【専門店が伝授】鶏もも肉とスパイスで簡単！ タンドリーチキンのレシピ。本格ソースも必見

インド料理屋さんに行くと、スパイシーな香りに惹かれてつい頼んでしまう「タンドリーチキン（タンドーリチキン）」。タンドールと呼ばれる壺型の土窯の中で焼き上げるので、香ばしく風味豊かな味わいが格別です！

 おうちでもこの味をマネしたいけど、窯がないので無理では？ と思い、伊勢丹新宿店で人気のスパイス専門店＜朝岡スパイス＞の渡部美和さんに相談してみたところ、「大丈夫！ おうちでも香ばしくジューシーなタンドリーチキン（タンドーリチキン）は作れます 」と頼もしいお返事が！

「カレー粉ではなく4つのスパイスを組み合わせれば、より香り高い仕上がりになります」

さすがスパイス専門店。まずは作り方のポイントからチェックしていきましょう！

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香り高く香ばしい！「タンドリーチキン（タンドーリチキン）」3つのポイント

「タンドリーチキン（タンドーリチキン）はヨーグルトにスパイスや塩などを混ぜ合わせたマリネ液に鶏肉を漬け込み、マリネ液をたっぷり塗って焼き上げます。味の決め手となるマリネ液の作り方、『何で焼くか』が大事なので、次の3つのポイントを押さえておきましょう」

袋で漬けて魚焼きグリルで焼ける！「スパイス香るタンドリーチキン（タンドーリチキン）」の作り方

＜材料＞（2人分）

• 鶏もも肉…2枚（約500g）　
• 【マリネ液】
  ・コリアンダー粉末…大さじ1
  ・クミン粉末…大さじ1
  ・パプリカ…大さじ1
  ・レッドペッパー粉末…小さじ1
  ・にんにく（すりおろし）…小さじ2分　
  ・しょうが（すりおろし）…小さじ1分
  ・塩…小さじ1
  ・プレーンヨーグルト…200g　※ギリシャヨーグルト100gで代用可
  ・米油（またはサラダ油）…大さじ4
• レモン（くし形）…1/2個分
• 香菜…適量
• グリーンチャトニ…適量

＜下準備＞

・ヨーグルトを一晩（7時間以上）冷蔵庫で水きりする

ヨーグルトを水きりする。ボウルに厚手のキッチンペーパー（またはガーゼ）を敷いたザルをのせ、ヨーグルトを入れる（コーヒーフィルターをセットしたコーヒードリッパーにヨーグルトを入れるのでもよい）。冷蔵庫に入れ、一晩（7時間以上）おいてしっかり水をきる。

「一晩おくと、だいたい水きりヨーグルト100g、ホエイ（乳清）100gに分かれます（編集部調べ）。ホエイは栄養があるので捨てずにスープなどに活用するといいでしょう。水分の少ない市販のギリシャヨーグルト100gで代用する場合、水きりの作業は不要です。そのまま使ってください」

＜作り方＞

1.　スパイス類をボウルに入れ、ダマがなくなるまでよく混ぜ合わせる

ボウルに【マリネ液】のコリアンダー、クミン、パプリカ、レッドペッパーを入れ、マドラーなどでダマがなくなるまでしっかり混ぜ合わせる。

「粉末スパイスはダマになりやすく、そのままマリネ液に加えるとムラになってしまいます。必ず混ぜ合わせてから使いましょう」

2.　鶏肉を大きめのひと口大に切り分ける

鶏肉の皮目を下におき、大きめのひと口大に切り分ける。

「焼くと縮むので少し大きめになるよう、鶏もも肉１枚につき4～5等分くらいがちょうどよいです」

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3.　鶏肉を密閉袋に入れ、【マリネ液】の材料をすべて加える。袋ごともみ込んで冷蔵庫に入れ、5時間以上寝かせる

保存用密閉袋に2の鶏肉を入れ、水きりしたヨーグルト、1のスパイス、にんにく、しょうが、塩、米油を加える（写真）。スプーンで鶏肉以外をざっと混ぜ合わせる。

空気を抜いて袋の口を閉じ、袋ごと鶏肉をしっかりもみ込む。冷蔵庫に入れ、一晩（5時間以上）寝かせる。

「寝かせることで味が入り、パプリカから色素が溶け出して油が赤くなっていきます。ここまで仕込んでおけば、あとは焼くだけでOK。炭火焼きにしても美味しいので、バーベキューやキャンプ料理にもおすすめです」

4.　鶏肉を密閉袋から取り出し、魚焼きグリルで10分ほど焼く。器に盛り、レモン、香菜、好みでグリーンチャトニを添える

魚焼きグリル（両面焼き）を強火で3～5分予熱する。いったん火を止め、くっつき防止のために米油（またはサラダ油、分量外）をキッチンペーパーに染み込ませて網に塗る。3の鶏肉の皮目を上にして網に並べ、密閉袋に残ったマリネ液をスプーンで塗る。

「魚焼きグリルの受け皿に水を入れないタイプの機種ならば、受け皿にアルミホイルを敷いておくと後片付けが楽です」

弱めの中火にかけ、こんがりとした焼き色がつくまで10分ほど焼く。器に盛り、レモンと香菜、好みでグリーンチャトニ（レシピはこの下に記載）を添える。

※片面焼きグリルの場合は鶏肉の皮目を下にして網に並べ、片面5分ずつ焼いてください。

タンドリーチキン（タンドーリチキン）はこのままでも充分美味しいですが、次にご紹介するグリーンチャトニをつけるとより一層深い味わいが楽しめます。材料をそのままミキサーにかけるだけで作れるので、ぜひお試しください。

【実食】タンドリーチキン（タンドーリチキン）。直火焼きならではの香ばしさがうれしい！

焼いている途中からスパイスの香りがキッチンいっぱいに漂い、食欲をこれでもかと刺激。赤味を帯びて焼き上がったチキンは、お店でいただくものと同じビジュアルです！

まずはそのまま頬張ると鮮烈なスパイスの香りが鼻に抜け、プリップリな鶏肉のうま味とともにヨーグルトのまろやかな味わい、スパイスの刺激が押し寄せます。余分な脂は落ちているのでとても食べやすく、焦げたところが香ばしくてより美味しい！ グリーンチャトニをつけると爽やかさが加わっていくらでもいけちゃいます。

ヨーグルトの水きりや漬け込む時間はかかりますが、手間いらずのレシピです。本格的なこの味にぜひトライしてみてください。

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