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2018.11.01

【紅茶専門店が解説】ロイヤルミルクティー作り方の違いとは? 2つのレシピと茶葉の風味を引き出すコツに注目!

紅茶に牛乳を注いでいるところ

11月1日は「紅茶の日」。せっかくなら家庭でも本格的なミルクティーを楽しみたい。しかし、家ではお店のような味わいに仕上げるのは難しいイメージが。「ポイントは、『茶葉の風味をしっかりと引き出すこと』です」と話すのは、伊勢丹新宿店のオリジナル紅茶ブランド<ナヴァラサ>を展開するリーフルのスタッフ。紅茶のプロであるこちらの担当者に、手軽に作れるミルクティーと、コク深いロイヤルミルクティーのレシピを聞きました。

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「ミルクティー」と「ロイヤルミルクティー」の違いって?

(左)ティーカップにミルクを注いでいるところ、(右)鍋で紅茶とミルクを加熱しているところ

そもそも「ミルクティー」と「ロイヤルミルクティー」の違いとは何なのでしょう?

「『ミルクティー』は、やや濃い目にいれた熱い紅茶に少量の牛乳を加えて作ります。一方『ロイヤルミルクティー』は、熱湯と牛乳と一緒に茶葉を鍋で蒸らして作ります。前者はマイルドでありながら紅茶のキレのある風味が味わえ、後者はコクのあるリッチな味になります」

早速それぞれの作り方を実践してもらいました。

【紅茶レシピ①】手軽に楽しめる! 香り高いミルクティーの作り方

ミルクティー作りに使う材料と道具一式

<材料>(ティーカップ2杯分)

  • 熱湯…300ml
  • 茶葉…約4〜6g
  • 牛乳…好みの分量(約30ml程度)
  • 【道具】
    ティーポット、ティーカップ、ティーストレーナー、砂時計またはキッチンタイマー、ティーコジー

<作り方>

①ポットとカップを温めておく

ティーポットとカップに熱湯(分量外)を注ぎ、あらかじめ温めておく(温め用の熱湯は捨てる)。「使用する茶器をあらかじめ温めておくことで、ミルクティーの温度が下がるのを防ぎます。ちょっとしたひと手間ですが、美味しく仕上げるポイントです」

②くみたての水道水を沸かす

「日本の水道水は軟水で紅茶に最適。また、空気がたっぷりと含まれたくみたての水を使うことで、ティーポット内で茶葉がジャンピングし、味香りがしっかりと引き出されます」

③ティーポットに茶葉を入れ、熱湯を注ぐ

(左)多めの茶葉をティーポットに入れているところ、(右)ティーポットにティーコジーをかぶせているところ

温めておいたティーポットに茶葉を入れ、②の熱湯300mlを注ぐ。ティーポットに蓋をし、ティーコジーをかぶせて3分ほど蒸らす。「茶葉はストレートティーをいれるときの倍量を目安に、濃い目がお好みなら更に増やしても良いでしょう。ティーコジーはポットの底もしっかり保温できるものがベストですが、ない場合はタオルなどで代用してください。時間を計りながらじっくりと蒸らしましょう」

④「常温」のミルクを加える

(左)濃いめの紅茶をカップに注いでいるところ (右)紅茶にミルクを注いでいるところ

蒸らし終えたら、ティーポットの中をスプーンで軽くかき混ぜる。ティーストレーナーでこしながら、温めておいたカップに注ぐ。「茶葉にまとわりついている液体においしさが凝縮しています。ティーストレーナーでこす際は、最後の一滴まで残さずに注ぐのが美味しさを引き出すコツです」。最後に常温の牛乳を好みの量加える。

「ここで重要なのは『常温』の牛乳を使うこと。牛乳は冷たすぎると紅茶の温度を下げてしまい、加熱しすぎると臭みが出ます。あらかじめ冷蔵庫から出した常温のものを使いましょう。ティーカップ1杯のミルクティーなら、牛乳は10〜12mlを目安にお好みで。今回は濃さの調節がしやすい『ミルク後入れ』のレシピですが、カップにミルクを入れてから紅茶を注ぐ方法もあります。ぜひ色々ないれ方を試してみてください」

