2016.08.07
そのまま食べるより美味しくなる!? プロが教える「塩うに」のレシピ
奮発して生うに(生ウニ、生雲丹)を買ったら、ぜひ一度は試してほしいのが「塩うに」。そのまま食べるよりも、さらに美味しくなる驚きの方法なんです!
「うにの名産地、青森の家庭では定番の食べ方なんですよ」と教えてくれたのは、魚のプロ、伊勢丹新宿店<東信水産>の店長・橋口和典さんです。
材料はとってもシンプル、うにに塩をふるだけなのだそう。「うにはそのまま食べたほうがいいと思うでしょう。実は、塩うににしておくと、余分な水分や臭みが取れ、コクと甘みがアップします」というから驚きです。しかも冷蔵で1週間保存OK! せっかく手に入れた贅沢なうにですから、より美味しく食べられるのはうれしいですよね。
「塩うに」のレシピ。甘みが増す決め手は塩加減
材料(作りやすい分量)
- 生うに…1箱(約100g)
- 塩…大さじ2/3
<下準備>
- 保存用の小瓶を熱湯に入れて2~3分煮沸させ、逆さまにして乾かしておく。
<作り方>
① バットにペーパータオルを敷いて生うにを並べる
「塩をふったあと、臭みの原因となる余分な水分が出てくるので、必ずペーパータオルを敷いてください。うにはスプーンでやさしくすくうと形がくずれにくいですよ」
② 塩をまんべんなくふる
手に塩をのせて、うにの20〜30cm上からふる。
「ちょっとしたテクニックなのですが、魚介に塩をふるときの基本です。指の間から塩を少しずつ落としていくことで、まんべんなく塩がいきわたります」
③ しばらくおいて、水分をほどよく抜く
ラップをかけて冷蔵庫で15分以上おく。
「塩をふってからおいておく時間は、好みで調整してください。一晩おいておく人もいますが、私は3時間くらいが好み。うにから出てくる水気は臭みのもとです。長くおくほど水分が出てくるので、キッチンペーパーを替えて、余分な水分を取ってください」
④ 保存瓶に入れる
うにの表面に浮いた水分をキッチンペーパーでそっとおさえて除き、スプーンでやさしくすくって、煮沸しておいた小瓶に入れて完成。冷蔵で1週間保存できます。
いざ、塩うにを実食! 口の中でとろ〜っと溶け、まったりとしたうまみと甘みが広がります。たしかに、そのまま食べるよりも臭みが抜け、濃厚さと甘みがグッとアップしています。これからは、「うにを買ったら、塩うににしてから食べなくちゃ損!」と強く思える、驚きの美味しさです!
もっと塩うにを楽しむ! のっけるだけの簡単アレンジ3品
さらに橋口さんから「塩うに」を楽しめる、簡単アレンジをご紹介していただきました。
「のりのつくだに」と一緒に
うにとのりの磯の香りが重なって、さらに濃厚な味わい! チビチビ食べたい絶品おつまみ。
「白身魚」と一緒に
塩うにと相性抜群なオリーブオイルをさっとかけて。淡白な白身魚に塩うにのうまみが加わり、刺身がまろやかな味になるから不思議!
「だし茶漬け」に入れて
塩うにと山芋のすりおろしは、相性がいい組み合わせ。お好みでわさびをのせて。だし汁がなければ緑茶でもいいでしょう。
「6~7月に出まわるのが紫(むらさき)うに。8月~冬場にかけて出回るのが、より濃厚な味の馬糞(ばふん)うに。うにを選ぶときは、ハリがあってオレンジ色が鮮やかなものがおすすめです」と橋口さん。
さらに手を加えて、「塩うに」をオリーブオイルと混ぜて洋風ソースにしたり、卵黄を裏ごしして「塩うに」と混ぜ合わせて和風ソースにしたりすれば、家庭でレストラン級の味が楽しめるそうですよ。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=フレッシュマーケット/東信水産にてお取扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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