大注目！ サロン・デュ・ショコラ2020初登場ブランド4選

2020年も、パリ発のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」（通称「サロショ」）が東京で開催！ 「すべては『出会い』だ。」をテーマに、世界22ヵ国から126のブランドが集い、眼福かつ口福なショコラの数々をお披露目します。

今後のチョコレートのトレンドを占う数あるトピックスのなかでも見逃せないのが、日本でのサロショ初出店のブランド。今回は担当バイヤーの真野重雄さんに、32の初出店ブランドの中から、特に注目の4ブランドを聞きました。まだ見ぬ新たなショコラとの「出会い」に、きっと心が躍るはず！

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＜フランク ハースヌート＆トム ファンデフェーン＞名ショコラティエが夢のコラボ

オランダの名ショコラティエが組んだ＜フランク ハースヌート＆トム ファンデフェーン＞。2011年のワールド・チョコレート・マスターズの世界チャンピオン、フランク・ハースヌート氏と、五ツ星ホテルやオランダ王室などの特注ショコラも手掛けるトム・ファンデフェーン氏による共同プロジェクトです。

「ふたりとも自身の店舗を持っていないので、彼らのショコラを味わうチャンスはなかなかありません。サロショ東京だけの夢のコラボレーションが実現しました」

その個性を味わい尽くすなら、12個入りのショコラアソートがおすすめ。

「ハースヌート氏の円柱型ボンボンと、ファンデフェーン氏のドーム型ボンボンの両方をたっぷり味わえるアソート。ハースヌート氏はプラリネやスパイスなどを巧みに使い、ベーシックの中に個性を感じさせます。ファンデフェーン氏は花や野菜など、ボタニカルな素材をショコラと融合させる名手。盟友同士が起こす化学反応を感じてほしいですね」

※取扱い：サロン・デュ・ショコラ2020会場、伊勢丹オンラインストア＞＞

＜トゥルビヨン バイ ヤン ブリス＞多彩な味・ルックスが持ち味のMOFパティシエ

パリ郊外に店を構える＜トゥルビヨン バイ ヤン ブリス＞。2011年にMOFを取得したヤン・ブリス氏は、パリの＜ダロワイヨ＞や有名ホテルを経て、2018年5月にブティックをオープンしました。今後大注目のブランドだそうです。

「生菓子もショコラも丁寧に作られていて、かつオリジナリティがあります。ショコラの繊細な意匠が目を引き、プラリネやキャラメル、果実などの風味の使い方も多彩です」

真野さんのイチオシは、串に刺さったひと口サイズのショコラ「シュセット」。

「ロリポップのような可愛らしいルックスにそそられますが、食べると風味のバランスのよさに驚きます。黄色い串には、シトロン（レモン）のクリームやマーマレードをブランで包んだボールにシトロンのサブレとメレンゲを重ね、茶色い串には、クレームショコラとキャラメルを入れたノワールのボールの上にサブレやミルクジャムクリームをトッピングしています。

小さいながらも手間がかかっているので、まるでケーキを食べているかのような満足感があります。ぜひひと口で食べてみてください！」

※取扱い：サロン・デュ・ショコラ2020会場

＜リリアン・ボンヌフォア＞フルーツ使いの匠が自身のブランドで初出店

1996年に世界最高峰のリゾートホテル「オテル・デュ・キャップ エデン=ロック」のショコラティエに就任し、腕を振るってきたリリアン・ボンヌフォア氏。2015年に自身の名を冠したブティックをアンティーブにオープンし、このたびブランドオーナーとして初めてサロショ東京に出店します。

「ボンヌフォア氏の、『オテル〜』のショコラティエとしてとはまた違う側面を感じられるブランド。特にショコラに合わせるフルーツ使いに技術の高さが光ります」

ショコラ、フルーツ、ナッツのマリアージュが堪能できる「マンディアン」は、そんなボンヌフォア氏のこだわりが詰まっています。

「レ（ミルクチョコレート）の土台にはピーカンナッツ、レモンコンフィ、ヘーゼルナッツ、ドライイチジクを。ノワール（ダークチョコレート）の土台には、クランベリー、オレンジコンフィ、ヘーゼルナッツ、アーモンドと、それぞれ4種の具材をトッピング。

ボンヌフォア氏自らドライフルーツを作り、ショコラに合う最適な状態に仕上げています。さらにそれぞれの土台の中にヘーゼルナッツのプラリネを仕込むなど、かなり細やかに手をかけたショコラ。スタイリッシュな缶も魅力です」

※取扱い：サロン・デュ・ショコラ2020会場、伊勢丹オンラインストア＞＞

5ツ星ホテル発のハイクオリティショコラ＜ル ブリストル パリ＞

「ショコラは味のバリエーションが豊富で、ホテルの長い伝統を感じさせる上品でクラシカルなデザインも印象的。本来であれば現地のホテルでしか出合えない貴重なショコラが初登場するので、ぜひチェックしていただきたいですね」

「避けて通れない」という意味の「レ ザンコントウルナーブル」は、ショコラファンなら見逃せないボンボンのアソート。

「ライム風味のガナッシュ、ヘーゼルナッツやマルコナアーモンドのプラリネなど、一見王道のフレーバーが多いように感じるかもしれませんが、一つひとつ味にメリハリがあり、思わずうなるおいしさのものばかり。

焙煎したバニラや塩キャラメルのガナッシュなど、ぐっと引き込まれる味もスマートに組み込まれています。しっかり手をかけて作られているのが伝わってくるボンボンです」

※取扱い：サロン・デュ・ショコラ2020会場、伊勢丹オンラインストア＞＞

ひと粒のショコラには、作り手たちの創造力を刺激する素材や人との「出会い」が詰まっています。サロン・デュ・ショコラは、ショコラファンたちがそんな「出会い」の結晶を手にし、そして作り手たちと直接出会い、交流できる貴重な場所なのです。

2020年のサロショにはどんな「出会い」が待っているのか。魅惑のショコラの世界に、ぜひ足を運んでみてください！

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