レア・ベイクド・スフレ。タイプ別、人気のチーズケーキ5品を食べ比べ！

大人のコーヒータイムにぴったりのスイーツ、「チーズケーキ」。しっとり濃厚なベイクド、さっぱりフレッシュなレア、ふわふわのスフレ――。どれも捨てがたいですよね！　　

今回は、2～5人程度で食べ切るのにちょうどいいサイズの中から、人気の5つをタイプ別にピックアップ。ひと口にチーズケーキといっても、最近はこんなに多彩なんです。ケーキに詳しい、伊勢丹新宿店・洋菓子担当の和田真由子さんと一緒に、違いを比較してみました！

【ベイクド】
絶対食べるべき！ ノワ・ドゥ・ブール『ウィークエンド・フロマージュ』

焼くことで濃厚なチーズのコクを引き出すベーシックな「ベイクド」タイプのチーズケーキ。なかでもチーズケーキファンなら絶対食べてほしいのが、＜ノワ・ドゥ・ブール＞の『ウィークエンド・フロマージュ』です。見た目はシンプルなスクエア型ですが、中にはこだわりがぎっしり。

「中に自家製のフルーツのコンポートが入ったベイクドタイプです。一番下の1層目がクッキー生地、2層目に薄いスポンジ生地が入り、3層目のチーズクリーム部分にはクリームチーズとカマンベールチーズの2種のチーズを使用。低温でじっくり焼き上げています。コンポートのフルーツは季節により変わります」（取材時はアプリコットですが、次のフルーツは紅玉（りんご）の予定です）

【実食！】

チーズクリームの密度が濃く非常になめらか。スポンジにレモンが効いているからかしつこさがなく、さらに中心部のアプリコットの酸味とも絶妙に絡み合って後をひきます。しっとりおいしいクッキー生地もさすが。

手に持つとずっしり重みを感じ、切り分けて3～4人で食べきるのにちょうどよさそうなサイズですが、和田さんは「私は1人で半分くらい食べられる」とのこと！

【ベイクド&レア】
2種のチーズケーキがこれ1つで！ アンリ・シャルパンティエ『Ｗチーズケーキ』

さっぱりレアもいいけれど、濃厚なベイクドも捨てがたい！ そんな欲張りなチーズケーキファンにぴったりなのが、＜アンリ・シャルパンティエ＞の、その名も『Ｗチーズケーキ』です。

「クッキー生地をベースに、2層目がクリームチーズを焼き上げたベイクド、3層目がマスカルポーネと生クリームを混ぜ合わせたレアチーズです。チーズに使う生乳は、風土がノルマンディー地方に似ているといわれる北海道根釧地区のものを主に使用しています。表面にまぶされているのは、サブレを砕いたクラム。別添えでハニーメープルがついていて、お好みで味を変化させることもできますよ」

【実食！】

2層目と3層目で食感はもちろん甘さやコクもまったく異なるため、飽きることなくどんどん食べ進められます。クラムのそぼろ感も絶妙なアクセントに。別添えのハニーメープルをかけるとねっとりとした食感になり、甘さとコクがアップ。ちなみにさっぱり系が好きな筆者は、そのままの方が好みでした！

【ベイクド&レア】
チーズとフルーツの宝石箱！　日本橋千疋屋総本店「フルーツダブルチーズケーキ」

同じくレア＆ベイクドが味わえるものから、変化球タイプをご紹介。見てください、このゴージャスな見た目。チーズケーキの上にフルーツ専門店＜日本橋千疋屋総本店＞の旬のフルーツをちらすなんて、スイーツファンには夢のような演出です。

「チーズケーキ部分も2層になっていて、1層目がベイクドチーズケーキ、2層目がクリームチーズなんです。クリームチーズはレモンピール入り。上にのったフルーツも酸味の強いものが中心なので、さっぱりと味わえ、見た目のボリュームの割にペロリと食べ切れてしまうと思います。切り分けるとせっかくのフルーツが崩れる恐れがあるので、ナイフではなく、大きなスプーンでたっぷりとすくってください」

【実食！】

まずはフルーツ部分をひと口。さすが千疋屋。フルーツたちのみずみずしさがたまりません。その下に隠されたレモンピール入りのクリームチーズはさっぱり、台座部分のベイクドチーズケーキはしっとりで、甘さも控えめ。3つのブロックの一つひとつを味わったり、一緒に食べたり……次はパイナップルにしようかな、リンゴも早く食べなきゃ！　なんて幸せすぎるひと時が味わえます。あしらわれたフルーツがぶどう中心の今の時期は、ワインと一緒に味わってもいいかもしれません。

【スフレ】
しっとりフワフワ！ 洋菓子司 白金堂『チーズスフレ』

最後は、蒸し焼きでフワフワに仕上げるスフレタイプから2商品をセレクト。「洋菓子司 白金堂」の『チーズスフレ』は、王道ながら材料にこだわりが。

「食感はフワフワで、甘さも控えめです。塩味の効いたチーズを中心に、羊のチーズのパウダーなど4種のチーズをミックス。あっさりしていながらもチーズ感はしっかりあります。一番下の部分に薄くスポンジが入っています」

【実食！】

スフレタイプのチーズケーキは、「ポロポロとした食感」のイメージがありましたが、この『チーズスフレ』はしっとり。フォークを入れた際のフワッとした弾力は感動もの。甘さ控えめなので、1人で半分くらい食べられそうです！

【スフレ】
もっちり食感が楽しい！ モロゾフ『クリームチーズケーキ』

北海道根釧産の生乳を使った「モロゾフ」の『クリームチーズケーキ』。ミルクの香りが特徴的です。

「スフレなのに、食感がちょっと変わっています。北海道根釧地区の生乳を使用したクリームチーズにメレンゲを加えたものを、低温で湯煎焼成しています。まわりはミルククリームで包み、求肥のような食感です」

【実食！】

ミルクの風味を強く感じます。見た目から軽い食感を想像していたのですが、ミルククリーム部分がもっちり、中心部分はなめらか。レアチーズとスフレの中間のような食感です。きちんと甘いので、少量で切り分けても十分満足できそうです。

一見、シンプルな見た目のものが多いチーズケーキ。それほど差が出ないものだと思っていましたが、こうして食べ比べてみると、味・食感は実にさまざまなことに気づきました。紹介したのは、いずれも小ぶりのホールサイズなので、ぜひいくつか購入して、みんなで食べ比べを楽しんでみてください！

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