2017.02.24
自家製「パンチェッタ」のレシピ。塩漬けで豚肉のうまみが凝縮!
パンチェッタとは、豚バラブロック肉を塩漬けにし、乾燥・熟成させて作る加工品のこと。主に、イタリア料理のカルボナーラやサラダの具材として使われます。本来なら1か月近く熟成させるものですが、しっかりと塩で下味をつけて冷蔵庫内で乾燥させれば、自宅でも簡単に1週間で食べごろに! 肉の水分が抜けることでうまみが凝縮され、お店で食べるような本格的な味わいになるんです。
伊勢丹新宿店本館地下1階、キッチンステージで腕をふるう柬理美宏シェフに、自家製パンチェッタのレシピを教えてもらいました。
【シェフ直伝】パンチェッタを活用した絶品レシピはこちら!>>
1週間で完成! 簡単パンチェッタのレシピ
「肉の熟成は温度管理が難しいのですが、温度が安定している冷蔵庫で作れば意外と簡単。家庭でできるパンチェッタの作り方をご紹介します」と柬理シェフ。
<材料>(作りやすい分量)
- 豚バラブロック肉…500g
- 岩塩…50g
- フレッシュハーブ…少量
※ローズマリーやタイム、セージなど好みのもの。今回はその3種すべてを使用 - 黒こしょう…少々
<作り方>
①豚バラブロック肉の表面全体をフォークで刺す
豚肉をトレイにのせて、表面全体をフォークで刺します。手や調理器具が汚れていると雑菌が繁殖しやすいので、必ずきれいに洗い(使い捨て手袋などを使用してもよい)、調理道具はアルコール除菌をするのが鉄則。
②豚肉に岩塩をまぶし、塩漬けにする
みじん切りにしたハーブと岩塩、黒こしょうを混ぜたものを豚肉全体にまんべんなくまぶし、岩塩を肉に密着させるように手で軽く押さえます。トレイごとラップをかけて、冷蔵庫で3日間寝かせましょう。
3日経つと、表面の塩があらかた溶けて浸透し、肉からピンク色のドリップが出てきます。
③ドリップを捨てて流水に当てながら塩抜きする
豚肉のドリップを捨て、水道水で表面の岩塩を洗い流します。さらにボウルに豚肉を入れて、10分ほど流水に当てながら塩抜きをします。
④キッチンペーパーで包み、冷蔵庫へ入れて豚肉の水分を抜く
塩抜きした豚肉の水けをよくふきとってから、キッチンペーパーで豚肉をきっちりと包みます。包んだ豚肉は網を重ねたトレイに置き、ラップをかけずに冷蔵庫へ。
「キッチンペーパーで吸収しきれなかったドリップがトレイに落ちます。ドリップに肉が触れると雑菌が繁殖してしまうので、必ず網を重ねて風通しをよくしましょう」
⑤ドリップが染み出たら新しいキッチンペーパーに取り替える
ドリップが染み出てキッチンペーパーが湿ってきたら、新しいキッチンペーパーで包み直して冷蔵庫で保存。これを1週間繰り返します。
「最初のうちはドリップがたくさん出るので、1日3~4回ほどキッチンペーパーをこまめに取り替えてください」
1週間冷蔵庫で熟成させると、ピンク色だった肉が渋みのある赤色に変化します。水分が抜けてひと周り小さくなるのは、うまみがギュッと凝縮した証! このタイミングで自家製パンチェッタは完成ですが、さらに乾燥を繰り返して水分を抜き、本格的な味わいに近づける場合は、ラップをかけずにそのまま冷蔵庫へ。
食べるときは弱火でじっくり加熱して
食べるときは弱火でじっくり加熱しましょう。ガツンとした豚肉の脂のうまみをダイレクトに感じられ、プロシュートのような香りが口いっぱいに広がります! 塩漬けにしただけで、うまみがこれほどまでに凝縮されるなんて!
「パンチェッタは生の状態なので、食べるときは必ず加熱調理してください。にじみ出てくるパンチェッタの脂でカリカリになるまで炒め、サラダやカルボナーラなどに加えると、強めの塩けと香ばしい脂が味のアクセントになりますよ」
サラダやカルボナーラ以外にも、ポトフなどの煮込み料理に加えると、コクが増して深みのある味になるそうです。
この美味しさ、ぜひ味わってみてください。
【シェフ直伝】パンチェッタを活用した絶品レシピはこちら!>>
伊勢丹新宿店<キッチンステージ>では、有名シェフ監修のメニューが月替りで楽しめます!
伊勢丹新宿店 本館地下1階にある<キッチンステージ>は、有名シェフが監修したメニューを味わえるレストラン。メニューは4〜5週間ごとに変わり、フレンチに和食、中華まで、名店の味をカジュアルに楽しめます。ご家庭で提供メニューの味を再現できるようにレシピも差し上げていますので、ぜひ立ち寄ってみてください。
「shinjukuisetan_kitchenstage」柬理シェフのレシピ一覧はこちら>>
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
Ranking
人気記事ランキング