2020.08.18
【簡単レシピ】すだちとかぼすは丸ごと食べられる! 意外な組み合わせアイデア
清々しい香りと心地よい酸味が料理に爽やかな風味を添えてくれる柑橘、すだちとかぼす。皮をすりおろして香りづけに使ったり、果汁をたれや酢の物に使ったり、何かと便利な食材です。でも、それ以外に使ったこと、ありますか?
「皮や果汁を使うだけなんてもったいない! 果肉もおいしいし、丸ごと食べられますよ」と教えてくれたのは、柑橘が大好きという料理家、尾田衣子さん。柑橘料理の著書もある尾田さんが、すだちとかぼすのレシピをそれぞれ2つずつ、そして両方使える料理を2点紹介してくれます。
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【すだち】タコとまぐろのすだちサラダ
すだちをスライスしてサラダに。「薄くスライスすると皮の苦みがちょうどよいアクセントになります。セロリやハーブの香りととても相性がいいですよ」タコとまぐろの赤い色に、すだちのくっきりしたグリーンが鮮やかに映えます。すだちの酸味があるので、調味料はオリーブオイルと塩でシンプルにいただきましょう。
タコとまぐろのすだちサラダ
<材料>(2人分)
- タコ(茹でたもの)……80g
- まぐろ(刺身用のさく)……70g
- 紫玉ねぎ……1/4個
- セロリ(葉も使う)……1/2本
- すだち……2個
- ディル…‥適量
- オリーブオイル……大さじ2
- 塩、こしょう……各適量
- 一味唐辛子……適量
<作り方>
- タコはぶつ切りにし、まぐろはスライスする。紫玉ねぎ、セロリの茎は薄切りに、葉はざく切りにする。すだちは1個を輪切りにする。
- 1を器に盛って適当な大きさにちぎったディルを散らし、オリーブオイル、塩、こしょうをふる。すだち1個の果汁を搾ってかける。好みで一味唐辛子をふる。
【すだち】焼きすだち、焼きなす、ささみの山椒風味
なすとすだちで、秋を感じる一皿。「すだちは焼くことで酸味がおだやかになります。温かい果汁もなかなかおいしいですよ」すべて魚焼きグリルで焼けるので、お手軽。山椒とすだちの香りが重なって、ふくよかな味わいに。日本酒やビールのおつまみにも最適です。
焼きすだち、焼きなす、ささみの山椒風味
<材料>(2人分)
- すだち……2個
- ささみ……2本
- なす…‥2本
- 塩……適量
- 山椒……小さじ1/4
<作り方>
- すだちは2等分し、ささみは筋を取って塩をふる。
- 1となすをアルミホイルにのせて魚焼きグリルに入れ、中火で焼く。15分ほどしたらすだちとささみを取り出し、なすはさらに5分ほど焼く。なすが太い場合は途中ですだちとささみを取り出して、焼きすぎないようにする。
- 2を取り出し、ささみは3等分に切り、ナスは皮を取って3~4等分に切る。
- すだち、なす、ささみを器に盛り、山椒をふる。すだちを搾りながらいただく。
【かぼす】かぼすとぶどうの酢のもの
かぼすとぶどうに、ほたて、かいわれ大根で、グリーンと白の涼しげな和えものに。「かぼすを、ぶどうと魚介と合わせてマリネ風にしました。かぼすの香りで全体が締まって、ワインにもお酒にも合うひと品です」かいわれ大根のぴりっとした辛みも効いています。
かぼすとぶどうの酢のもの
<材料>(2人分)
- かぼす……1個
- ぶどう(マスカットなど緑のもの)……10粒
- ほたて貝柱(刺身用)……4個
- かいわれ大根……1/4パック
- すし酢……大さじ1
<作り方>
- かぼすは1/2個分をスライスし、更に半分に切って半月形にする。ぶどうとほたては2等分に切る。
- かいわれ大根は根を切って2等分にし、1と一緒にボウルに入れる。
- すし酢をまわしかけ、残りのかぼすを搾って果汁を加え、さっと和えて器に盛る。
【かぼす】かぼすとオイルサーディンの炊き込みごはん
かぼすをごはんと一緒に炊き込むという意外なアレンジ! 「全体に香りがわたって、さっぱり食べやすく仕上がります。オイルサーディンで旨みが出て味がつくので、これ一品にサラダなどを添えたら立派な一食に。冷めてもおいしいのでお弁当にもおすすめです」しんなりしたかぼすは、もちろんそのまま一緒に召し上がれ。
