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2015.08.06

キッチンが実験室に!? 夏休みに楽しむ「親子クッキング」のススメ

キッチンが実験室に!? 夏休みに楽しむ「親子クッキング」のススメ

子どもたちは夏休みまっただ中。お子さんと過ごす時間に「何をしようかな……」とお考えの方にぜひおすすめしたいのが、実験感覚で楽しむ親子クッキング!

食材の色の変化を間近に見たり、いつもはスーパーで買っているあのアイテムを手作りしたり、いろいろなフルーツを思うがままにミックスしたり……。ある「アイテム」を使えば、キッチンが実験室に変身! まるでマジックのような楽しい体験ができるんです。

今回はこのページ上で、親子料理教室を紹介。チェリーテラス・代官山の講師で親子レッスンも手がける佐々木素子さんに、子どもに人気の食育レシピを教えてもらいます。実際のレシピを紹介する前に、まずは子どもと一緒に料理を作る際のポイントを押さえておきましょう。

 

子どもが好きなメニューで、たくさんの体験を

「最初に作るメニューは、『お子さんが好きなもの』を選ぶと、やる気になってくれます。2回目以降は、鍋でご飯を炊く方法など、基本的なことを押さえておくとお子さんの自立にも役立ちますね。普段は忙しくて、なかなかお手伝いをさせてあげられないという親御さんが多くいらっしゃいます。せっかくのチャンスですから、なるべくたくさんの工程をお子さんにやらせてあげましょう」。

安心、ラクチン、楽しい! の秘密兵器

 包丁やまな板からお玉、フライ返しなど子ども用の調理道具が多く出回っていますが、今回使うのは「バーミックス」。先端についた刃またはアタッチメントで食材を細かく刻んだり、ペースト状にしたりできるアイテムです。

「食材が一気にペースト状になるなど材料の見た目の変化が大きいので、お子さんの興味も高まります。この後紹介する『バター』など、いつもはお店で買っているものも、バーミックスがあれば手軽に作れますから、材料を知るきっかけにもなります。余計な材料を入れずにシンプルに作って、素材そのもののピュアなおいしさを体験してほしいですね。料理が簡単になるので、おうちの方の負担も減りますよ」

実際にお子さんが使うときは、ちょっと重さがあるので、おうちの方が一緒に手で支えてあげるのがコツなんだとか。

いよいよ、料理教室がスタート!

今日紹介してもらうのは、以下の4つのレシピ。

①にんじん入りパンケーキ
②手作りバター
③手作りピーナッツバター
④フルーツたっぷりスムージー

「子どもが大好きなパンケーキをメインに選びました。今回はにんじんを入れましたが、かぼちゃやとうもろこしなど他の野菜に置き換えられます。アレンジのしやすさも今回選んだメニューのポイントです」と佐々木先生。ではさっそく作っていきましょう。

① 容器に材料を入れ、混ぜていくだけで「パンケーキの生地」が完成!

キッチンが実験室に!? 夏休みに楽しむ「親子クッキング」のススメ_03

容器ににんじんを入れてすりおろし、さらに卵、小麦粉、砂糖、牛乳を入れて混ぜ合わせれば、あっと言う間にパンケーキの生地が完成。これならお子さんでも挑戦しやすいですね。

 

キッチンが実験室に!? 夏休みに楽しむ「親子クッキング」のススメ_04

フライパンで焼くとにんじんの色が一層鮮やかに。フツフツと気泡が出てきたら裏返し、火が通れば完成! シンプルな材料で構成された優しい味わいは、朝ごはんにもおやつにもどんどん食べられそうです。

 

②生クリームから作る「バター」は驚きがいっぱい!

キッチンが実験室に!? 夏休みに楽しむ「親子クッキング」のススメ_05

次に作るのは、パンケーキに添えるバター。生クリームを混ぜ続けるだけでOKです。

「ペットボトルに生クリームを入れ、上下に振って作る方法もありますが、時間も力も必要。バーミックスならあっという間ですよ」

先生が教えてくれた通り、みるみる脂肪分が固まっていきます。状態の変化は見ているだけでも楽しく、大人でも「おーっ!」と目を奪われます!

