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2020.02.07

鍋を“味変”する魔法の鍋ダレ【簡単レシピ】

鍋ダレレシピ

日本の冬の食卓に欠かせないのが鍋料理。材料をひとつの鍋に入れて卓上で煮ながら食べる「鍋」は、日本人のソウルフードです。でも、いつも同じ味になってしまって、冬も後半になると飽きてくる、なんてことありませんか?

そんなお悩みをおいしく解決してくれる鍋ダレのアレンジレシピを、料理家の尾田衣子さんに教えていただきました。「家にある調味料や食材を上手に使えば、普通の寄せ鍋がいろんな味で楽しめます」。今日から実践できるプチ「鍋改革」、早速始めてみましょう!

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魔法の“味変”鍋ダレ6種

鍋ダレ6種

「同じ寄せ鍋でも、タレが変わるとまるで違う料理のようになります」と、尾田さん。今回は、「あっさり系」と「がっつり系」をそれぞれ3種類ずつ教えていただきます。「家にあるものを工夫すれば、もっとバリエーションが広がります」

さっぱり系には、柑橘や梅、山椒といったさわやかな風味を持つ食材を柱にしてしょうゆや酒などの調味料を足し、がっつり系には、味噌やチーズ、酒粕など、どっしりした質感を作る食材を使うのがポイントなのだとか。「シメも、味のベースに合わせて蕎麦やうどん、パスタなど、いろいろと試してみてください」

みかんダレ【あっさり系】

みかんダレ

みかんを使ったシンプルなタレ。みかんの甘酸っぱい味が決め手です。シメには蕎麦がおすすめ!

<材料>(作りやすい分量)

  • みかん(農薬・ワックス不使用のもの)……1個
  • みりん、しょうゆ……各大さじ2

<作り方>

  1. みかんは横半分に切り、1/2個分だけを残して果汁を搾る。
  2. みかんの果汁、みりん、しょうゆを合わせ、残しておいたみかんを浮かべる。浮かべたみかんは途中で搾って果汁を足してもよい。

※みかんは、農薬・ワックス不使用のものがない場合は皮をむいて使用してください。

柚子バター昆布ダレ【あっさり系】

柚子バター昆布ダレ

柚子こしょうと昆布茶で味を作ったら、バターでちょっぴりコクを足します。シメはさらりとそうめんで。

<材料>(作りやすい分量)

  • 柚子こしょう……大さじ1/2
  • 昆布茶(粉)……大さじ1
  • 酒……大さじ1
  • バター……20g

<作り方>

  1. 柚子こしょう、昆布茶、酒を混ぜ合わせ、バターを加える。食べるときは鍋の具材を入れてバターを溶かしながらいただく。

梅山椒ダレ【あっさり系】

梅山椒ダレ

梅と山椒で作るタレは、そのままごはんにのせてもおいしそう。シメはやっぱり、おじやで決まり!

<材料>(作りやすい分量)

  • 梅干し……2個
  • 酒、みりん……各大さじ1
  • 粉山椒……小さじ1/2
  • 白ごま……大さじ1

<作り方>

  1. 梅干しは種を取り包丁でたたいて梅肉を作る。
  2. 1、酒、みりん、粉山椒、白ごまを混ぜ合わせる。

韓国風味噌ダレ【がっつり系】

韓国風味噌ダレ

味噌とコチュジャンを合わせ、にんにくとしょうがを入れた韓国風のタレ。肉を使う鍋などにもおすすめ。最後はうどんでシメて。

<材料>(作りやすい分量)

  • 味噌、コチュジャン……各大さじ1
  • にんにく(すりおろす)……小さじ1
  • しょうが(すりおろす)……小さじ2
  • 砂糖、すりごま……各大さじ1

<作り方>

  1. 全ての材料を混ぜ合わせる。

イタリア風トマト豆乳ダレ【がっつり系】

イタリア風トマト豆乳ダレ

アンチョビとトマトで、イタリアンな味に。豆乳でまろやかさを加えてチーズを入れたら、フォンデュのようなコクのある味に。もちろんパスタとは相性抜群!

<材料>(作りやすい分量)

  • ホールトマト缶(カットタイプ)……大さじ4
  • アンチョビ……15g
  • 豆乳……大さじ3
  • オリーブオイル……大さじ1
  • ピザ用チーズ……大さじ3

<作り方>

  1. アンチョビはみじん切りにする。
  2. 1とホールトマト、豆乳を混ぜてオリーブオイルをかけ、チーズをのせる。

酒粕味噌ダレ【がっつり系】

酒粕味噌ダレ

酒粕をタレに! 味噌と混ぜ合わせてしょうがをたっぷり加えたら、ポカポカ効果も抜群。寒い日におすすめです。シメにはきしめんを投入して、粕汁風にどうぞ。

<材料>(作りやすい分量)

  • 酒粕……大さじ2
  • 味噌……大さじ1
  • しょうゆ……大さじ1
  • しょうが(スライス)……5枚
  • 小ねぎ(小口切り)……大さじ2

<作り方>

  1. しょうがはせん切りにする。
  2. 酒粕、味噌、しょうゆを混ぜ合わせて、1と小ねぎをのせる。具材と煮汁を入れて混ぜながらいただく。

いつもの鍋が、鍋ダレひとつで新しい料理に変身。アイデアたっぷりの味変ダレで、マンネリ鍋にさようなら! さあ、今日の夜は鍋にしょう!

尾田衣子さん

料理家。料理教室「Assiette de Kinu(アシェット ド キヌ)」主宰。大学卒業後、会社員として働きながら、ル・コルドン・ブルーの料理ディプロムを取得。その後、イタリアで家庭料理を学び帰国、料理教室を開講。雑誌、テレビなどのメディアでも活躍する。著書に『柑橘料理の本』(オーバーラップ)、『薬味食堂』(朝日新聞出版)、『あまったパンで魔法のレシピ』(世界文化社)など。

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写真:平松唯加子
料理:尾田衣子
文:FOODIE編集部

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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