塚田有一さんが生花をする様子

フラワーアーティスト・塚田有一さんの人気コラム「花と食で彩る日本の暦」。日本で使われる暦は、「七夕」に代表される五節句や、「冬至」「立春」に代表される二十四節気などさまざま。今回は全14回分の記事をまとめました。連載を振り返ることで四季をひと巡りします。自然の美しさを再発見し、豊かな暮らしについて考えるきっかけに。

【4月】春を迎えることは世界共通の喜び

清明のイメージ

花と食で彩る日本の暦〜 二十四節気「清明」

春の盛りを迎える4月5日頃は、二十四節気の「清明」に当たります。この時期、世界各地で行われる春迎えの行事は、イースター、花祭り、灌仏会(かんぶつえ)などさまざま。日本各地も花見に心浮き立つ人々であふれます。

2015.04.11掲載

 

【5月】生き物の生命力が、人間の五感を刺激する

立夏のイメージ

花と食で彩る日本の暦〜 二十四節気「立夏」

5月5日は「端午の節句」、そしてゴールデンウィークが明けた頃、二十四節気の「立夏」を迎えます。青々と茂る若葉や歌うようにさえずる鳥たち。冬の間に鈍くなっていた人々の五感が、自然界にあふれる生命力に刺激されます。

2015.05.06掲載

 

【6月】雨の季節にこそ気づく、日常の中のささやかな喜び

入梅と夏至のイメージ

花と食で彩る日本の暦〜「入梅」、「夏至」

紫陽花が咲く6月は「入梅」と呼ばれる梅雨入りの時期。寒い冬に咲いた梅の花を想いながら梅干しを漬けるのはこの頃。夏越の祓では、氷をモチーフにした和菓子「水無月」で氷の冷たさに想いを馳せます。雨が続く季節だからこそ気づく日常の中の喜びがあります。

2015.06.19掲載

 

【7月】生活の中に清涼感を演出するのも夏の楽しみ

七夕と小暑と大暑のイメージ

花と食で彩る日本の暦〜「七夕」、「小暑」と「大暑」

7月7日は五節句で「七夕」、この頃二十四節気では「小暑」を迎えます。暑い日々を少しでも快適に過ごそうと、昔から人々はさまざまな工夫を取り入れていました。清涼感を演出するため、素麺を竹やガラスの器で食したり、風鈴を飾ったりするのもそのひとつ。だんだんと雨の日が減り「大暑」をすぎると、1年で最も暑い時期を迎えます。

2015.07.06掲載

 

【8月】酷暑のただなかでも旧暦では秋

立秋と処夏のイメージ

花と食で彩る日本の暦〜「立秋」、「処暑」

強い日差しが降り注ぐ8月8日頃、旧暦では秋の始まりを告げる「立秋」を迎えます。幼虫だった虫たちが成虫へと姿を変え、植物は照りつける太陽にも負けず葉を青々と茂らせる、生命力の強さが輝く季節です。そして酷暑に終わりを告げるのが「処暑」。8月22日前後を境に、ふと暑さがやわらぐのを感じます。

2015.08.19掲載

 

【9月】菊の香りをまとった酒を神に捧げる

白露と重陽のイメージ

花と食で彩る日本の暦〜「白露」、「重陽」

9月9日は五節句では「重陽の節句」。菊の花や葉を浮かべた菊酒をいただくのがこの日の風習。中秋の名月には、月の形代となる団子を供え神々に酒を献じます。日本酒に「菊」「月」が付く名前が多いのは、季節の花と神々に由来しているためなんだとか。

2015.09.09掲載

 

【10月】寒い時期こそ「赤」が映える

寒露と霜降のイメージ

花と食で彩る日本の暦〜「寒露」、「霜降」

空気に冷たさを帯びはじめる10月8日頃、二十四節気は「寒露」を迎えます。冬鳥が列島に飛来し、寒さが本番を迎える前の晩秋。徐々に紅葉が始まり、いっそう目をひくのが赤色の美しさです。先人たちは、赤を「明るく輝く色」と捉え、「邪気を払う色」と考えていました。

