2019.05.29
【プロ直伝】基本のキーマカレーの作り方。スパイス5つで本格派の味!
一度はチャレンジしたい、スパイスから作る本格カレーの基本的な作り方をプロに質問! 教えてくれるのは、伊勢丹新宿店に常設コーナーがあるスパイス専門店<朝岡スパイス>の渡部美和さんです。
カレーといってもいろいろな種類がありますが、今回ご紹介するのは煮込み時間が短い「キーマカレー」。キーマとはインド語で「細切り肉」や「ひき肉」という意味です。汁気が少なめのカレーなので、日本では「ドライカレー」に分類されることもあります。
「どんなスパイスを使うの?」「スパイスは何種類も用意するの?」「長時間煮込まなくてはいけないの?」といった初心者ならではの疑問も合わせて、丁寧に解説してもらいました!
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キーマカレー作りに使うスパイスはこちらの5つ!
「『スパイスカレー』というと『何種類もスパイスを買い揃えなくては』と思われる方も多いですが、まずは基本の5つを用意すれば本格的なカレーが作れます」
① カーダモン(カルダモン)
ショウガ科の植物の実を摘んで乾燥させたもので、清涼感のある爽やかな香りとほろ苦さが特徴です。
② クミン
カレー特有の香りと味わいの中核となるスパイスのひとつ。インドをはじめ、トルコやメキシコ、アフリカ、東南アジアなど幅広い地域で親しまれています。
③ コリアンダー
パクチーの種を乾燥させたもの。生の葉とは異なり、柑橘系のマイルドな香りがします。クミンと並んで、カレーには欠かせないスパイスです。
④ ターメリック
日本では「ウコン」と呼ばれるスパイス。料理を黄色く色づける目的で使われることが多く、カレーの色もターメリックによるものです。
⑤【レッドペッパー】
唐辛子の粉末です。料理の辛さはレッドペッパーの量によって決まるので、辛いカレーが好きな方は多めに入れてもよいでしょう。
上記5つのスパイスを使えば、いつものカレーが劇的に変わるはず。今回は、初心者でもさっと簡単に作れるキーマカレーのレシピを伝授していただきます!
取扱い:伊勢丹新宿店
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【プロ直伝】スパイスから作る、本格的なキーマカレーのレシピ
材料(4人分)
- 合びき肉…300g
- 玉ねぎ…1個
- トマト…1個
- なす…1本
- にんにく、しょうが…各1かけ
- 【A】
・クミン(粉末)…大さじ1
・コリアンダー(粉末)…大さじ1
・ターメリック(粉末)…小さじ2
・カーダモン(粉末)…小さじ1と1/2
・レッドペッパー(粉末)…小さじ1/2 - プレーンヨーグルト(無糖)…大さじ3
- 【B】
・水…100ml
・しょうゆ…小さじ2
・塩…少々 - サラダ油…大さじ2
- ご飯…適量 ※今回はターメリックライスを使用
作り方
1.食材を切る
玉ねぎは薄切りに、トマトはヘタを取ってざく切りに、なすは小さめの乱切りにします。にんにく、しょうがはすりおろします。
2.スパイスを混ぜる
Aのスパイスを混ぜ合わせます。
「5種類のスパイスはあらかじめ調合しておきましょう。ブレンドしたものが基本のカレー粉となるので、比率を変えずに量を調整すれば、さまざまなカレーに使用することができます」
3.鍋にサラダ油、香味野菜を入れ、炒める
厚手の鍋にサラダ油を熱し、にんにく、しょうがを炒めます。香りが出てきたら玉ねぎを加え、きつね色になるまで中火で炒めます。
「カレーは玉ねぎでおいしさが決まるので、しっかり炒めることがポイント。時間がないときは<朝岡スパイス>の『濃厚炒め玉葱』を使えば手軽です」
4.ひき肉を加えて炒める
玉ねぎがきつね色になったらひき肉を加え、ほぐしながら炒めます。
「しっかり水分を飛ばしながら火を通すことで、肉の臭みがなくなります」
5.ブレンドしたスパイスを加え、炒める
肉の色が変わったら2のブレンドしたスパイスを加え、全体をよく混ぜます。
「水分を加える前にスパイスを具材や油となじませることで、後の粉浮きを防ぐことができます」
6.トマト、ヨーグルト、Bを加えて混ぜ、10分ほど煮る
全体が混ざったらトマト、ヨーグルト、Bを加えて混ぜます。煮立ったら弱火にし、ときどき混ぜながら10分ほど煮ます。
「水分がほぼなくなるまで煮詰めましょう。トマトとヨーグルトを加えるとうまみとコクがアップ。隠し味として使用したしょうゆは、カレーの味わいを引き締めてくれます」
7.なすを加えて煮る
水分が煮詰まってきたらなすを加え、火が通るまで煮たら完成です。器にご飯とともに盛ります。
「なすは煮崩れないよう、最後に加えましょう。火が通ればいいので、さっと煮込めばできあがりです。今回は見た目に色鮮やかなターメリックライスを添えました。作り方はとっても簡単!
炊飯器の内がまに米2合に対し、分量の水、ターメリックパウダー小さじ1/2、オリーブオイル大さじ1を入れてさっと混ぜ、炊飯スイッチを押して普通に炊くだけ。スパイスから作ったキーマカレーと相性抜群なので、ぜひ一緒に作ってみてください」
スパイスの香りがたまらない! 絶品キーマカレーが完成
できあがったキーマカレーがこちら! ごろっとしたなすとひき肉、煮崩れていい感じになじんだトマトが見るからにおいしそう。何よりもスパイスの複雑かつ芳醇な香りが食欲をそそります。食べてみると、口に含んだ瞬間、玉ねぎの甘みとスパイシーな風味が口いっぱいに広がり、ルウから作ったカレーとの味わいの違いにびっくり!
最初のうちは辛さはあまり強く感じませんが、食べ進めると徐々にスパイスの刺激が際立ってきます。五感を満たす本格的なスパイスカレーにスプーンが止まりません。
「もっとスパイスの風味を堪能したい!」という方は、仕上げに「自家製ガラムマサラ」を加えても。香りも味わいもパワーアップし、やみつきになること間違いなし!
スパイスを買い揃えるのが大変だったら、特製カレー粉を使っても
「スパイスを何種類も買い揃えるのは大変!」という方は、複数のスパイスがブレンドされたカレー粉を使えば手軽に本格的な味わいが楽しめます。「朝岡特製カレー粉」はクミンやコリアンダーなど、約20種類ものスパイスがひとつになった調味料。カレーはもちろん、ピラフやサモサなど、カレー風味の料理にも重宝します。
また、「玉ねぎをじっくり炒める時間がない!」という方には、「濃厚炒め玉葱」がおすすめ。北海道産の玉ねぎを約7時間、直火でじっくり炒め、素材本来の甘み、旨みを油だけで引き出した、まさに「天然の旨み調味料」です。ひと瓶に4個分の玉ねぎが凝縮されているので、少量加えるだけで、料理がぐっとおいしくなります。
取扱い:伊勢丹新宿店
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「スパイスを通して、料理の魅力や楽しさをお届けしています。より多くの方に気軽に使っていただきたいと思っています」
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=シェフズセレクションにてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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