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2018.06.30

読み物・コラム

お茶だってコールドブリュー! 夏は「冷茶」でひんやりティータイム

暑い日は、冷たい飲み物が恋しくなります。アイスコーヒーや炭酸のドリンクもいいけれど、ほっと落ち着くお茶もまたよし。冷たくいれた緑茶が、ほてった体にひんやり気持ちよく染み込みます。この夏はぜひ、冷茶を楽しんでみたいもの。
でも、おいしくいれるには、どうしたら?
そこで、お茶のプロ、伊勢丹新宿店<日本茶テロワール>のスタイリストで、日本茶インストラクターの資格を持つ今中寛之さんに、冷茶の楽しみ方をQ&A方式で教えていただきました。

Q1:冷茶の簡単でおいしい作り方を教えて!

冷茶のボトル

冷茶をいれるには、フィルターインボトル>があると便利。

A:おすすめは、水出しです。よく、水出しすると甘くなる、と言われます。これは、温度の低い水でいれると、お茶の成分の特徴から渋みや苦みが出づらくなり、本来持つ甘みや旨みが前面に出てくるからです。水出しが甘くおいしく感じられるのは、こういう仕組みなのです。
作り方はごく簡単。水1リットルに対し10gの茶葉を入れて、3~6時間冷蔵庫におく、それだけです。ひとつだけ気を付けてほしいのは、抽出中はむやみに振らないこと。ボトルを何度も振ったり、棒などで激しく混ぜたりすると早く成分が抽出されますが、渋みも出やすくなります。ゆっくり時間をかけて抽出したら、一度ボトルを逆さにして戻し、軽く撹拌してください。

冷茶、氷出し

もうひとつ、氷を使う方法もあります。急須に、通常の5割増しくらいの茶葉を入れて氷を入れます。少しスピードアップしたい場合は、氷水でもいいでしょう。氷が溶ける間にゆっくりと成分が出るので、よりまろやかな味になります。高級茶にはこの氷だしの方法がおすすめです。

Q2:熱い湯でいれて急冷するのはNG?

冷茶、氷で急冷する方法

A:急いでいるときは、熱い湯で手早くお茶をいれてから氷で急冷するのもいいと思いますよ。お茶は、使う水の温度帯で出てくる成分が異なり、それによって味わいが変化します。熱いお湯を使うと、苦みや渋みが早く、そして多く抽出されるので、きりっとした味に仕上がります。眠気覚ましや、気を引き締めたい時などには熱い湯をつかうといいかもしれません。
気分によって、また好みの味によって、いれ方を変えると楽しみ方が増えるのではないでしょうか。

Q3:水出しすればどんなお茶でも甘みが出ておいしくなるって本当?

緑茶、ほうじ茶、釜炒り茶

左から、緑茶、ほうじ茶、釜炒り茶

A:そうです! と言いたいところですが、残念ながらそうでもありません。たとえば、ほうじ茶や紅茶、番茶などの熱湯に向くお茶も水出しすることはできますが、お茶そのものに甘みや旨みが少ない場合はそうした味わいが引き出せません。ほうじ茶や紅茶では、もしかしたらイメージするような甘みなどは期待できないかもしれませんね。でも、水出しにすると渋みはおさえられるので、角がとれたやさしい味わいになります。

水出しした緑茶、ほうじ茶、釜炒り茶

緑茶、ほうじ茶、釜炒り茶をそれぞれ水出ししたもの。
ガラスの器にいれると、見ているだけで涼しい気分になる。

逆に、玉露などは旨みをたっぷり含んでいるので、水出しや、時間があるときは氷で出すと、甘くとろりとしたおいしさに変わります。上質のお茶は、使う水の温度帯によって味わいに広がりがあるので、いろいろ試してみるとおもしろいですよ。

Q4:冷茶におすすめの茶葉は?

冷茶におすすめの茶葉2種

<日本茶テロワール> 左:佐賀嬉野茶(やぶ北、蒸し製玉緑茶) 100g 1,080円
右;佐賀嬉野釜炒り茶(やぶ北、釜炒り玉緑茶) 100g 1,080円

取扱い:伊勢丹新宿店

A:個人的には、冷茶には香りが立つお茶がいいと思っています。たとえば、釜炒りのお茶。日本茶は、茶葉を摘んだ後すぐに熱処理する工程があります。蒸す場合がほとんどなのですが、「釜炒り」といって、炒るタイプのお茶もあります。炒ることで香ばしくすっきりした味になり、それが冷たくいれたときにふわっといい香りになります。たとえば、佐賀嬉野の「釜炒り茶」。熱くいれてもおいしいのですが、水出しではまた違う表情になります。
ほかは、やはり嬉野の「玉緑茶」。こちらは蒸すタイプですが、香りがよく、味わいもしっかりしているので、冷茶に向いています。ほうじ茶なら献上加賀棒茶もいいですね。
最近では冷茶専用のティーバッグなども出ています。それを利用するのもいいのですが、もし家に茶葉があれば、まずはそちらを使っていれてみてください。せっかく買ったいいお茶でも、開封したものは味が落ちてしまいますから、もったいぶらずに冷茶にして飲んで、熱いお湯でいれたときとは違う香りや味を、ぜひ楽しんでください。

さあ、これでお茶のいれ方は完璧! いろいろなお茶で試してみて、好みの茶葉に出合えたら、夏のお楽しみがまたひとつ増えそうですね。


伊勢丹オンラインストアで<日本茶テロワール>をみる
伊勢丹オンラインストアでフィルターインボトルをみる

取材協力/<日本茶テロワール>今中寛之さん

今中寛之さん

伊勢丹新宿店<日本茶テロワール>スタイリスト。15年近くにわたって日本茶を担当、日本茶インストラクターの資格も持つ。朝起きたらまず、趣味で製茶もするほどの日本茶好き。

文: FOODIE編集部

写真:長田朋子
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

商品の取扱いについて

 記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=茶の道/日本茶テロワールにてお取扱いがございます。また、伊勢丹オンインストアでは、<日本茶テロワール>の一部商品をお取扱いいたしております。

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