ミルクティーは紅茶の華やかな香りがスッと鼻に抜け、コクがありながらもキレのある飲み口。グラニュー糖を少量加えると、ぐっと飲みごたえが出るのだとか。

【紅茶レシピ②】本格派におすすめ! ロイヤルミルクティーの作り方

ロイヤルミルクティー作りに使う材料と道具一式

<材料>(ティーカップ2杯分)

  • くみたての水道水…160ml
  • 茶葉…約6g
  • 牛乳…160ml
  • 【道具】
    片手鍋(蓋付きのもの)、ティーポット、ティーカップ、ティーストレーナー、砂時計またはキッチンタイマー

<作り方>

①くみたての水道水を片手鍋で加熱し、沸騰したら火を止める

②茶葉を加えて蒸らす

①に茶葉を加え、蓋をして1〜2分蒸らす。「牛乳を入れる前に茶葉を熱湯に入れることで、しっかりと茶葉を開かせ、より茶葉の味香りが引き立つミルクティーになります」

③牛乳を加えて弱火にかけ、小さな泡が出てきたら火を止めて蒸らす

(左)軽くかき混ぜているところ、(右)蓋をして蒸らしているところ ※写真では倍量で作っています。

②に牛乳を加え、蓋をせずに弱火にかける。軽くかき混ぜながら、沸騰直前に火を止め、蓋をして5分ほど蒸らす。「ここでしっかり蒸らすことで、コクのある香り豊かなミルクティーになります」

④こしながらポットに移し、ポットからカップに注ぐ

(左)ロイヤルミルクティーをティーストレーナーでこしながらティーポットに注いでいるところ、(右)ティーポットからティーカップに注いでいるところ

蒸らし終えたら、ティーストレーナーでこしながら温めていたティーポットに注ぐ。そしてティーポットからティーカップに注ぐ。

「ロイヤルミルクティーは、牛乳のコクと甘味の中に、茶葉の深い香りとうまみの存在感が際立っています。ミルクティーと同様に好みでグラニュー糖を加えたり、又、シナモンやスライスジンジャーなどのスパイスを加えて煮出すと、本格的なインド式ミルクティー、チャイになります」

今回ミルクティーに使った「紅茶の茶葉」はこちら!

(左から)<ナヴァラサ>のヴィンテージウヴァ2017 ウヴァハイランズ農園 小缶とアッサムC.T.C2018セカンドフラッシュ ボルサポリ農園 小缶

ナヴァラサ>左:ヴィンテージウヴァ2017 ウヴァハイランズ農園 小缶(75g):1,782円(税込)/アルミ袋(70g):1,361円(税込) 右:アッサムC.T.C2018セカンドフラッシュ ボルサポリ農園 小缶(75g):1,296円(税込)/大缶(125g):1,944円(税込)/アルミ袋(70g):908円 ※購入いただく時期により、茶葉の農園名や摘み取り時期が変更となる場合があります。

今回ミルクティーに使った紅茶の茶葉は、いずれも伊勢丹新宿店で購入できます。ミルクティーにおすすめの「ヴィンテージウヴァ2017 ウヴァハイランズ農園」は、華やかな香りとスッキリとした飲み口。適度な渋みがありミルクとの相性は抜群です。ロイヤルミルクティーに最適な「アッサムC.T.C2018セカンドフラッシュ ボルサポリ農園」は、ミルクの風味に負けないパンチのある味わいが特徴です。

ミルクティーにはバター香るフードがマスト!

ミルクティーのお供にはクッキーなどバターを使った焼き菓子がおすすめとのこと。香り高くリッチなミルクティーとフードアイテムを揃えて、家庭でもアフタヌーンティーを楽しんで見てはいかがですか。デパ地下で買える人気アイテムも参考にしてみてください。

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写真:菅井淳子
文:齋藤倫子

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1=プラ ド エピスリー/ナヴァラサにてお取扱いがございます。 また<ナヴァラサ> の一部商品は伊勢丹オンラインストアにもお取扱いがございます。

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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