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2015.08.29

ナンプラーのおすすめ料理活用法。エスニック料理だけじゃないアイデアレシピ

ナンプラーのイメージ画像

キッチンに、ナンプラーはありますか?

時々無性に食べたくなるエスニック料理。独特な風味と香りがあるナンプラーは、タイ料理には欠かせない調味料ですね。一方、使いどころがエスニック料理しかなくて、「一度買ったけれど調味料棚で眠っている……」。という方も、多いのではないでしょうか。

ナンプラーはカタクチイワシを発酵させて作る、タイの調味料。魚介のうまみがぎゅっと凝縮されているから、特性を知れば和食、洋食さまざまな料理にアレンジが可能なんです。今日から使える、3つのアイデアをご紹介!

ソースに活用!「フレンチドレッシング」

酢と油、塩こしょうで仕上げるフレンチドレッシングを、ナンプラーでアレンジした画像

酢と油、塩こしょうで仕上げるフレンチドレッシングを、ナンプラーでアレンジ。塩をナンプラーに置き換えて、塩気は味見をして調整してみてください。

うまみとコクが加わった存在感のあるソースになるので、サラダはもちろん、カナッペや、肉、魚のグリルにかけても美味。オイルは、サラダ油はもちろん、香りの強いエキストラバージンオイルを使っても個性のあるソースになりますよ。

香味野菜との相性はバツグン!

さらに、お好みで玉ねぎのすりおろしや、にんにくをきつね色に揚げ焼きしたチップを入れるのもおすすめ。ナンプラーはパンチのある調味料なので、香味野菜との相性がいいんです。この場合、できればひと晩冷蔵庫に入れておくと、味がなじんでさらにおいしくなりますよ。

下味に活用!「肉、魚のマリネ」

ナンプラーを使った豚肉のマリネの画像

お肉の味わいを底上げするコツ。砂糖と酒を少し揉み込んで1時間ほど冷蔵庫に入れておくと、肉のたんぱく質が分解されて柔らかくなります。

ここでひとつ、ナンプラーを使ってうまみをプラス。シンプルにソテーするだけでも、驚くほど奥深い味わいが楽しめますよ。

魚介料理は、積極的にナンプラーを使ってほしい!

「魚醤」というだけあって、ナンプラーと魚介の相性は悪いわけがありません。特におすすめなのが、白身魚のムニエルや、アヒージョ、フリットなど、油を使う料理。ナンプラーと油は、相性がいいんです。あらかじめ具材にナンプラーをまぶし、マリネしておくだけで下味になりますよ。お好みで、ローズマリーやセージなど、少し香りが強いハーブを組み合わせてもいいですね。

スープに活用!「お手軽冷や汁」

ナンプラーを「だし醤油」がわりに使った簡単冷汁の画像

ナンプラーはいわば「だし醤油」。水で薄めてかつおだしの代わりに使うこともできます。

簡単冷汁をつくる際にナンプラーを具に混ぜる様子

メーカーにより、塩分の濃さが異なるのでひとつには言えませんが、おすすめの配合は水5に対して、ナンプラー1。

冷や汁に使う場合は、干物があれば本格的ですが、ない場合はツナ缶にナンプラーをまとわせ、焼きつけるように炒めたものを使うと、お手軽な具材になります。

ナンプラーには塩分が含まれているので、味噌汁など塩気のある調味料を使う料理には向きません。冷や汁に使う場合は味噌を抜いて、ナンプラーの塩味だけで仕上げてみてくださいね。

ツナ缶とナンプラーを使い具材をつくる様子

さまざまなスープのアレンジにも

たとえばアクアパッツァにひとたらしすれば、具材のうまみを引き立てる隠し味になりますし、韓国料理のチゲなど、辛みやコクの強いしっかりしたスープに組み合わせるのもおすすめ。ナンプラー独特の存在感を発揮してくれますよ。

ナンプラーも、鮮度が命!

エスニック料理だけじゃない! 「ナンプラー」を使い切る3つのアイデア_7

ナンプラーには魚のタンパク質が含まれるため、常温に置いておくとどんどん風味が損なわれます。塩分が含まれるため腐ったりはしませんが、黒く透明感のなくなったナンプラーは、残念ながらおいしさは失っていると考えてよいでしょう。

日本の醤油もそうですが、保存は必ず冷蔵庫で。買ったら1ヵ月以内で使い切るのが理想です。

魚のうまみとコクが効いたナンプラーは、1本あれば料理の幅がぐっと広がる万能調味料。ぜひ、アジア料理だけじゃない使い方を楽しんでくださいね。

文: 田中 あずさ

写真:園 健

取材協力:魚醤とハーブの料理ユニット「Indochinoise」

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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