あの街の、あの一杯:富山県射水市 カフェ uchikawa 六角堂_1

ふと思い出す遠い街の一杯のコーヒー、もしくはワイン、それとも。記憶をうるおす一杯の液体にまつわる人々や風景。いずれ訪ねたくなるだろう、未来の懐かしい味と時間のガイドをリレーコラムでご紹介する連載。第一回は編集者の神吉弘邦さんが、富山県、射水(いみず)市にある不思議なかたちの『カフェ uchikawa 六角堂』を教えてくれました。

北陸新幹線のさらにその先、万葉の浜へ

北陸新幹線の開通で、首都圏からのアクセスが便利になった富山。新幹線「新高岡」駅からJR「高岡」駅へ。そこからローカル線の「万葉線」が、射水市の海辺まで伸びている。

街中をゆっくり走る路面電車に30分ほど揺られて「新町口」に到着。のんびりした街並みを歩けば、ほどなく内川が見えてくる。

あの街の、あの一杯:富山県射水市 カフェ uchikawa 六角堂_2

ここからは新湊と呼ばれる地区。実は、奈良時代から千年近くの歴史がある。大伴家持が『万葉集』で詠んだ「奈呉(なご)の浦」も、このあたりの浜を指している。

古い寺院、壮大な曳山(ひきやま)が出る祭、木造家屋。古くから残るものが地域の人たちに愛され、そのまま受け継がれるよう心くだかれてきた場所。ただ、近年はこの街も人口が減り、古民家を所有しながら便利な都会で暮らす人も増えたという。

2年前、そんな内川沿いにオープンしたのが「カフェuchikawa六角堂」だ。築70年の2階建て木造家屋のリノベーション。直前には畳屋が営まれていたが、5年ほど使われていなかった。

変わる街の様子と、変わらない川の流れを見つめてきた六角堂。窓辺からは、街を行き交う人々と、屋根つき橋梁「東橋」が眺められる。

潮の満ち引きでゆっくり変わる、おだやかな内川の流れ。その情景と呼応するように、多くの人でにぎわう日も店内には落ち着きがある。入店できる利用者を13歳以上に限定するほか、四季と時間帯にあわせてBGMも慎重に選曲されている。

旅の終わりのような、オーガニックで優しい味わいのコーヒーを

あの街の、あの一杯:富山県射水市 カフェ uchikawa 六角堂_3

提供メニューは、できるだけ無添加なものにこだわる。モカ・イルガチェフの「六角堂ブレンド」はオーガニックコーヒー。旅路の終着点のような土地で、千年の流れに思いをはせながら、心おだやかに味わえる一杯だ。

この街、このカフェでは、せわしなく時を意識することがない。「内川は夜が素敵な街ですよ」とオーナーの明石博之さんは帰り際に言った。

内川沿いを歩いていると、街の催しだろうか。カエターノ・ヴェローゾの唄声がどこからか聴こえてくる。夕闇がせまる目の前の情景に、その調べが不思議とマッチしていた。

あの街の、あの一杯:富山県射水市 カフェ uchikawa 六角堂_4

店舗情報

カフェ uchikawa 六角堂

富山県射水市八幡町1-20-13
10:30〜20:30(L.O. 20:00)
月曜定休

http://inacafe.net

文: 神吉弘邦

写真:明石博之(カフェ uchikawa 六角堂)

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口に入れるとふわっ! 新感覚のフリーズドライのチーズ

ロックフォールチーズ&レーズンとロックフォールチーズ&クルミ
ロックフォールチーズ&レーズンとロックフォールチーズ&クルミ

(写真左から)ロックフォールチーズ&レーズン、ロックフォールチーズ&クルミ 各70g/各1,620円(税込)

ワインのつまみにいいものを発見! 山羊のミルクから作ったチーズは風味にクセがあり、正直、ちょっと苦手でした。でも、「ロックフォールチーズ&レーズン」と「ロックフォールチーズ&クルミ」を食べてびっくり。フリーズドライにすると臭みがマイルドになると知ったのです。独特のふわっとした食感を、レーズンとクルミとを交互に食べて楽しむのがおすすめです。日持ちの良さも嬉しいところ。グルメな人へのギフトにしたらきっと喜ばれますよ。

文: FOODIE編集部

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記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=プラ ド エピスリーにてお取扱いがございます。 また、伊勢丹オンラインストアでもお取扱いがございます。

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まさかデメルに!? おつまみ感覚で食べるサワースティック

デメルのサワースティック
デメルのサワースティック

<デメル>サワースティック(24本入り) 1,944円(税込)

<デメル>といえばザッハトルテ。……とショーケースを覗いていたら、シックなボックスを発見。なんと、甘くないクッキーとのこと。半信半疑で食べたら本当でした! ハマってしまったのは、エメンタールチーズがトッピングされたもの。これ、赤ワインのおつまみにぴったりなんです。ピンクペッパーやキャラウェイシードもクセになる味。甘党ではない方へのギフトにも重宝しています。

文: FOODIE編集部

写真:八田政玄
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板チョコみたいに分厚く切って食べたい! デンマークバター

デンマークバター
デンマークバター

<アンデルセン>デンマークバター(有塩・食塩不使用)250g 1,001円(税込)

アンデルセンで毎年6月にご紹介しているデンマークバターをご存知ですか? 乳酸菌を加えて発酵させたもので、口あたりがふわっとなめらか! 日本で一般的なバター(発酵させていないもの)とは違うかすかな酸味とコクは穀物パンとあわせるとなお引き立ちます。また、バターをスライスし、板チョコと合わせてパンに挟んで食べるのもおすすめ。贅沢だけどやめられない、お気に入りの食べ方です。
※数に限りがございます

文: FOODIE編集部

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商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、2017年6月1日(木)〜30日(金)までのデンマークフェア期間中、伊勢丹新宿店本館地下1=デリ エ ブーランジュリー/アンデルセンにてお取扱いがございます。

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ビリリと辛い「薬膳ラー油」をリピート買いしてます!

小笠原フルーツガーデンの薬膳島辣油
小笠原フルーツガーデンの薬膳島辣油

<小笠原フルーツガーデン>薬膳島辣油(115g) 940円(税込)

「具入りタイプ」が台頭してからブームが続いているラー油。種類が数ある中でも「これ!」と感動したのが「薬膳島辣油」。実は、伊勢丹スタイリストが自分用にもギフト用にも選ぶ隠れた一品なんです。
島トウガラシの辛み、ウコン、アロエ、クコの実といった小笠原産の原材料が独特のハーモニーを奏でて、クセになる味。舌にビリビリとした辛さ、個性的な風味は、一度口にしたら忘れられません。

文: FOODIE編集部

写真:八田政玄
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商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=シェフズセレクションにてお取扱いがございます。

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鮎の魚くささが全然ない! 飲んでも美味しい出汁醤油

まるはらの鮎魚醤
まるはらの鮎魚醤

<まるはら>鮎魚醤(200ml) 1,404円(税込)

堂々と書かれた「鮎」の文字に惹かれて手に取った、<まるはら>の鮎魚醤。鮎と塩だけで作られていると知って驚きました。というのも、いわゆるエスニックの魚醤(ナンプラー)のようなパンチの利いた味ではなく、香りもあっさり。塩で下味を付けるよりもう少しコクを出したいときに使っています。お湯で薄めて飲んでみても、鮎のうまみが品良く香り立って美味しいんですよ。

文: FOODIE編集部

写真:佐坂和也
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