かぼすとオイルサーディンの炊き込みごはん
<材料>(2人分)
- 米……1合
- かぼす……1個
- オイルサーディン……50g
- パプリカ……1/4個
- グリーンオリーブ……6粒
- 鰹だし(顆粒)……小さじ1
- 塩、こしょう……各適量
- 大葉……3枚
<作り方>
- かぼすは輪切りにする。パプリカは粗みじん切りにする。
- 米を研ぎ、炊飯器の目盛りまで水を入れて、鰹だし、1、オイルサーディン、グリーンオリーブを加えて炊く。
- 炊き上がったら、塩、こしょうで味を調え、器に盛って手でちぎった大葉をのせる。
【すだち&かぼす】軟骨としいたけとねぎの柑橘アヒージョ
たっぷりのオリーブオイルでぐつぐつ煮るアヒージョは、人気の定番おつまみ。「オイルをたっぷり使う料理なので、重くなりがちですが、柑橘を入れることであっさりした味わいになります」しいたけの旨みがじわっと染み込み、コリコリの軟骨の食感も◎。後を引く味です。すだち、かぼすのほか、レモンなどを使っても美味。
軟骨としいたけとねぎの柑橘アヒージョ
<材料>(2人分)
- 鶏軟骨……80g
- しいたけ……2個
- ねぎ……1/3本
- かぼす……1/2個
- すだち……1/2個
- にんにく……1片
- 赤唐辛子……1本
- オリーブオイル……適量
- 白ワイン……50ml
- 塩、黒こしょう……各適量
- クミンシード……小さじ1/4
- バゲット(スライス)……6枚
<作り方>
- 軟骨は表面に塩、こしょうをふる。しいたけは軸を取って4等分に切る。ねぎは2㎝幅に切る。かぼす、すだちは半月形の薄切りにする。にんにくはみじん切りにする。
- スキレット(または小さめのフライパンなど)に1と赤唐辛子を入れ、塩、黒こしょう、クミンシードをふって白ワインを加える。材料がひたひたになるまでオリーブオイルを入れる。中火にかけ、軟骨に火が入るまで15分ほど煮る。
- バゲットを添えていただく。
【すだち&かぼす】柑橘風味のアボカドディップチーズ
すだちとかぼすのみじん切りをたっぷり加えたアボカドディップは、色鮮やかで香り爽やか。「皮ごとみじん切りにして入れますが、アボカドとなじんでまろやかになります。苦みもそんなに気になりません」
カマンベールチーズに大胆にのせて、スライスしたすだちとかぼすをちょこんと飾ったら、まるでプチケーキのようなかわいらしさ。わさびじょうゆとの組み合わせも絶妙です。
柑橘風味のアボカドディップチーズ
<材料>(2~3人分)
- すだち、かぼす……各1/2個
- すだち、かぼすの搾り汁……各小さじ2
- アボカド……1/4個
- オリーブオイル……大さじ1
- 黒こしょう……適量
- カマンベールチーズ……1個
- わさびじょうゆ
わさび……適量
しょうゆ……適量 - 飾り用のかぼす、すだち……適宜
<作り方>
- すだちとかぼすは種を取り除いて皮ごとみじん切りにする。
- アボカドは種を取って皮をむき、1と合わせてフォークでつぶす。
- 2に、すだちとかぼすの搾り汁、オリーブオイル、黒こしょうを加えて混ぜ合わせる。
- カマンベールチーズに3をのせ、わさびじょうゆを添える。好みですだちとかぼすのスライスを飾る。
すだちとかぼすを、文字通り丸ごと食べるレシピ。「柑橘には、苦み、酸味、そして旨みがあって、皮も果肉も果汁もすべておいしく食べられます!」と尾田さん。ぜひチャレンジしてみてください。
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尾田衣子さん
料理家。料理教室「Assiette de Kinu(アシェット ド キヌ)」主宰。大学卒業後、会社員として働きながら、ル・コルドン・ブルーの料理ディプロムを取得。その後、イタリアで家庭料理を学び帰国、料理教室を開講。雑誌、テレビなどのメディアでも活躍する。著書に『柑橘料理の本』(オーバーラップ)、『薬味食堂』(朝日新聞出版)、『あまったパンで魔法のレシピ』(世界文化社)など。
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