2015.10.21掲載

 

【11月】収穫祭を迎えたらもうすぐ冬本番

立冬と小雪のイメージ

花と食で彩る日本の暦〜「立冬」、「小雪」

11月4日頃、二十四節気の「立冬」を過ぎると徐々に冬が始まります。山のすべてが紅葉に包まれる11月下旬が「小雪」。各地で「酉の市」が催され、人々の手を縁起物の熊手が飛び交います。これが終わると全国で穀物の収穫が最盛期を迎え、収穫祭の催しで大忙し。これも過ぎるとすぐに正月準備の始まりです。

2015.11.14掲載

 

【12月】お風呂に浮かべた柚子は恋しい太陽の形代

大雪と冬至のイメージ

花と食で彩る日本の暦〜「大雪」、「冬至」

寒い日が続くこの季節、赤い花や実をつける植物が多いことに気づきませんか? 代表的なのは椿や、赤い小さな実をつけるヤブコウジなど。同じ頃、柚子などの柑橘類も実を付けます。「冬至」には欠かせない柚子の実は、寒い夜を明るく照らす太陽を表しているといわれています。

2015.12.19掲載

 

【元旦】新年の言葉にはご縁が散りばめられている

正月のイメージ

「初」に祈りを込める、日本のお正月の過ごし方とその意味

初日の出、初詣、出初め式など、正月は「初」のつく言葉であふれます。魂に付いた1年の汚れは、年を越すことで新魂(あらたま)り、清められます。正月飾りや風習の名前ひとつとっても、先人たちの祈りが込められたものばかり。注連縄や門松の意味などもご紹介します。

2016.01.01掲載

 

【1月】 草木が枯れた冬に現れる「雪月花」とは

小寒と大寒のイメージ

花と食で彩る日本の暦〜「小寒」、「大寒」

年が明けてすぐ、二十四節気の「小寒」は1年で最も寒い時期にあたります。多くの草木が枯れるこの季節、人々は雪のことを「雪月花」と表しました。花の「不在」を通して、寒く静寂な日々の中にある自然美が見出せるのです。冬の美の再発見こそが、春の豊かさを感じる源となります。

2016.01.19掲載

 

【2月】春の気配は野原から。七草で1年の健康を祈る

立春と雨水のイメージ

花と食で彩る日本の暦〜「立春」、「雨水」

節分の翌日から二十四節気では「立春」。暦の上ではこの日からが春です。霜で凍っていた大地にも陽が差し込み始めます。降っていた雪が雨に変わり、やわらかくなった土から植物が芽を出す頃。蕗が頭を出し始め、旧暦ではこの頃に七草粥をいただいていました。

2016.02.08掲載

 

【3月】春を迎える喜びが込められた「ひな祭り」

啓蟄と春分のイメージ

花と食で彩る日本の暦〜「啓蟄」、「春分」

3月3日は五節句では「上巳(じょうし)」。桃の花が咲く時期のため、この日は「桃の節句」として定着しました。ちらし寿司などで女の子を祝う風習は今でも大切にされています。そして「春分」を迎える3月20日頃、百花繚乱の春を迎えます。

2016.03.08掲載

 

【番外編】桜を通じて日本の風土に思いをはせる

花見のイメージ

ガーデンプランナーに聞く、桜・お花見の楽しみ方

桜は「さ=聖なるもの」、「くら=座る」で「聖なるものの降りる場所」という語源を持つそう。冬枯れの里山にいち早く花をつける桜の神聖さを表しています。桜の名所に行くのもいいですが、生花や和菓子で粋に花見を楽しんでみても。

2016.03.26掲載

 

文: FOODIE編集部

撮影:みやはらたかお

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