
↓ - 塩漬け
1kgの梅を漬けるのにかかる工程はこれだけ。あっという間にできあがります。
干さないしっとり食感が美味。梅干しのレシピ
<材料>(梅1kg分)
- 完熟梅 1kg
- 粗塩 180g(梅の18%)
- 焼酎 25度以上のもの 50ml(なくても可)
必要な道具
- 漬け込み容器(酸に強い材質のもの)
- 中蓋(なければ平皿で代用可)
- 重石2kg(なければ水を入れたペットボトルで代用可)
<作り方>
1. 肉厚・黄色く熟していて、傷がない梅を選ぶ
2. ヘタをとって洗ったら、1~2時間水につけてアク抜きする
3. ザルに上げて水気をきり、1個ずつ水気をふきとる
傷がつかないようにやさしく拭き取りましょう。傷んでいる梅が混じっていた場合は、この段階で取り除きます。
4. 容器に塩、梅を交互に漬ける
清潔な容器の底に塩をひとつかみふり、梅を敷き詰めるように並べます。同様に塩、梅を繰り返し、最後に残りの塩をふりかけましょう。
5. 焼酎を回しかけるようにして入れる
上から焼酎を回しかけるように入れることで、カビが出にくくなります(焼酎がなければ省いてもOK)。
6. 中蓋をして、重石をのせる
中蓋をし、梅の2倍量の重石をのせて、ホコリが入らないように蓋をするか、ビニール袋などで覆います。梅が隠れる程度に白梅酢(漬け汁)があがるまで1日1回、白梅酢を全体にいきわたらせるように容器ごと揺らします。こうすると、梅が空気に触れる時間が短くなるためカビが出にくくなります。
7. 白梅酢が梅の上まであがってきたら、重石を半量の1kgにする
5~7日ほど経ち、白梅酢が中蓋の位置まであがってきたら、重石を半量に。漬け始めて約1ヵ月後から食べられるようになります。完成したら重石を除き、梅酢ごとビンやかめに入れて常温保存しましょう。半年、1年、3年と時間が経つにつれて、味がまろやかになります。
塩のみのシンプルさだから、5〜10年と食べられる
シンプルに塩のみで漬けた梅は、長い期間保存できるのが特徴で、ビンやかめに入れて保管すれば10年後も食べられます。また、残った白梅酢は料理に使用できるので捨てずに取っておきましょう。
なお、シソを使った梅干しの作り方、カビが生えてしまった時の対処法など、梅干し作りの基本はこちらで紹介しています。
「初めてならこの方法で。失敗しにくい、梅干しのシンプルレシピ」
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監修:オザワエイコ
手作り調味料研究家。自家製調味料の仕込み教室「かもしラボ」主宰。実用書籍の編集者として料理、家庭菜園、ガーデニングなどの本を制作。著書に『だからつくる調味料』(ブロンズ新社)がある。
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