2月16日は寒天の日。いろいろ使える寒天レシピ

寒天テリーヌのイメージ

2月16日（日）は「寒天の日」！海藻が原料で食物繊維が豊富な寒天は、近年、あらためて注目を集めている食材です。寒天といえば、羊羹やあんみつなどの和菓子に使うイメージが強いですが、意外とさまざまな料理に活用できるって知っていますか？

今回は、『1日2gで、すっきり快腸！あったか寒天スープ』（小学館）から、普段寒天を使わない人にもぜひ試してほしい、おすすめ活用法を紹介します！

1日2グラムとるのがおすすめ！寒天を上手に取り入れるコツ

寒天のイメージ

横浜市立大学医学部特任教授の杤久保修先生によると、寒天のパワーを実感するには1日1回2g以上の量をとるのがおすすめだそう。そこで、日常的に寒天を食べるためのコツとレシピを、料理研究家の小菅陽子先生に教えていただきました。

寒天2gを水で煮溶かして固めると、かなりの量になります。でも、それをドリンクに加えたり、ゼリー寄せ風の料理に使ったりすれば、意外と簡単にとることが可能。特にスープにすると温かいままサラサラと食べられるので、手軽に続けられます。

寒天には、棒状の角寒天やひも状の糸寒天など多数の種類があります。中でも粉寒天は、戻す手間がかからず、扱いやすいのでおすすめです。寒天2gあたり250〜300mlの水で2分以上煮溶かして使用するとよいでしょう。

それでは実際に料理を見ていきましょう。

鶏と丸ごとトマトの寒天スープ

寒天を固めず、温かいスープにすればより食べやすくなります。少し冷めるととろみが出るので、また異なる味わいに。骨つき肉とトマトを煮込んだスープは旨みたっぷり！

＜材料＞（2人分）

＜作り方＞

鶏手羽元に塩、こしょうをふる。
トマトはヘタを除き、皮に数カ所、浅く切り込みを入れる。熱湯に5〜6秒浸けて冷水に取り、湯むきする。
キャベツは大きめのざく切りにする。しいたけは軸を除いて半分に切る。にんにくは薄切りにする。万能ねぎは小口切りにする。
鍋にオリーブオイルを入れて弱火で熱し、1とにんにくを炒める。香りが立ったら余分な油脂をペーパータオルで拭き取り、水の半量を加える。
煮立ったらアクを除き、残りの水、2、キャベツ、しいたけ、Aを加え、10分ほど煮る。野菜がやわらかくなったら塩、こしょうで味をととのえる。器に盛り、万能ねぎを散らす。

アボカドとパプリカのテリーヌ

難しいイメージのあるテリーヌも、しっかりと固まる寒天を使えば手軽です。白ワインがほのかに香るゼリーが、料理をワンランク上の味わいに。

＜材料＞（10×15cmの角型容器＜400ml＞1個分）

＜作り方＞

身近な材料で手軽に作れるオードブル。赤×白×緑の色合いが食卓の上でよく映えます。かに風味かまぼこの甘みとオクラのねばねばとした食感が相性◎。

＜材料＞（10×15cmの角型容器＜400ml＞1個分）

＜作り方＞

※味が足りない場合は、「アボカドとパプリカのテリーヌ」のBのソースを添えても。

パイナップル＆ココナッツの寒天ジュレドリンク

白×黄色の彩りがきれいな、スイーツ感覚の食べるドリンクです。パイナップルの爽やかな酸味とヨーグルトのさっぱりした後味がたまりません。スプーンですくって召し上がれ！

＜材料＞（2杯分）

＜作り方＞

耐熱ボウルにAを入れてよく混ぜる。ラップをせずに電子レンジ（600W）で40秒加熱し、人肌ぐらいに温める。
鍋にBを入れてよく混ぜる。中火にかけ、煮立ったら弱火で煮る。2〜3分たったら火を止め、1を加えて混ぜる。耐熱のグラスに注ぎ、グラスを斜めに固定し、そのまま冷ます。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。
パイナップル5切れをフードプロセッサーにかける。なめらかになったら固まった2に注ぐ。残りのパイナップルをのせ、ミントを飾る。

どの料理も、忙しい人でも手軽に作れるシンプルなレシピばかり。寒天は使い方次第でもっとバリエーションが広がります。「寒天の日」をきっかけに、日本生まれの伝統的な食材を、ぜひ使ってみてください。