 

 

キッチンが実験室に!? 夏休みに楽しむ「親子クッキング」のススメ_06

完全に水分と分離したら、キッチンペーパーで水気を切ってできあがりです。出てきた水分は「バターミルク」。栄養がたっぷり含まれているので、パンケーキの生地などに使いましょう。

バターにはマーマレードやジャムを混ぜてもおいしく、刻んだハーブを混ぜればハーブバターにもなります。すぐに食べきれない場合は、棒状にしてラップで包み冷凍し、必要な分だけカットして使うといいそうです。

 

できたてをパンケーキにのせてひと口食べてみると、とってもフレッシュ! ミルキーな後味は、お店で買っているいつものバターとは別ものです。お子さんも、きっと初めて体験する味でしょう。

③「ピーナッツバター」の材料って、ピーナッツと砂糖だけだったの!?

キッチンが実験室に!? 夏休みに楽しむ「親子クッキング」のススメ_07

先生が「本当に香り豊かでおいしい」とおすすめするのが、専用のグラインダーで作るピーナッツバター。

材料はなんと、おつまみ用のピーナッツと、ザラメの2つだけ! こんなにシンプルな材料でできているとは知りませんでした。

 

キッチンが実験室に!? 夏休みに楽しむ「親子クッキング」のススメ_08

材料をグラインダーに入れて、スイッチON。そのままなめらかになるまで混ぜ合わせます。

蓋をあけると甘く香ばしい香りがふんわり。ひと口味見してみると、ピーナッツの豊かな香りが鼻を抜け、ピーナッツバターのイメージが変わるおいしさでした。

 

② どれにしようか迷っちゃう、フルーツのスムージー

キッチンが実験室に!? 夏休みに楽しむ「親子クッキング」のススメ_09

最後は、ひと口大に切って凍らせた好みのフルーツで作る、ひんやりスムージー。グラスの中で攪拌できるので、ひとりひとり作り分けられ、好みの味が楽しめます。

 

キッチンが実験室に!? 夏休みに楽しむ「親子クッキング」のススメ_10

「例えば、マンゴー、パイン、オレンジと同系色で合わせてもいいですね。いちごミルクなら、赤と白が混ざり合ってピンク色になり、鮮やかな色の変化が楽しいですよ。お教室で作るとお子さんの個性が出ますね。フルーツ1種類だけで作る子もいれば、『全部入れる!』っていう子もいるんです(笑)。自分で選んだ組み合わせに特別なおいしさを感じてくれているんだと思います」

フルーツ以外にも、夏が旬のトマトで作るのも先生のおすすめ。大人用にはリキュールを少し加えれば、おしゃれなカクテルにもなります。

 

一緒に料理を作った思い出は、ずっと心に残るもの

キッチンが実験室に!? 夏休みに楽しむ「親子クッキング」のススメ_11

佐々木素子さん

「自分が子どもの頃のことを思い出すと、親と一緒に作った料理って、すごくよく覚えているんです。一緒にお料理をした体験は、きっとお子さんの記憶にも残るはずです」。

1日3回の食事は、「食育」の入り口になる格好の機会。親子で料理を作れば、共同作業を通じて会話が弾み、特別な時間がうまれます。

この夏休みは楽しくおいしい体験を入り口に、親子で食への関心を高めてみてはいかがでしょうか。

 

チェリーテラス

バーミックスやクリステルなど長く使えるキッチン&テーブルウェア、こだわりの食品を紹介するブランド。購入した商品を使いこなすための料理教室も定期的に開催。「伊勢丹新宿店のキッチンスタジオ」「日本橋三越本店のはじまりのカフェ」でも料理教室を随時開催している。

文: 佐々木智恵美

写真:蔦野裕

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館5階=キッチンダイニング/キッチン用品にてお取り扱いがございます。伊勢丹オンラインストアでもお取り扱いがございます。

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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